「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博 「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博

演劇の炎は下北沢から九州へ、本多劇場グループ Next 「DISTANCE-TOUR-」北九州公演開幕

8月5日から11日まで本多劇場で上演された、本多劇場グループ Next 「DISTANCE-TOUR-」が九州に上陸、8月15日(土)に北九州芸術劇場 小劇場で上演されます。

北九州公演では小沢道成さん作・演出による二人芝居「みんなの宅配便2020 –distance ver.-」をお届け、各地方での劇場、そして演劇の再開をテーマにしている今企画の主旨にのっとり、 この北九州公演では地元で活躍する俳優の寺田剛史さんが出演します。

稽古はZOOMを使用したリモート稽古で読み合わせを進め、8月11日から小沢さんが福岡に入り、最終稽古を行いました。このコロナ禍において、どのように演劇を創作できるかを、様々な観点から取り組んでおります。 今公演によせて、小沢道成さん・寺田剛史からコメントをいただきました。

劇場でもお家でも楽しめる演劇ってなんだろうと、最近ずっと考えています。
例えば、家でサッカーを観ていて、選手がゴールを決めた瞬間に立ち上がってしまいます。
叫びたくなるほどの感情です。
あの瞬間は、隣に誰かがいなくても、目の前で実際に体験していなくても、
自分の中に湧き上がったあの感情は、確かに本物です。家に居るのにです。
演劇でもそれが出来るんじゃないかと思ってきました。
家で観ていても、立ち上がってしまうようなものを目指そうと創作中です。

だけど、僕はいつもサッカーを観ていて立ち上がった次の瞬間には、
誰かに会いたくなります。誰かと共有したくなります。

劇場には、一緒の時間を共有している誰かがいます。一緒に笑う声が聞こえます。
そういう家では体験できない感情が不思議と沸き起こる場所です。

その場所に安心して来れるように、全スタッフチーム、
そして劇場スタッフチームが万全の体制でお客さまをお迎えします。

お好きな楽しみ方ができますように。

小沢道成

配信公演、または、劇場公演にお越しいただけるお客様に感謝します。

全国至る所で少しづつ演劇の公演が行われようとしています。
今後まだまだ今までのように当たり前に演劇公演ができるという環境には
なかなかならないかも知れません。
それでも、諦めてコロナが落ち着いたらやろう。とはどうしてもならない者の手で、
これからの演劇を繋いでいければなとか、思ったりしています。
今、その一員になれていることに感謝します。
お待ちしております。

寺田剛史

「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博
「DISTANCE -TOUR-」北九州公演 写真:杉和博

北九州公演は2020年8月15日15時及び18時と2回上演されます。もちろん、今回もインターネット配信で視聴が可能。私も15時の回を配信で観劇予定です。

[16:10 追記]
本多劇場グループ Next 「DISTANCE-TOUR-」北九州公演、15時の回をオンラインで東京から観劇しました。観劇直後の感想として、このお芝居を実際に北九州芸術劇場 小劇場で観たら自分はどんな反応をしていたのだろう、そう考え込んでしまいました。ちょっと絶叫に近い感じで笑ってしまいました、人は恐ろしすぎると笑いはじめてしまう、そんな経験を久しぶりにしてしました。

それにしても見事すぎる伏線の回収、こんなにすっきりとする話のまとめっぷりははじめてかもしれない。狂気に対峙するためには狂気が最適である、狂気のパワープレイが応酬する中、それぞれの本当の気持ちに近づきはじめる。

「春が嫌い」

たまに、そう言う人に出会いますが、私には全く理解することができませんでした。嫌いでも好きでもない、いや、どっちかと言えば好きかもしれない、自分の中ではそれが全てでしたが、何かを嫌うには理由がありその気持ちを理解することの意味を改めて感じることができました。

6月そして8月の「DISTANCE」、全てその日限りの公演をいくつか観劇して、このお芝居のテーマであるDISTANCEについて理解が深まってきました。COVID-19の影響により深いダメージを受けている演劇の世界、役者さん劇場スタッフ、そしてお客さん、回答は誰も持っていないかもしれない、でも様々な形で分断されてしまった世界を乗り越え新しい演劇の姿を模索する。私は観劇することで、DISTANCEに対する理解を深めたいと思います。

