『ムーンアートナイト下北沢 2024』9/13-29開催
2022年9月10日(土)から25日(日)までの16日間、下北沢の街を舞台に月をテーマとしたアートフェス『ムーンアートナイト下北沢』が開催されます。
『ムーンアートナイト下北沢』は、「北澤八幡神社」をはじめとして下北線路街の「空き地」「SRR Project Space」「reload」「BONUS TRACK」、コマーシャルアートギャラリー「下北沢アーツ」の6カ所にアートを展示、さらに劇場やライブハウスをはじめとして下北沢のお店を巡りNFTをつかったデジタルアートを収集できるスタンプラリー、そして限定メニューや作品展示が行われるコラボ企画など、下北沢全域を使ったアートフェスです。
まずは最も目を引く「下北線路街 空き地」に展示されるアートからご紹介、オーストラリア・タスマニアを拠点として世界各国に作品を展示するアーティスト「アマンダ・パーラー(Amanda Parer)」さんによる大きなウサギのアート【Intrude】、そしてイギリス在住で国際的に活躍するヴィジュアル・アーティスト「ルーク・ジェラム(Luke Jerram)」さんによる直径7mの月のアート【Museum of the Moon 】です。
ちなみにこの直径7メートルの月を支えるための支柱がとてつもなく巨大で、もはやこのアート展示を行うために下北線路街・空き地は作られたのではないかと思うほど。テントサウナができたり、赤いテントでお芝居が上演されたり、とにかく今までに下北沢に無かったモノが誕生し続けている空き地ですが、『ムーンアートナイト下北沢』が実現したのもこの空き地のおかげと言えるでしょう。映像でもその雰囲気を感じてください。
続いて「北澤八幡神社」へ、こちらもアマンダ・パーラーさんの【Intrude】(ウサギ)が展示されています。
一週間前は太鼓やお囃子の音が響き渡りたくさんの人で賑わった例大祭が行われた北澤八幡神社ですが、そこには三つの巨大なウサギがいました。虫の音の中、光り輝くウサギの存在はある意味神秘的で、ずーっと見続けていられます。
そして、NANSEI PLUS(ナンセイプラス)にある「SRR Project Space」では、「上村洋一」さんによる写真とサウンドインスタレーション【perfect circle [extract]】を展示、屋外では「平山昌尚」さんによる映像作品【羊を数える Counting Sheep】が展示されています。
このほかにも、reload・Great Booksに「上村洋一」さんの【Under Another Sky】、BONUS TRACKには「たかくらかずき」さんの映像作品【あたらしい夜の月見(仮)】、今年4月にオープンしたコマーシャルアーツギャラリー 下北沢アーツには「波田佳子」さんの絵画【StrangeGroove】がそれぞれ展示されています。
一方「NFTスタンプラリー」は、劇場やライブハウスをはじめとして下北沢48カ所の施設・お店に掲示されているQRコードを読み取ることで、日本発人気3Dアバター「Metaani」とコラボレーションするオリジナルデザインのスタンプを集めることができます。
アプリのインストールは必要なく、最初に会員登録するだけで参加できます(Googleアカウントでの参加を推奨)。そして、スタンプラリーで集められるデジタルアート(スタンプ)はNFT付きで、1000枚限定で発行。皆さんが集めたデジタルアートには発行された順に番号が振られているので、まさにあなただけのデジタルアートになります。
さらに、様々なお店や施設でコラボ企画も開催、一覧でご紹介します。
施設 | 店舗・団体名 | 企画 |
ADRIFT | 山の音楽舎(協力:こども劇場せたがや) | ① 月灯りのBaby Theater【nido】〜0〜15ヶ月の親子におくるパフォーマンス〜 ② 月夜のひろば 〜nidoの装置とともに ゆったり過ごす月夜のひろば |
NANSEI PLUS | TDM 1874 下北沢 | ムーンアートナイト下北沢限定IPA発売 |
Bona-Bona-Pétit | ムーンアートナイト下北沢限定メニュー「オムーンライス」 | |
料理と暮らし 適温 | ① キャンドルナイト ② ムーンアートナイト(仮)(展示, 雑貨販売) | |
シモキタ園藝部 | ① 仲秋のお月見かざり 鷹の羽ススキなど秋草を摘んで(ワークショップ) ② 草花落語寄席 | |
(tefu) lounge | KITASANDO COFFEE 下北沢 | お月見あんバター おいも&白玉 |
今回の『ムーンアートナイト下北沢』、実際に会場に展示された作品を見てそのアートイベントとしての価値を初めて理解することができました。そして、先ほども書きましたが下北線路街 空き地の存在が、このイベントにとって欠かすことができないものであることも実感しました。あの月とウサギのコラボは空き地がなければ実現しなかったのです。
イベントの概要説明で『ムーンアートナイト下北沢』は今年限りではなく、3年間実施予定と小田急電鉄の橋本課長は説明。ということは暫定的な利用が続いている下北線路街 空き地も3年間は存続するということ? ズバリ質問してみると続くとのことで、このイベントはもちろんですが下北沢の街にとってもとても嬉しいニュースとなりました。
さらに橋本さんのお話で印象的だったのは、『ムーンアートナイト下北沢』によって下北線路街をはじめとするアタラシイ下北沢と、北澤八幡神社や本多劇場にライブハウスの下北沢シェルターなど下北沢の街をアートで融合させ、より盛り上げたいと語っていたことです。
一方で、下北沢商店連合会の柏会長からは、2月の演劇祭、7月の音楽祭、9月の映画祭と様々なエンターテインメントイベントが開催される下北沢に、新たにアートのフェスが加わり下北沢の街がより魅力的になったことを歓迎。下北沢の街がさらに盛り上がる事を、確信しました。
『ムーンアートナイト下北沢』は、9月10日(土)から25日(日)まで15:00-21:00開催。大きな月のアート【Museum of the Moon】については、9月10・11・17・19・23・24・25日のみの展示となりますのでご注意ください。下北沢でアートなお月見をしましょう。
[追記]
イベント初日、中秋の名月が空に浮かぶこの日、再び北澤八幡神社と下北線路街 空き地に足を運びました。
初日からすごい人出となった『ムーンアートナイト下北沢』です。
【お知らせ】
台風14号の影響により、19日(月・祝)及び20日(火)の屋外展示(月とウサギのアート)、SRR Project Spaceでの展示は中止となります。受付については19日のみ中止となります。また、22日(木)に月のアートが追加で展示されます。最新情報については『ムーンアートナイト下北沢』の公式Instagramをご覧ください。
『ムーンアートナイト下北沢』
会期: 2022年9⽉10⽇(土)〜 9月25日(日) 15:00-21:00
会場: 下北線路街、北澤八幡神社、シモキタエリアの施設や店舗など
主催: 下北沢商店連合会、 小田急電鉄株式会社
共催・総合プロデュース: スタートバーン株式会社
協力: 株式会社散歩社、北澤八幡神社、株式会社GREENING
アートディレクション: 村上雅士[㎡|emuni]
施工: 株式会社フジアール
助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【ライフウィズアート助成】
Webサイト: https://moonartnightfes.com/
※ 18日(日)は下北線路街 空き地での展示はありません。
屋外展示は小雨決行、雨天・強風中止。
展示中止の場合は、Webサイトや公式Instagramでお知らせします。