下北沢駅周辺の小田急線が地下化され、2019年3月16日には新駅舎と東口・中央口が使用開始。また、京王井の頭線についても新駅舎および中央改札が設けられ、新たな下北沢駅が生まれました。
駅はできましたがそれ以外の部分はどうなるのか。今年の2月に北沢タウンホールで開催された『第6回北沢デザイン会議』で配付された資料に、およそどのような施設ができるのかが記載されていますのでご紹介します。画像はクリックで拡大されます。
まず、下北沢駅周辺から見ていくと小田急線下北沢駅の2階部分[J]は商業施設、また南西口改札前には2階建て小規模[H]、南西口を出た左手には5階建ての中規模[I]の商業施設が建築予定です。
一方、京王井の頭線高架下については、高架沿いに新たに作られるアクセス道路が駅前から茶沢通りまで整備され、駅前から東通りのガードの間に5階建ての大規模な商業施設[a]、現在下北沢ケージがある場所については中規模な商業施設と駐輪場[b]、さらにアクセス道路を挟み小規模な商業施設[d][e]がそれぞれ建築予定となります。
さらに、東口から新宿方面については、駅前広場(世田谷区画街路第10号線)そして補助54号線(都市計画道路補助第54号線)が整備され、計画検討中のエリア[K]、茶沢通り(旧東北沢4号踏切)、2階建ての中規模商業施設[L]、小規模商業施設[M]、そして東北沢駅にもっとも近い区画には2階建ての宿泊施設[N]の建築が予定されています。
続いて、下北沢駅から世田谷代田方面については、立体緑地・自転車駐輪場を挟み、賃貸住宅[G]、緑地・小広場、駐車場および店舗兼住宅など[F]、保育園[E]、3階建ての宿泊施設[D]、そして世田谷代田駅を挟み小規模な商業店舗など[C]が建築予定です。環状七号線より西側については、すでにオープンしている「世田谷代田キャンパス」、そして最も早く整備された賃貸住宅「リージア代田テラス」が整備されています。
それぞれ、具体的にどのようなお店が入るのかなどは発表されていませんが、宿泊施設が2カ所整備される点について、いわゆるホテルが存在していなかった下北沢にとっては大きなニュースです。また、自転車置き場についてはすでに2カ所が整備されていますがさらに大規模のものが完成予定、ある程度の規模の駐車場もできそれぞれ慢性的な不足状態が解消されそうです。
また、東北沢から世田谷代田までが緑道でつながり、これまでとは異なる動線が生まれることになります。ちなみに、道路部分についてはまだ明確な整備予定が発表されていませんが、駅前に新たな商業施設ができることに伴い、仮通路ができるとのことです。
以上、現時点で発表されている下北沢駅周辺に新たに生まれる施設の情報でした。
参考資料:第6回北沢デザイン会議配布資料