本多劇場グループ Next 「DISTANCE-TOUR-」北九州公演は18時からも上演されます。インターネット配信による観劇申込みそして視聴は簡単にできますので、ぜひご覧頂きたいです。

本多劇場グループ next 「DISTANCE -TOUR-」
本多劇場グループ next 「DISTANCE -TOUR-」

本多劇場グループ next
「DISTANCE -TOUR-」

■日程&公演会場
東京公演 2020年8月5日(水)〜11日(火) @下北沢 本多劇場
北九州公演 2020年8月15日(土) @北九州芸術劇場 小劇場
豊橋公演 2020年8月20日(木) @穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
札幌公演 2020年8月26日(水) @演劇専用小劇場 BLOCH

[東京公演タイムテーブル]

本多劇場グループ next 「DISTANCE -TOUR-」東京公演タイムテーブル
本多劇場グループ next 「DISTANCE -TOUR-」東京公演タイムテーブル

■企画・総合監修
川尻恵太・御笠ノ忠次
 
■出演者(五十音順)
【東京公演】
池田純矢 井上小百合  入江雅人  伊礼彼方  エレキコミック 小沢道成  小林顕作  清水宏  春風亭一之輔 豊永利行 街裏ぴんく 松井玲奈 峯村リエ 宮崎吐夢 矢野奨吾 山谷花純/ 川尻恵太  永島敬三 
【東京追加公演】(8月9日13:00の回)
阿澄佳奈 藤原祐規 吉岡茉祐/ 川尻恵太  永島敬三 
【北九州公演】
小沢道成 寺田剛史 / 川尻恵太  御笠ノ忠次 
【豊橋公演】
古畑奈和(SKE48) 鎌田菜月(SKE48) 伊礼彼方/ 永島敬三 川尻恵太  
【札幌公演】
小山百代 氏次啓 江田由紀浩 小林エレキ/ 川尻恵太  御笠ノ忠次 

■上演時間
35〜65分を予定
※公演日&演目により、多少前後いたします

■料金 ※東京公演は、ステージの演目数によって異なります
(東京)
1演目 公演回(8月7日、8日夜、9日夜、10日)
 劇場公演 ¥4,500- 配信公演 ¥2,500-
2演目 公演回(8月5日、6日、8日昼、11日)
 劇場公演 ¥5,500- 配信公演 ¥3,000-
(北九州・豊橋・札幌)
劇場公演…前売当日 3,500円(全席指定) / 配信公演…前売当日 2,500円

■チケット発売
(東京公演)
キャスト&オフィシャル先行販売(e+ / Streaming+)
7月22日(水) 12:00〜7月26日(日) 18:00  ※劇場公演のみ、抽選式。
8月1日(土) 12:00〜 一般発売開始 ※劇場&配信公演、先着式。
チケット販売終了時間:開演後20分まで
チケットの販売ページは、公式サイトからアクセスしてください

<配信に関するお知らせ>
・上演時間は35〜65分を予定しております(演目により多少前後いたします)
・オンタイムのライブ配信のみになります、アーカイブ・ディレイ配信はございません。
・途中入場、退出ともに可能です。
・事前に視聴環境&画面のテストが可能です。詳しい方法は公式サイトをご覧ください。

※北九州・豊橋・札幌公演は8月上旬発売開始予定

■特設サイト
http://distance.mystrikingly.com

■スタッフ
技術監督:寅川英司  照明:大波多秀起(デイライト)  音響:大木裕介(SoundBusters)
舞台監督:櫻井健太郎 松澤紀昭   制作:高橋戦車、半田桃子、矢崎進   
演出助手:相田剛志   映像:ワタナベカズキ        
衣裳:ヨシダミホ     ヘアメイク:武部千里        宣伝美術:魚住和伸 
共催:ニッポン放送   主催:本多劇場グループ/DISTANCE製作委員会