「FUNclusion Week 2025」 「FUNclusion Week 2025」

楽しみながら体験し新たな世界を知ることができる「FUNclusion Week 2025」

2025年12月5日からBONUS TRACK周辺で始まった、FUNからはじまる体験イベント「FUNclusion Week 2025」。初日に実際に体験した模様を、フォトレビューでお送りします。

「ヘラルボニーアート展」

まずは、「ヘラルボニーアート展」が開催されているBONUS TRACK GALLERY 2へ。ここは総合案内所でもあります
まずは、「ヘラルボニーアート展」が開催されているBONUS TRACK GALLERY 2へ。ここは総合案内所でもあります
ギャラリースペースでは、4人の作家さんによる作品が展示されています
ギャラリースペースでは、4人の作家さんによる作品が展示されています
わんちゃさんによる、コラージュを活用した技法による作品。なんだか、とっても不思議な感覚を覚えます
わんちゃさんによる、コラージュを活用した技法による作品。なんだか、とっても不思議な感覚を覚えます
赤池 僚也さんの、線で描かれた作品。ゴリラをこのようにに描くとは、なんとも素晴らしい。色選びもステキすぎます。ちなみにタイトルは「夜のゴリラ2025」。確かに夜ですね
赤池 僚也さんの、線で描かれた作品。ゴリラをこのようにに描くとは、なんとも素晴らしい。色選びもステキすぎます。ちなみにタイトルは「夜のゴリラ2025」。確かに夜ですね
そして、天井からはたくさんのアンモナイトが。フィンランドのアーティスト、マイマ・タニさんの作品です
そして、天井からはたくさんのアンモナイトが。フィンランドのアーティスト、マイマ・タニさんの作品です
こちらは大きなクラゲの作品、観ていると不思議な感覚になってくる
こちらは大きなクラゲの作品、観ていると不思議な感覚になってくる
こちらもフィンランドのカレヴィ・ヘルヴェッティさんによる作品とスケッチブック。タイトルは左の作品が「クソネズミども」で右が「地獄の鳥たち」だとか、え? アンモナイトの影が映り込んでるのがちょっと面白いことになってる
こちらもフィンランドのカレヴィ・ヘルヴェッティさんによる作品とスケッチブック。タイトルは左の作品が「クソネズミども」で右が「地獄の鳥たち」だとか、え? アンモナイトの影が映り込んでるのがちょっと面白いことになってる
ウォール型のギャラリーにはとても大きな作品
ウォール型のギャラリーにはとても大きな作品
実は中に入ることができて
実は中に入ることができて
アートの一部になる事ができます。写ってるのはギャラリーの上にある「おでかけひろば ぼっこ」の斎藤さん
アートの一部になる事ができます。写ってるのはギャラリーの上にある「おでかけひろば ぼっこ」の斎藤さん
暗くなると、これはこれでいい雰囲気のアートに
暗くなると、これはこれでいい雰囲気のアートに

FUNな遊び場「ファンクルージョンパーク」

Eテレ「The Wakey Show」のラジオカーがフォトスポットに
「ファンクルージョンパーク」には、Eテレ「The Wakey Show」のラジオカーが登場、フォトスポットになっています
まずは「YUBIBO」を体験
まずは「YUBIBO」を体験
参加者に色を割り当て、2枚のカードを引いて示された指で棒を支えます
参加者に色を割り当て、2枚のカードを引いて示された指で棒を支えます
こんな感じ、4人で4本の棒を支えるの図
こんな感じ、4人で4本の棒を支えるの図
結構難しくて、このあと、崩れ落ちてしまいました。面白い!
結構難しくて、このあと、崩れ落ちてしまいました。面白い!
ちなみに、全身を使ってやる大きなバージョンもあります、ぜひ体験してみて
ちなみに、全身を使ってやる大きなバージョンもあります、ぜひ体験してみて
こちらは「たっちまっち」と「たっちまっちソフト」
こちらは「たっちまっち」と「たっちまっちソフト」
目をつむって同じカードを選ぶわけですが、これが簡単そうでメチャメチャ難しい
目をつむって同じカードを選ぶわけですが、これが簡単そうでメチャメチャ難しい
こちらも目をつむり、素材の肌触りが同じものを選ぶ。2人でやったので、お互いの手が当たっちゃってなんだか楽しい
こちらも目をつむり、素材の肌触りが同じものを選ぶ。2人でやったので、お互いの手が当たっちゃってなんだか楽しい
こちらは「たっちパーク」、目をつむってチャレンジする迷路ですが、見る限り簡単そうなのに、実際に目をつむってチャレンジするととても怖い。これが、目が見えない皆さんの世界なんですね、、、
こちらは「たっちパーク」、目をつむってチャレンジする迷路ですが、見る限り簡単そうなのに、実際に目をつむってチャレンジするととても怖い。これが、目が見えない皆さんの世界なんですね、、、
「だがし本舗・手さぐり堂」も目をつむって、選んだお菓子と同じものを探すゲーム
一番右のものは形状、真ん中のガムは香り、そして左はうまい棒ですが、え? どうやって探すの? 
一番右のものは形状、真ん中のガムは香り、そして左はうまい棒ですが、え? どうやって探すの? 
なんとかお気に入りのたこ焼き味を探し当てたー。ぜひ、体験してみてください、目が見えない皆さんがそうやってモノを探すのかを体験できます。いやー、うまい棒にその視点は思い浮かばないですよ
なんとかお気に入りのたこ焼き味を探し当てたー。ぜひ、体験してみてください、目が見えない皆さんがそうやってモノを探すのかを体験できます。いやー、うまい棒にその視点は思い浮かばないですよ
「握手の手すり」ってなんだろう
「握手の手すり」ってなんだろう
生まれつき盲ろう者の京都芸術大学大学院で研究している田畑快仁さんの作品。触覚のみで造形され、人が自然に触れたくなる形状を探求し生まれた作品。
生まれつき盲ろう者の京都芸術大学大学院で研究している田畑快仁さんの作品。触覚のみで造形され、人が自然に触れたくなる形状を探求し生まれた作品。
確かになんだか握手してる感じの複雑さ。田畑さんに色々伺いましたが、盲ろう者のみなさんとでも、握手をすることでコミュニケーションはできる事を改めて実感しました。握手の価値を再認識しました
確かになんだか握手してる感じの複雑さ。田畑さんに色々伺いましたが、盲ろう者のみなさんとでも、握手をすることでコミュニケーションはできる事を改めて実感しました。握手の価値を再認識しました
紙皿にサインペンで絵を描いたり、折り紙の切れ端を使って飾り付けをしてクリスマスリースを作るワークショップや
紙皿にサインペンで絵を描いたり、折り紙の切れ端を使って飾り付けをしてクリスマスリースを作るワークショップや
クリスマスカードを作るワークショップもやっています
クリスマスカードを作るワークショップもやっています
カームダウンスペースなるモノもあります
カームダウンスペースなるモノもあります

