『Kay』『終点は海』

2022年4月9日(土)より下北沢トリウッドにて公開される『Kay』と『終点は海』。『映画は仄かなる、たいまつ』と題した小編映画2作品は、どちらもその演出力が高く評価されている鯨岡弘識が監督を務め、海外映画祭で数々の授賞を経て、いよいよ日本にて公開されます。

『Kay』は景気に翻弄され雑草のように生きた父・太一(小沢和義)と、離別した娘・ケイ(七瀬可梨)との 邂逅を描いた小さな物語。不確かな理想の家族のあり方を優しい眼差しで見つめ、コロナ渦で見失った生きることの意味を問いかける。
『終点は海』は5年前に喧嘩別れし、消息を絶った息子・レン(清水尚弥)が母・明子(洞口依子)のもとに現れるところから物語がはじまります。二人の葛藤の深い淵を埋めようとレンは明子を「終点」となる浜辺へ連れ出すのだが…

両作品に共通するテーマは「ひ弱で揺らぐ小さな生」を題材にしている点です。漠然とした孤独感に漂いながら、いかに生きるのかを落ち着いて問うこともないまま、時代に翻弄される日々が続いている昨今だからこそ改めて問いかける「家族の在り方」七瀬可梨、清水尚弥などの若手注目俳優たちの演技も必見です。

また、『Kay』『終点は海』のアンコール上映が決定しました、2022年6月18日(土)から7月1日(金)まで。お見逃し無く!

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