劇団フルタ丸『寂しい時だけでいいから』3日目レビュー

初日、2日目と、上手側から観劇していたので、3日目は迷わず下手しかも最前列に座る。そこから見た景色は、それまでとは全く違うものだった。やはり、浅草九劇のステージは広い。そして劇団フルタ丸『寂しい時だけでいいから』というお芝居が伝えようとしていることは、想像以上に深かった。

この日の日替わり出演者は大勝かおりさん。これまでもフルタ丸のお芝居に何度も出演していた彼女。前日フルタさんが「熱風が吹き荒れる」とコメントしていたとおり、いやその予想を遙かに上回る勢いで彼女はステージ上を舞っていた。日替わり出演者が『寂しい時だけでいいから』という作品に及ぼした影響は計り知れない。常にチャレンジを続けていく、そんなフルタ丸の姿勢が観る側を常にワクワクさせてくれる。

フルタジュンの住宅展示場にかける想い、どれだけインタビューで語ってもらっても理解するのは難しい。しかし、このお芝居を観てその想いをしっかりと受け止めることができた。住宅展示場という場所に関わる全ての人たち、いや、住宅展示場にはいないはずの人まで巻き込み、人と向き合い尽くす。そして、彼が観ていた世界を演劇を通して伝える。演劇と向き合い続けていた彼だからこそ作ることができた世界、演劇でなければ生み出すことができなかった世界。まさに彼にしかできない作品が劇団フルタ丸『寂しい時だけでいいから』だと言い切ることができるだろう。

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残すところ土日の3ステージ。土曜日の13時、千秋楽となる日曜日の13時は前売り時点で完売していますが、土曜日は当日券が販売されるので、当日券をお求めの皆様は早めに劇場へお越しください。是非観ていただきたい作品、今回の劇団フルタ丸も見逃せない世界を創りあげてくれました。私は4日目・5日目を観ることができないのが残念、ぜひ観劇された方は感想をTwitter等で教えてください。

快晴となった3日目、お昼の浅草は様々な国の観光客で溢れていました
快晴となった3日目、お昼の浅草は様々な国の観光客で溢れていました
お昼からやっている浅草の飲み屋街ホッピー通り、昼から酔っ払っている人がたくさん
お昼からやっている浅草の飲み屋街ホッピー通り、昼から酔っ払っている人がたくさん
出演者インタビューで清水さんが語ってくれた「木馬亭」、まさに浅草! 演芸の街としてとても長い歴史がある街です
出演者インタビューで清水さんが語ってくれた「木馬亭」、まさに浅草! 演芸の街としてとても長い歴史がある街です
この日は浅草九劇からも近い「本陣そば」。普通の立ち食いそば屋さん的な雰囲気ですが、とてもコシがありツルツルのお蕎麦が食べられます。チキンカツ丼とのセットで690円はリーズナブル! 立ち食い席だけでなく、椅子席もあります。オススメです!
この日は浅草九劇からも近い「本陣そば」。普通の立ち食いそば屋さん的な雰囲気ですが、とてもコシがありツルツルのお蕎麦が食べられます。チキンカツ丼とのセットで690円はリーズナブル! 立ち食い席だけでなく、椅子席もあります。オススメです!

劇団フルタ丸 2018年 本公演『寂しい時だけでいいから』

『寂しい時だけでいいから』

作・演出:フルタジュン
出演:宮内勇輝 / 真帆 / 篠原友紀 / 工藤優太 / 清水洋介 / フルタジュン  +(日替わり出演者)
<公演日時>
2018年5月30日(水)~6月3日(日)
5月30日(水)19:30
5月31日(木)19:30
6月 1日(金)14:00★/19:30
6月 2日(土)13:00/18:00
6月 3日(日)13:00
※受付開始は開演の40分前・開場は開演の30分前
<会場>
浅草九劇(〒111-0032 東京都台東区浅草2-16-2浅草九倶楽部 2階)
03-6802-8459(公演期間のみ)
<交通>
東京メトロ銀座線 浅草駅 1番出口より徒歩10分
都営浅草線 浅草駅 A4番出口より徒歩10分
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス 浅草駅 A1番出口より徒歩5分
<チケット料金>
前売3,500円/当日3,800円
★平日マチネ割3,000円(前売当日共通)/学生割引2,500円(学生証提示)
※日時指定・税込/全席自由
※未就学児の入場不可
※チケット発売開始:4月1日(日)0:00
<チケット取り扱い>
●カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/furutamaru2018
●演劇パス
http://engeki.jp/pass/events/detail/397

ニセモノがスキマを埋めてあげる。

理想のマイホームが並ぶ住宅展示場。
人々の賑わいが消えて、
偶像の街に夜が訪れる。
今夜も孤独な警備員は展示場を歩く。
マッチでも擦ったように、
誰もいないはずの家に明かりが灯る。
覗くと絵に描いたような家族の姿があった。
目の前で繰り広げられる
怒涛のホームドラマ。
男は息をのみながら気付いてしまう。
自分がピースとしてハマるポジションが
空いていることに。