2025年2月5日(水)から11日(火祝)までの7日間にわたりBONUS TRACK GALLERYにて、 文化庁が主催で TOPPAN株式会社が企画・運営する『言葉でつなぐ、私と香り展』が開催されます。

『言葉でつなぐ、私と香り展』は、文化庁「令和6年度生活文化創造・戦略展開事業」として、世界に誇るべき日本の文化の一つである香文化を体験できる機会を創出するものです。日本の四季や美意識と共に、時代ごとに姿を変えながら、人々の近くで今に至るまで生活を彩ってきた日本の香りの多様な魅力を、様々な手法で紹介する展示です。
日本では、古来より和歌や漢詩、物語などにおいて「香り」は多く取り上げられ、「言葉」と「香り」は密接な関わりがありました。本企画展では、メイン展示として、現代で言葉を紡ぐ小説家と、京都の香老舗とのコラボレーションにより、新たな来場者参加型のインスタレーションを制作しました。
独自の文化を育んできた日本の香りが現代を生きる人々の何気ない日常に彩りをそえるとき、どのように香りを取り入れるか、アプローチの方法は人それぞれです。本企画展では、来場者一人一人と香りをつなぐ特別な体験を提供します。
香老舗 松栄堂のお香と小説家 千早茜氏が紡ぐ言葉がコラボレーションした、来場者参加型新作インスタレーション
メイン展示は、本企画展に向けて制作した、創業300余年の香老舗 松栄堂が作り出すお香の香りと、現代で活躍する直木賞作家の千早茜氏が紡ぐ言葉がコラボレーションした来場者参加型の新作インスタレーションです。来場者は嗅覚と視覚を使い、現代において新たに生まれたインスタレーションを体感することができます。来場者は自身の感覚や感性で香りと言葉を自由に組合せ、自分だけの香りの栞を作成し、持ち帰ります。(香りの栞は予定数を超えた場合、配布を終了します。)


1979年生まれ。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。同作は2009年に第37回泉鏡花文学賞も受賞した。2013年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞を、2021年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞を、2023年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞した。他の小説作品に『男ともだち』『西洋菓子店プティ・フール』『クローゼット』『さんかく』『ひきなみ』『グリフィスの傷』『雷と走る』やクリープハイプの尾崎世界観との共著『犬も食わない』等。食にまつわるエッセイも好評で「わるい食べもの」シリーズ、新井見枝香との共著『胃が合うふたり』がある。
その他の展示や体験
平安時代の貴族の教養としての薫物や江戸時代の香道の完成等の一連の日本の香文化の歴史や日常での取り入れ方の紹介、自宅でも使いやすい電子香炉での聞香体験等を実施します。

BONUS TRACKでは様々なイベントや展示が催されていますが、まさか文化庁が主催のイベントが開催されるとは思いもしませんでした。しかも、テーマが「言葉」と「香り」というかなり奥深い内容であり、どのような体験ができるのか楽しみです。実際に体験して、レポートを追記予定です。
『言葉でつなぐ、私と香り展』
開催期間: 2025年2月5日(水)~2月11日(火・祝)会期中無休 ※2月5日(水)はプレオープン日の為、一般のお客様について入場に時間がかかる可能性があります
開館時間: 【平日】11~20時 【土日祝】10~21時
会場: BONUS TRACK GALLERY(代田2-36−15)[Googleマップ]
観覧料金: 無料(事前予約不要)
主催: 文化庁
企画・運営: TOPPAN株式会社
協力: 株式会社 松栄堂・CINRA, Inc.
事業名: 文化庁 令和6年度生活文化創造・戦略展開事業 企画・運営業務