「FUNclusion Week 2025」 「FUNclusion Week 2025」

FUNからはじまる体験イベント「FUNclusion Week 2025」12/3-11・BONUS TRACKにて開催

2025年12月3日から11日にかけてBONUS TRACKを中心に、FUNからはじまる体験イベント「FUNclusion Week 2025」が開催されます。

「FUNclusion Week 2025」
「FUNclusion Week 2025」

そもそも「FUNclusion(ファンクルージョン)」とは、「FUN(楽しさ)」と「Inclusion(包摂・インクルージョン)」が融合し、「心がまざる」新しいインクルージョンのカタチです 。

多様な価値観が広がる社会において、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の実践が重要度を増していますが、まずは何をしたら良いかわからないという声が多いのが現状です。そこで、「楽しい」や「好き」をきっかけにFUNからはじめる新しいインクルージョンの形として提唱しています。

今回開催するイベントは、多様な文化が軽やかに混ざり合う街・下北沢を舞台に 、「FUNclusion」を体験いただける数々のコンテンツを用意。どなたでも自由に参加することができ、アート展示、映画祭、トークイベント、ワークショップなどを通じて、多様な人々が互いの違いを尊重し、自然と混ざり合う場をつくります。そして、「FUNclusion」な体験をきっかけに、一人ひとりの中にある“あたりまえ”が少し揺さぶられ、世界の見え方が広がっていく——、そんな瞬間が生まれることを願うそんなイベントです。

それでは、「FUNclusion Week2025」で実施される企画をご紹介します。

「FUNclusion Week2025」イベント一覧

「ヘラルボニーアート展」

ヴァンパイアの衣装を纏った独創的なアーティスト、KALEVI HELVETTI。
ヘルシンキを拠点に活動する多才で想像力あふれるアーティスト、MAIMA TANI。
鮮やかで力強い色彩表現が特徴のアーティスト、赤池僚也。
雑誌のコラージュをアクリル絵具で描写する独自技法で、動物をはじめとした生き物をモチーフにした作品を制作するアーティスト、わんちゃ。
ヘラルボニーがキュレーションする個性豊かなアーティストたちによるアート展示をお楽しみいただけます。

開催日時: 12月4日(木)〜12月7日(日)
会場: BONUS TRACK エリア内 

KALEVI HELVETTI | カレヴィ・ヘルヴェッティ

ヴァンパイアの衣装を纏った独創的なアーティスト。彼の想像力は人間の恐怖やホラーから着想を得ており、その体験をヴィジュアルアート、音楽、パフォーマンス、詩、映画へと独自に変換する。街を彷徨いながら日常を観察する彼の視点は、恐怖とユーモアが入り混じった作品として表現される。自伝的詩(オートフィクション)は、生々しく美しい創造の爆発であり、地獄の炎や歯ぎしりさえも恐怖の対象として描かれる。

KALEVI HELVETTI | カレヴィ・ヘルヴェッティ
《Damn mouses 2023》
クソネズミども
Kalevi Helvetti
マーカー、紙
21 x 29 cm
《Damn mouses 2023》
クソネズミども
Kalevi Helvetti
マーカー、紙
21 x 29 cm

MAIMA TANI |マイマ・タニ

ヘルシンキを拠点に活動する多才で想像力あふれるアーティスト。自然や海洋生物からインスピレーションを得る。細い顔料ペンを用いた精緻なドローイングの制作、大規模な衣装やインスタレーションをかぎ針編みで制作。姉の Satu Tani(サトゥ・タニ) と共同制作を行い、美しいラウッタサーリ島のスタジオを共有。姉妹は幼少期から創作活動を継続し、独自の想像世界と遊びの表現を制作。新たな表現手法として、環境危機や持続可能性をテーマにした短編映画を制作。

MAIMA TANI |マイマ・タニ
《Ammonites 2024-2025》
アンモナイトたち
Maima Tani
糸、布
8.5 x 12 cm
《Ammonites 2024-2025》
アンモナイトたち
Maima Tani
糸、布
8.5 x 12 cm

