下北沢のブログを書くようになって数ヶ月。訪れた飲食店やカフェは日増しに増えているし、お気に入りの店もある。けれど、感動して泣いた(!)のはここが初めて・・。今年で創業36年になる「いーはとーぼ」さん。たぶんこの感動は行ってみないと伝わらない。文字に起こすのが野暮ったい・・とにかく写真を載せます。
なんとなく入口が玄人っぽい。
どきどきしながら階段をあがる。
いざ入店。
「好きなところにどうぞ」と店主様。
(音楽。piano jazzなど。)
チーズとパンを注文。セットの珈琲は4種類から選べる。ミルクに合うものがいい、と伝えると「じゃぁイタリアンね」と店主様。
(音楽。)
手ぶらで来ても、自由に読める本がたくさん。
(音楽。)
「少し音を大きくしてありますからね」と店主様。
(音楽。)
古本や中古CD、レコードが30%OFF。
(音楽。)
窓から街は見えるけど、なんだかここは別世界のよう。
(音楽。)
ちょっと手にとってみると面白い世界が広がっています。
(音楽。)
ゆかりある方々が執筆してる。ちょっとだけ読んで、購入決定。150円の割引券がついている。うれしい。
(音楽。)
膨大な読書や、音楽の知識、人生経験・・わずかな言葉のチョイスからも、読み取ることができます。
(音楽。)
開店○○周年というのがどんどん上書きされている。
(音楽。)
(音楽・・・!!!)
と、 ここで、筆者号泣です。(はい、伝わらないと思います・・)
大きめの音量でかかる上質な音楽と、店内に漂う文章たち、36年という年月・・
なんで泣いたのか、泣いている最中からよくわからなくて不思議だったのですが、やっぱり今もわからない。嬉しくも悲しくもなく、何かに感動して泣いているのだと驚きながら、泣いたり泣き止んだりまた泣いたりしました。他にお客さんがいなくてよかった・・。帰りたくない!!と思いましたが、休憩時間が終わってしまうので泣く泣く(泣きすぎ)お店をあとにしました。
この1店舗だけでも、下北沢が好きになる価値がある、と、そう思えるくらい、感動しました。言葉では表せない、映画を観るような、演劇を観るような、音楽と珈琲と文章を体験する喫茶店。そしてこの空間を作り上げている店主様、本当に敬服・・わたしの拙い文章でお店を形容することをお許し下さい・・ていうかほぼ泣いたことしか書いていないけど・・
ここはひとりでの利用がいいかなぁ。いい音が好きな人には本当におすすめ。今度はゆっくりと味わいたいです。ごちそうさまでした。