香りや触れた感覚で一本を選ぶ「見えないお花屋さん」

これらのお花を選ぶわけですが
これらのお花を選ぶわけですが
アイマスクをして選ぶのが「見えないお花屋さん」
アイマスクをして選ぶのが「見えないお花屋さん」
ちなみに完成したお花がこちら。どのように選ぶのかというと、アイマスクをして2本の花から選ぶわけですが、お花を触ったり香りで選びます。2本の花と1本の葉を組み合わせ、なんだかステキな感じに
ちなみに完成したお花がこちら。どのように選ぶのかというと、アイマスクをして2本の花から選ぶわけですが、お花を触ったり香りで選びます。2本の花と1本の葉を組み合わせ、なんだかステキな感じに
この花束に名前をつけてくださいとのことで、「華麗な花」ならぬ「カレーな花」に。いや、もうADDAのカレーの匂いで繊細なお花の香りが全然分からなかったからー。でも、すてきな組み合わせになりました、こんな選び方も面白いですね
この花束に名前をつけてくださいとのことで、「華麗な花」ならぬ「カレーな花」に。いや、もうADDAのカレーの匂いで繊細なお花の香りが全然分からなかったからー。でも、すてきな組み合わせになりました、こんな選び方も面白いですね

「しずかでうるさい洋食屋さん」

「しずかでうるさい洋食屋さん」、声を使わずジェスチャーだけで注文するとか、、、どうやるんだろう?
「しずかでうるさい洋食屋さん」、声を使わずジェスチャーだけで注文するとか、、、どうやるんだろう?
スープとコロッケ、どうやって伝えればいいのか? 残念ながら試すことが出来ませんでしたが、みなさんぜひチャレンジしてください!
スープとコロッケ、どうやって伝えればいいのか? 残念ながら試すことが出来ませんでしたが、みなさんぜひチャレンジしてください!
一方で、こんな体験をしてみました。え、しゃべらずに自己紹介? 名前?? え、むずっ! こちらは体験してみました
一方で、こんな体験をしてみました。え、しゃべらずに自己紹介? 名前?? え、むずっ! こちらは体験してみました
やったー、伝わった!
そして、自分の名字を表す手話も教えてもらいました。手話ってなんだか面白いですね。習いたくなりました
やったー、伝わった!
そして、自分の名字を表す手話も教えてもらいました。手話ってなんだか面白いですね。習いたくなりました
お隣の世田谷代田仁慈保幼園では、こんなワークショップも
お隣の世田谷代田仁慈保幼園では、こんなワークショップも

「FUNclusion Week 2025」で、アート鑑賞と幾つかの体験をしましたが、どれもが新しい体験ばかりで、しかも楽しい。目が見えない皆さんの世界、それがどんな世界なのか考えたこともなかったけど、それを楽しく体験することができて、自分の人生にとって考えても大きな価値を知ることができました。

「握手の手すり」を作られた田畑さんとは、手話通訳士の方を介してコミュニケーションしましたが、最後に田畑さんと握手をした時の感覚が今でも忘れられません。直接コミュニケーションを取ることは難しい、そんな先入観から脱却した瞬間であり、握手の価値が無限大であることを知りました。人と人は触れるだけでも、十分コミュニケーションを取ることができる。様々な人が生きているこの世界でお互いのことを知ることの価値を、存分に感じられるイベントです。

と、なんだか大げさなことを書きましたが、面白く体験することで気づきが得られる。それが「FUNclusion Week 2025」です。楽しみながら“インクルージョン”について考えることができました。

「FUNclusion Week 2025」
「FUNclusion Week 2025」

「FUNclusion Week 2025」

開催日程:2025年12月5日(金)、6日(土) ※12月3日〜11日の期間中で常設イベントも開催
開催会場: BONUS TRACK、本屋B&B、シモキタエキマエシネマK2ほか
内容: アート展示、トークイベント、ワークショップ、映画祭ほか
主催: 株式会社 ヘラルボニー、株式会社 大広
パートナー企業: イオン株式会社、ダイキン工業株式会社、株式会社日比谷花壇、ぺんてる株式会社、株式会社ロック・フィールド
協力: 小田急電鉄株式会社、小池アミイゴ、SIGNING、散歩社、CINEMA Chupki TABATA、世田谷代田仁慈保幼園、MAGNET、MOTION GALLERY、ろうちょ~会
後援: 世田谷区
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