[レビュー]aibook 『ミルフィーユ』 ~第26回下北沢演劇祭参加作品

 

第26回下北沢演劇祭がはじまりました、これまで下北沢演劇祭自体あまり意識をしたことが無かったのですが、今回は公式Twitterが積極的に情報発信を行っており、折角なのでしっかりとお芝居を観る一ヶ月を過ごそうと決めていました。

aibook 『ミルフィーユ』 OFF・OFFシアター

そんな、第26回下北沢演劇祭でまず観劇したお芝居は2月3日から下北沢OFF・OFFシアターで上演されている【aibook 『ミルフィーユ』】です。作・演出の笹峯愛さんや役者の皆さんは一人も知りません、でも、なんだかこのお芝居に惹かれました。

~あらすじ~
東北の海沿いで漁師を営む浩市。
震災から4年経ち、浩市の妻・幸子は
体調を崩し入院していた。
しかし、浩市は幸子のお見舞いにも行かない。
妹達は、そんな浩市に腹を立てるのだが…

小さな町で思い出を積み重ねる家族のお話。

作・演出 笹峯愛さんのブログより

ステージにはリアリティ溢れるセット、その場所を舞台に物語は進んでゆく。6人の登場人物の関係、それがゆっくりとゆっくりと明らかになってくる。丁寧に、本当に丁寧に、それぞれの立場が描かれる。それぞれの立場や考えていること、そして想いが、少しずつそれぞれに伝えられる。

そこにあるもの、失われてしまったもの。変わらないもの、変わってしまったもの。そして、過去と現在。様々な事実に、それぞれの想いが交錯しながら物語は進む。1時間45分、物語はその時間を完全に使い切って幕を閉じる。

観る側の気持ちをゆっくりと温め、そして高ぶらせ、最高の状態で終わる。まさに目の前で観ることができる演劇だからできること、お芝居のチカラを十分堪能できるお芝居でした。それにしても、ステージから遠くを眺める、あのシーンは美しかった。美しいモノを観ている人、それは本当に美しい表情をしていますね。本当に素敵なお芝居でした。

aibook 『ミルフィーユ』 OFF・OFFシアター

今年も3月11日がやってきます。

なんだか、どのように書いたらいいのか分からないけど、このお芝居を観たことで少しだけこの日を大切に過ごせる、そんな気がしました。

aibook 『ミルフィーユ』は本日2日目、2月10日(水)まで8ステージがあります。ゆっくりと物語をかみしめながら、お芝居のチカラを感じたい方にお勧めします。

aibook 『ミルフィーユ』 OFF・OFFシアター

aibook
『ミルフィーユ』
第26回下北沢演劇祭参加作品

舞台の上の何者かになるような感覚で、お客様にジンワリ染みるような物語。
日常の小さなヒダを作品にして届けたいと思っています。
丁寧に繊細に創り上げるaibookの空気を、劇場で楽しんで頂けると幸せです。

[作・演出]
笹峯愛

[出演]
中野英樹
もたい陽子
小磯勝弥
成田浬
菊池美里
村田綾

[開演日時]
2/3(水) 19:30☆
2/4(木) 19:30☆
2/5(金) 19:30
2/6(土) 14:00、19:00
2/7(日) 14:00
2/8(月) 14:00、19:30
2/9(火) 14:00
2/10(水) 19:00

[料金]
全席自由 前売・当日共¥3,500
☆初日・二日目割引¥3,200

[Web]
http://aibook.trickplan.com/web/stage/millefeuille/