赤池 僚也 |Ryoya Akaike

幼少期から心にとまったモチーフを自由な線で描き続けてきた。高校時代の美術部での活動を経て表現の幅を広げ、アクリル絵具や色鉛筆を用いて独自の色彩を追求している。線の強弱や伸びやかさによって生まれるリズムが印象的だ。人物画では、特徴や表情を的確にとらえた描写が際立ち、とりわけ描く人物の目には、鋭さと優しさが同居する独自の存在感を放たれる。日々のスケッチブックには多様なモチーフが描かれ、同じ対象を繰り返し描きその本質を捉えようとする姿勢が表れている。描くことを通じて人と出会い、繋がる喜びが創作の原動力となっている。2025年にはHERALBONY LABORATORY GINZA Galleryにて企画個展「異彩を放つ vol.3 RYOYA AKAIKE Solo Exhibition」を開催。

赤池 僚也 |Ryoya Akaike
《夜のゴリラ 2025》
赤池僚也
オイルパステル、紙
108.5 x 76.5 cm
《夜のゴリラ 2025》
赤池僚也
オイルパステル、紙
108.5 x 76.5 cm

わんちゃ |Wancha

高校受験をきっかけに絵を描き始める。様々な画材に挑戦する中で雑誌を切り貼りしたコラージュをアクリル絵の具で描写する技法に魅了されている。障害をもってからは夜中に白く光り輝く犬や猫、人の姿を見るようになった。手術後の愛犬の側には、見守るように先代の犬に似た姿を見たことも。それに恐怖や不安はなく、むしろ安堵の気持ちが湧き「生きているもの」も「亡くなったもの」も、確かにぬくもりを持っていると気付き、その体験が作品づくりの大きな原動力となっている。色や形の変化が生む新たな姿は、目に見える存在だけでなく、見えないものの温もりまで伝え、誰もが経験する「喪失」に対する彼女の温かな思いが寄せられている。


わんちゃ |Wancha
《りんごをどうぞ 2025》
わんちゃ
アクリル絵の具、紙
33.3 x 24.2 cm
《りんごをどうぞ 2025》
わんちゃ
アクリル絵の具、紙
33.3 x 24.2 cm

FUNclusion Week トークイベント 「楽しいの先に見えてくる新しい世界」 川内有緒 × 石井健介

ベストセラー書籍「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」の著者である川内有緒さんとブラインド・コミュニケーター石井健介さんが出演するトークイベント。FUNclusion Weekの見どころはもちろん、会場内で雑談型アート鑑賞も行いながら、楽しいから見えてくる新しい世界について語ります。

開催日時: 12月4日(木)19:00〜20:30
会 場 : 本屋B&B(BONUS TRACK 2F)
出 演 : 川内有緒(ノンフィクション作家) 、 石井健介(ヘラルボニー/ブラインド・コミュニケーター)
参加方法: 現地参加 /ライブ配信視聴(ZOOM)
申し込み: Peatix

7作品を上映「FUNclusion映画祭」

「FUNclusion映画祭」

「誰でも映画を鑑賞できるユニバーサルシアター」シネマ・チュプキ・タバタと、シモキタ-エキマエ-シネマK2が初コラボ!日本唯一のユニバーサルシアター「CINEMA Chupki TABATA」が、タバタを飛び出し、珠玉の7作品を、バリアフリー字幕&イヤホン音声ガイド/ディスクリプション付きで上映!障害のある人もない人もおなじ場所でおなじ作品を鑑賞し、見方、聞き方、感じ方のちがいを語り合う。そんなFUNclusiveな場を目指します。

開催日時: 12月5日(金)〜12月11日(木)
会場: シモキタ – エキマエ – シネマ K2

12月5日(金)19:05
「こころの通訳者たち」

音を見えるように、光が聴こえるように。本映画祭に協力する「日本で唯一のユニバーサルシアターのシネマ・チュプキ・タバタ」に持ち込まれたある相談から始まる、耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらうために挑んだ、3人の舞台手話通訳者たちの記録。
詳細・チケット購入 / Web

「こころの通訳者たち」

12月6日(土)15:10
「徒花-ADABANA-」

井浦新×水原希子ほか豪華キャストにて現代に解き放つ、命の問題作。甲斐さやか監督5年ぶりとなる待望の長編第二作。井浦 新、水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏ら、映画界の「現在(いま)」を感じさせる豪華俳優が集結。
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「徒花-ADABANA-」

12月7日(日) 15:10
「ルックバック」

2021年に「少年ジャンプ+」にて公開されると、著名なクリエイター陣をはじめとした数多くの漫画ファンの間で話題を呼び、「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位にも輝いた作品が豪華スタッフ&キャスト陣によって、みずみずしくも繊細に、スクリーンに映し出される。
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「ルックバック」

