名古屋に本店がある台湾混ぜそばの専門店『台湾まぜそば専門店 はなび』が、9月20日下北沢にオープンしました。場所は餃子の王将の向かい側。500円のプレオープンは逃しましたが、早速行ってきました。
初めてなので、超基本の「台湾まぜそば」890円(税込)をオーダー。ライスは並、辛さは1辛にしました。ニンニクはちょっと悩んだけど普通に入れてもらいました。ああ、このあと人に会うというのに、、、。
台湾まぜそば、名前だけ見れば台湾発祥のまぜそばに思ってしまうけど、発祥は名古屋のはなび。そもそも台湾ラーメンというラーメンがありますが、これも名古屋発祥で台湾料理のお店『味仙』が最初に作ったとか。そして、台湾まぜそばは台湾ラーメンから派生してできたもので、今では独自の名古屋飯として広まっている、らしい。
具材は鷹の爪とニンニクを利かせた濃い醤油味の挽肉そぼろに卵黄、ニラ・ネギ・海苔・魚粉、そして刻みニンニク。もう、具材を見るだけでパンチが強そうだけど、実際に口にするとパンチが強い処の騒ぎじゃなくなってしまう。なんという主張の強さ。名古屋飯と言えば、赤味噌を使った味噌カツや味噌煮込みうどんが有名ですが、あの主張の強さを彷彿とさせる強烈な味わいです。
と、先に色々書いちゃいましたが、まぜそばなので最初にしっかりと混ぜてから頂きます。
これ、麺は並なんですけどすっごいボリューム、、、。なんというか、食べても食べても減らない感じ。しっかり混ぜたつもりだったけど、実は器の底に具材が残っちゃってて、食べ進めるほどに味が濃くなる謎展開。食べ応えがあるなんてレベルじゃないですよこれは。
実は名古屋で台湾まぜそばを食べたことがあるのですが、その時はニンニクを入れずに注文したんですね。あの時の印象は思ったほどパンチ強くないなぁという感じでしたが、ちゃんとニンニクを入れてもらったら強烈すぎる食べ物になってた。辛さは1辛なのでそこまで辛くないのに、刻みニンニクの効果なのか食べ進めるほど辛さが回り汗だくに。なんだろう、この不思議な感覚は。
本能のままに食べ続け、こんぶ酢を入れるタイミングがめっちゃラストになってしまった。これ、中盤くらいに入れるといいかもしれない、まあ、本能のままに食べ続けると忘れちゃうけど、、、。こんぶ酢というと酸っぱそうですが、全然酸っぱくないです。強烈な台湾まぜそばの味を中和してくれる効果はあって、旨味と甘みが感じられるようになるから不思議。というかですね、ニンニクですよこれは全て。ニンニクのやろうがこの強烈さの大半を占めているような気がしてきた、、、今度来たらニンニク大盛りにしてもらおう。絶対にそれが台湾まぜそばはを美味しく食べられる秘訣だ!
なんとか麺を完食しましたが、まだ試合は終わっちゃいない。まぜそばには追い飯という文化があるじゃないか、台湾まぜそばにももちろん存在している。しかも、まあまあの量のご飯をぶち込んでくれるじゃないか!
どれだけ麺に具材を絡めても、残ってしまう。その残った具材にご飯を投入し混ぜることによって、まぜそばの延長戦がはじまる。うまっ!なんだろう、麺として食べるのとは明らかに違う味わい。米だな、米の甘みが強烈な具材を幸せな味わいに昇華させてくれる。もう、明らかにいつものしもブロじゃないレビューになってるやないかーい。
結論、うまい。名古屋飯、うまい。たぶん、名古屋まぜそばだったら誰も興味湧かなかっただろうけど、台湾まぜそばというネーミングの勝利。そして、そんなネーミングに負けない、独自の味を完成させた事による勝利。凄いじゃないか、はなびの台湾まぜそば。
とある記事ではなび下北沢店のことを取りあげていて、餃子の王将の前にあることに触れていた。確かに餃子の王将は飲食業界における巨人だ。しかし違うのだ、なぜはなびがこの場所に台湾まぜそば専門店をオープンしたのか、それは鶏そばそるとの存在が大きいと私は考えている。鶏にこだわったラーメンの名店として下北沢に君臨している鶏そばそると、しかしこのお店も台湾まぜそばを出しており、その美味しさからメディア各種で幾度となく取りあげられている。お互いのお店は徒歩で1分かからない、これは戦いだ。
下北沢の地で勃発した台湾まぜそばの戦、この街を見つめ続けるしもブロとしては、決して見逃してはならない。ちょっと何を書いているのか自分自身でも分からないけど、それが使命だと感じています。
いや、もう、そんなことどうでもいいからとりあえず、『台湾まぜそば はなび』さんの台湾まぜそばを一度食べていただきたいですーー。ニンニクは入れた方がいい、後先考えずに入れた方がいいです。
『台湾まぜそばはなび 下北沢店』
代沢5-32-7
03-5433-3158
11:30-15:00、16:00-22:30(L.O 22:00)
不定休
公式Webサイト