2025年9月19日(金)、今回で4回目となる下北沢全域で開催されるアートフェスティバル『ムーンアートナイト下北沢2025』が開幕しました。前日に行われた報道公開、及び初日の模様からメイン展示作品をご紹介します。
Nelly Ben Hayoun-Stépanian「Schrödinger’s Cats」
(BONUS TRACK隣接駐車場)




タイトルにあるように量子力学における思考実験「シュレディンガーの猫」をモチーフとした作品で、猫が生きてもいるし死んでもいる、そんな状態を表現した作品。そう、寝ているのではなく死んでいるというのが正しいわけです。
サイバーブルーに光り輝くにゃんこの存在がとても印象的。そして、片方のにゃんこは死んでいる状態を表していると気がつくと、より不思議な感覚に包み込まれる作品です。明るい時間に見ると、素材の不思議な光沢が美しくも不気味さも纏っています。
Luke Jerram「Museum of the Moon」
(下北線路街 空き地)

4年連続展示される、ある意味『ムーンアートナイト下北沢』を象徴する、直径7mの月を模したインスタレーション。暗い時間と明るい時間で全く違う作品に見えます。
今回、キュレーターのスタートバーン・加藤さんの案内で初めて気がつきましたが、駅側から見える面が普段私たちが見ている月で、逆側は私たちが見ることができない月面なのですね。月という身近な存在のことを、実は全く分かっていないことに気がつきます。
下北沢に浮かぶ月を通して、その存在を深く知るきっかけとなる作品でもあります。隣接するカフェではコラボメニューとして「お月見大福うさぎ」カフェオレ・抹茶ラテも販売されているので、ぜひ飲みながらお月見をお楽しみください。
Takayuki Mori「Uranometria 」
(東北沢駅屋上・有料エリア)


有料チケットで鑑賞することができる、東北沢駅屋上のTakayuki Mori「Uranometria 」。星座をモチーフとした作品で、紫外線に反応して蛍光する糸を使い、立体感あふれる作品を創り上げました。星座は星と星とを線で結び創られていますが、さらに想像の線を可視化することにより、星座の持つストーリーを大きく膨らませてくれる作品です。
ちなみに昼はこの作品の持つ魅力が分かり肉状態ですが、夜はわからなかったどうやってこの作品が創られているのかがハッキリと感じることができます。ベースとなるオブジェクトにピンを打ち、蛍光糸を張っていたのですね。
普段は入ることができない鉄道施設、そこに設置された星座をモチーフとした作品です、お見逃しなく!
以上、メイン展示作品となる3作品をご紹介しました。が、土日には下北沢駅前広場にも作品が展示され、下北沢にあるギャラリーや施設にも11の作品が展示。さらにはイマーシブシアター「猫町」をはじめとして、『ムーンアートナイト下北沢2025』の100を超えるコラボ企画が開催されています。しもブロはメディア協力として、これらの企画をどんどん紹介予定です!

『ムーンアートナイト下北沢2025』
開催期間: 2025年9月19日(金)~10月5日(日)
※ 時間は各施設により異なります
※ 屋外イベントは小雨決行、雨天中止
開催会場: 下北線路街 ほか、下北沢全域
入場料: 無料(一部有料)
※ 東北沢駅屋上への入場をはじめ、イベントをさらに楽しめる有料チケットを販売中 ⇒ チケット購入
主催: 下北沢商店連合会、小田急電鉄株式会社、スタートバーン株式会社
後援: 世田谷区
助成: 東京舞台芸術祭2025 地域演劇祭連携事業
協賛: THERATIS、株式会社サイトロンジャパン
協力: しもブロ (しもブロはメディア協力として『ムーンアートナイト下北沢2025』をサポートします)
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