12月8日(月)14:40
「美晴に傘を」

言葉が心を紡ぐ、家族再生の物語。『底なし子の大冒険』『狼少年タチバナ』などで知られる劇団牧羊犬を主宰し、短編映画では国内外の数々の賞を受賞してきた渋谷悠の初長編作品。
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「美晴に傘を」

12月9日(火) 14:40
「響け!情熱のムリダンガム」

インド伝統音楽の打楽器“ムリダンガム”奏者を志す青年が、 カーストや伝統芸能の承継に伴う軋轢などの困難を情熱で乗り越えていく、青春音楽映画。
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「響け!情熱のムリダンガム」

12月10日(水) 17:20
「とりつくしま」

東かほり監督が、母である東直子さんの小説「とりつくしま」を原作に、脚本・監督を手掛け、小説のファンである小泉今日子が、「とりつくしま係」として物語に寄り添います。
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「とりつくしま」

12月11日(木) 14:40
「無名の人生」

“誰にも本当の名前を呼ばれることの無かった男”の、波乱に満ちた100年の生涯を描く、完全オリジナルストーリー。『音楽』『JUNKHEAD』に続く、個人制作の長編アニメーションの新たな傑作が誕生。
詳細・チケット購入 / Web

「無名の人生」

香りや触れた感覚で一本を選ぶ「見えないお花屋さん」

見えないお花屋さん

見えない状態で、いつもとちがう感覚でお花を楽しむ。
街を歩いていると、ふっと鼻先をくすぐる花の香り。
伸ばした指先に触れる柔らかい花びらの感触。花と向き合う感覚をいつもより繊細に、そして情緒的に。ここは「見えない花屋」。目を使わずに花を愛でる男が、あなたの前にそっと差し出す花を視覚以外の感覚を使って選んでください。

目を使わず、香りや触れた感触で、一本の花を選んでもらい、その花に花言葉を付けていただきます。たくさんの素敵なお花をご用意してお待ちしています。

開催日時: 12月5日(金)〜12月6日(土)
会場: BONUS TRACK エリア内PARK

FUNな遊び場「ファンクルージョンパーク」

「ファンクルージョンパーク」

指先の感覚を頼りに遊ぶ不思議なゲームや、手探りで欲しいお菓子を当てる駄菓子屋さんなど、「五感」で楽しむみんなの広場!お子様から大人まで体験できる、たくさんの遊びを用意しています。

開催日時: 12月5日(金)〜12月6日(土)
会場: BONUS TRACK エリア内

YUBIBO

指を棒でつないでいく、協力型触覚ゲーム
ミッションは、カードの指示に従って、与えられた棒を落とさないようにみんなで支えること。お互いの指の動きや、指の力を感じながら、棒を支えてクリアを目指そう!
Designed by MAGNET & Skyさくら Produced by Jelly Jelly Games

YUBIBO

たっちまっちソフト

おなじ触り心地をさがせ!触覚かるた
さわり心地の説明役と、見つける役に分かれて、たくさんの触覚クッションの中から、同じ触覚の2つを見つけよう。正解したら+1点、間違えてしまったら-1点。
Designed by MAGNET & Skyさくら
Produced by Yoshiyuki Ikegami

たっちまっちソフト

たっちパーク

目をつぶってあそぶ、触覚めいろ!
手すりや、足元にある触覚のヒントを読み解きながら、ゴールを目指そう!
Designed by MAGNET & Skyさくら

たっちパーク

「しずかでうるさい洋食屋さん」

無料でミニフードを注文できる洋食屋さん。ただし注文では「声を使わずジェスチャー」がこのお店のルール。いつもとちがうコミュニケーションの世界を体験し、おいしいフードをゲットしませんか?さらにお店のなかでは、食べながら手話や筆談、身振りを使ってゲームをしたり、ろう者の世界に触れられる場を提供します。

開催日時: 12月5日(金)〜12月6日(土)
会場: BONUS TRACK エリア内 HOUSE

【提供メニューを一部ご紹介!】
当日は、こんなミニフードが提供されます!
さあ、あなたはジェスチャーで、どうやって注文する?

