9月19日(金)から10月5日(日)まで、下北沢全域で開催される『ムーンアートナイト下北沢2025』、アート展示に加え今年初となる企画が加わります。参加者自ら街や会場内を動き、目の前で演者のパフォーマンスを観ながら、物語の一部として作品に参加する没入型エンターテイメント「イマーシブシアター『猫町』」が上演されます。

daisydoze(デイジードーズ)の新作公演「イマーシブシアター『猫町』」は、観客がイヤホンをつけて夜の下北沢を歩いてゆく、音声体験とダンスパフォーマンスを組み合わせたイマーシブシアターです。
イマーシブシアターとは、観客が固定された座席に座って鑑賞する従来の舞台鑑賞ではなく、観客自ら会場内を動き、目の前で演者のパフォーマンスを観ながら、物語の一部として作品に参加する没入型エンターテインメントとして、2000年代のロンドンにて誕生した新しい演劇手法です。
daisydozeは、日本独自のイマーシブシアターを作るクリエイティブユニットとして、架空の設定ではなく、物語に上演地のサイトスペシフィックな要素を取り入れた作品創りを追求しているイマーシブシアターカンパニーです。

9作目となる本作では、下北沢周辺を終の住処とした詩人・萩原朔太郎をモデルに、下北沢駅前広場から世田谷代田駅までの街を巡る、新しいイマーシブシアターです。夜の下北沢駅前。雑踏の中での「詩人」からの囁きをきっかけに、観客を詩と幻想の世界へと誘います。満月の光が街を照らす夜。かつての詩人の記憶と観客の歩みが重なり、朔太郎の視点から、下北沢という街の別の顔をひそやかに垣間見ることができる作品です。
観客は、トラベルオーディオガイドアプリ「ON THE TRIP」を使用し、イヤホンから語りかけられる「詩人」の声の導きで下北沢の街を歩き、現れるパフォーマーと共に物語の深層へ進んでゆきます。また、本作では小田急電鉄の協力によって、通常は入場することのできない世田谷代田駅地下(改札外)のスペースを舞台として使用することも注目ポイントのひとつです。
出演には、日本国内にとどまらず世界で活躍しながらも、これまで数々の daisydoze 作品を支えてきたダンサー・いのまいこを主人公に迎え、前作主演を務め、演劇のみならず映像作品にも活動の幅を広げている実力派俳優・森 準人が、かつて下北沢にいた「詩人」として、物語を彩ります。
最近よく耳にするようになった【イマーシブ】という言葉、没入感が高い体験や環境を指していますが、イマイチイメージが湧かないというのが正直なところです。
今回、ムーンアートナイト下北沢2025で上演される「イマーシブシアター『猫町』」について、記事にも解説は記載しましたがどうにもイメージが湧かない。daisydoze(デイジードーズ)によるイマーシブシアターの上演は今回で9作目、ということは過去の作品に関する映像がないか調べてみると、YouTubeチャンネルに映像がアップされていました。
、、、近い、演者と観客の近さが半端ない。その空間そのものがステージであり、そこに存在する人たちに明確な区別がない。なんとなく、理解に近づいた気がしました。
下北沢周辺を終の住処とした詩人・萩原朔太郎をモデルに、下北沢駅前広場から世田谷代田駅までの街を巡る、新しいイマーシブシアター
夜の下北沢駅前。雑踏の中での「詩人」からの囁きをきっかけに、観客を詩と幻想の世界へと誘います
満月の光が街を照らす夜。かつての詩人の記憶と観客の歩みが重なり、朔太郎の視点から、下北沢という街の別の顔をひそやかに垣間見ることができる作品です
改めて「イマーシブシアター『猫町』」についての解説を記載しましたが、もはやスタート地点の下北沢駅前広場から物語ははじまっているようです。
『萩原朔太郎著「猫町」をオマージュしたフィクション』とのことで、改めて「猫町」を読みましたが、やはり難解だ、、、読み手によって様々な解釈がなされる作品ですが、「イマーシブシアター『猫町』」がどのような空間を生み出すのか興味深いです。
観客は、トラベルオーディオガイドアプリ「ON THE TRIP」を使用し、イヤホンから語りかけられる「詩人」の声の導きで下北沢の街を歩き、現れるパフォーマーと共に物語の深層へ進んでゆきます。また、本作では小田急電鉄の協力によって、通常は入場することのできない世田谷代田駅地下(改札外)のスペースを舞台として使用することも注目ポイントのひとつです
スマホとイヤホンが必須、それはこの公演に加わるための必須アイテムだから。そして、世田谷代田駅地下(改札外)です。昨年の『ムーンアートナイト下北沢2024』で、有料チケットを購入された方ならピンと来るであろうあの空間が、「イマーシブシアター『猫町』」ではどのような舞台となるのか、自分自身もこの世界に没入し楽しみたいと思います。
イマーシブシアター「猫町」は、eplusにてチケットを発売中です。かなりの限定数になると思われますので、ご予約はお早めに。

イマーシブシアター「猫町」
公演期間: 2025 年 9 月 20 日(土)~10 月 5 日(日)の土日祝のみ開催
公演開始時間: 16:00~20:40 の間(20 分間隔で出発)
体験時間: 約45分
集合場所: 下北沢駅東口(改札外)
解散場所: 世田谷代田駅周辺
持ち物:ご自身のスマートフォン、イヤホンをお持ちください。
チケット料金:
① イマーシブシアター「猫町」公演チケット:3,500 円(税込)
② イマーシブシアター「猫町」ムーンアートナイト特典付チケット:4,500 円(税込)
※②はムーンアートナイト下北沢の有料会場への入場を含む複数特典つきチケット+イマーシブシアター「猫町」のチケットが含まれます。
チケット販売: https://eplus.jp/sf/detail/4371090001-P0030001
[ストーリー]
下北沢には、猫に憑かれた不思議な町がある—
変わりゆく下北沢の街で、ロマンを失った詩人は、満月の光を頼りに散歩をする。まっすぐ伸びる線路沿いを誰かの視線を感じつつも、歩み続ける。迷子になりそうな不安に襲われたその先で、ふと辿り着いたのは、猫に憑かれた裏側の異界。
見えないものが、見えてくる—音声+ダンスのイマーシブシアター。
※この物語は、萩原朔太郎著「猫町」をオマージュしたフィクションです。
[キャスト]
青猫:いのまいこ
猫町の女たち:土屋桃子/RUNA/ryoka/Kisa Takeda/ALISA/kanoko/和気香都乃/みさと
詩人(声の出演):森準人
[スタッフ]
作・演出: 竹島唯(daisydoze)
クリエイティブプロデューサー・衣装:近藤香(daisydoze)
音声 AR・クリエイティブ制作:ON THE TRIP
サウンドエンジニアリング:小崎弘輝
ダンスディレクター・振付:いのまいこ
体験設計:高市祐貴(daisydoze)
体験設計アシスタント:久谷理紗
制作進行:吉田夢唯(ゴーチ・ブラザーズ)
衣装:Mirach Design Works
美術:原良輔(演劇空間ロッカクナット)
楽曲:糸山晃司
音響:向井浩二
照明:渡邉幸朔
グラフィックデザイン:巻淵香織フォトグラファー:本間寛
企画・プロデュース・主催:daisydoze
助成:東京舞台芸術祭 2025 Open Call Program 補助対象事業
特別協力:アーツ前橋
制作協力:ゴーチ・ブラザーズ
協賛:株式会社オーディオテクニカ
協力:スタジオユニアス(株式会社 DanceNow)