色や素材が違う、3種のスープ
色や素材が違う、3種のスープ
カタチは一緒だけど、中身が違うコロッケ
カタチは一緒だけど、中身が違うコロッケ

メニューの詳細は、当日来てのお楽しみ!

小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ世田谷サーキット 2DAYS

小池アミイゴ(イラストレーター ・ 画家)
小池アミイゴ(イラストレーター ・ 画家)

表現の最初の一歩が幸せなものであることを願い、小池アミイゴが全国で開催している絵のセッションです。
子どもが表現することに対して、親の、大人の幸せな立ち位置とは?子どもたちの振る舞いから気づくことの出来る時間でもあります。
汚れても良いオシャレでご参加ください。

1st.セッション「世田谷いろ色動物園」<自由参加>
開催日時:12月5日(金)13:00-18:00(最終入場 17:30)

2nd.セッション「小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ世田谷フリースタイルMAX!」<事前予約制>
開催日時: 12月6日(土)11:00-12:30(受付開始 10:45)
事前予約: Peatix

3rd.セッション「世田谷絵の具遊びマイセルフ」<自由参加>
開催日時:12月6日(土)13:30-18:00(最終入場 17:30)

会場: 世田谷代田仁慈保幼園ピアッツァ
講師: 小池アミイゴ 氏(イラストレーター・画家)

視覚をOFFにし、自分の感覚に向き合う「BLIND BLEND(ブラインドブレンド)」

「BLIND BLEND(ブラインドブレンド)」

視覚をOFFにし、茶葉の形、匂い、味、音。そこで生まれる会話から、ハーブティーをブレンドするイベントです。それは、その日その時の自分の感覚に向き合い、他者との違いを楽しむ、豊かな時間。その場でしか生まれないセッションをお楽しみください。

開催日時: 
 ①12月6日(土) 14:00~ ※先着5名様限定
 ②12月6日(土) 15:15~ ※先着5名様限定
会場: BONUS TRACK エリア内 HOUSE
クリエイター: 川端みき、石井健介(ヘラルボニー/ブラインド・コミュニケーター)、高橋鴻介
申し込み: Peatix


“FUNclusion”という言葉は、今回のイベントで初めて知りました。“FUN=楽しさ”は分かるけど、“Inclusion=包摂・インクルージョン”という言葉がそもそもあまりよくわからない。というわけで、AIちゃんに聞いてみたところ、以下の回答を頂きました。

多様な個性や背景(性別、国籍、障がい、性的指向、宗教、価値観など)を持つ人々を排除せず、お互いに尊重し合いながら活躍できる状態をつくる考え方

書いてあることは理解できるけど、イマイチ実感が湧かなかったりします。ただ、“FUN”という言葉の響きはそれだけで大きな意味を持っており、冒頭の説明を読んだ上で感じたのは、とにかく“楽しく”イベントに参加することが何よりも重要なんだと。イベントに参加することで、“多様性”や“インクルージョン”について理解が進むと理解しました。

下北沢という街に25年間にて、下北沢は多様性を尊重し続けている街だと感じています。多様性と書くとちょっと難しく感じますが、役者もいればミュージシャンもいるし、お笑い芸人や映画関係者、そもそもエンタメ領域以外にも多種多様な人々がおり、それぞれの個性や価値観の違いを何よりも優先してくれる街であることは間違いありません。

「FUNclusion Week 2025」で行われる8つの企画は、全てが自分にとっては未体験な内容ばかりで、実際に体験してみて何を感じるのかレポート予定です。あなたも下北沢の街で、楽しみながら“多様性”そして“インクルージョン”について考えませんか?

「FUNclusion Week 2025」

開催日程:2025年12月5日(金)、6日(土) ※12月3日〜11日の期間中で常設イベントも開催
開催会場: BONUS TRACK、本屋B&B、シモキタエキマエシネマK2ほか
内容: アート展示、トークイベント、ワークショップ、映画祭ほか
主催: 株式会社 ヘラルボニー、株式会社 大広
パートナー企業: イオン株式会社、ダイキン工業株式会社、株式会社日比谷花壇、ぺんてる株式会社、株式会社ロック・フィールド
協力: 小田急電鉄株式会社、小池アミイゴ、SIGNING、散歩社、CINEMA Chupki TABATA、世田谷代田仁慈保幼園、MAGNET、MOTION GALLERY、ろうちょ~会
後援: 世田谷区
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