『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』 『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』

ミカン下北に期間限定オープンする『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』とは?

2024年11月28日(木)から12月20日(金)までミカン下北・砂箱にて、ボットに身をゆだね「無になる時間」を提供する『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』が期間限定でオープンします。

えーっと、何がなんだかサッパリ分からないのですが会場となる砂箱を運営するKonelのプレスリリースによると、

無目的室 Morph innとは
ブリヂストンが研究を重ねてきたゴム人工筋肉と、自然界のモーションを収録・再生するテクノロジーを掛け合わせることで誕生したMorphが来店者を迎えます。大きなMorphの上に横たわり、小さなMorphを抱きかかえることで、やわらかいロボットに自らをゆだね、ゆだねられる「無になる時間」を過ごします。普段は無意識に制御してしまう感情に向き合ったり、目的から解放される感覚を味わっていただきます。

『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』は、株式会社ブリヂストンの社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズとKonelの共同事業で、Morphなるプロダクトを通して「無になる時間」を体験できるとのこと。ちなみに、すでに表参道と虎ノ門ヒルズで実施され800名が来場、その反響を受けミカン下北の砂箱での期間限定開業が決まりました。

Morph
Morph
え、めっちゃ無になってるじゃん
え、めっちゃ無になってるじゃん

あ、参考動画「Morph inn 表参道_やわらかいロボットにゆだね、ゆだねられる、無目的な空間」がありましたので観てみましょう。

、、、なんかこわい、こわいけど気になる。「無になる時間」とはなんなのか、単純に“ぼけー”っとしてるだけの話じゃないよなぁ。こればかりは試してみないとなんとも言えないですね。

というわけで、『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』試してきました。

あまり来ないミカン下北E街区、奥の階段から2階へ
あまり来ないミカン下北E街区、奥の階段から2階へ
これがMorph
これがMorph
心の準備をする間もなく、スタッフに促されて、、、
心の準備をする間もなく、スタッフに促されて、、、

ミカン下北E街区の2階、Konelの砂箱に入ると、そこは2台のMorphが置かれた謎空間。照明がこれまた謎感覚を倍増させてくれます。躊躇する間もなくスタッフに促され、Morphに横たわり体の上にも謎物体が置かれます。

最初はかなり身構えてしまっていましたが、上も下も動いている感覚がとても不思議。心地よいとかそういう感じではなく、とにかく今までに感じたことのない不思議感覚に包み込まれます。目をつむっていたら眠っちゃうかなと思いましたが、初めてすぎる感覚で逆に目がさえてしまいました。

詳しいことはよくわからないですが、動きが不規則なんですよね。その不規則さというのが、機械でも生き物でもない感覚で、なんというか浮遊感すら感じさせてくれます。強すぎず、弱すぎず、リズミカルでもなくとにかく不規則な動きを体全体で感じることで、最初は身構えていたにもかかわらず徐々にリラックスしている自分がいました。流れているサウンドも最初はちょっとこわかったけど、気づけばリラックス効果を高めていました。

なんなんだこれは。はい、なんかそれっぽいことを書いていますが、この触覚感というのは完全に人それぞれであり、ぜひ実際に体験していただきたい、その一言に尽きます。

こんな空間もあったり、後ほどご紹介する「茶香(吸うお茶)by Art Collective Ochill」だと思われます
こんな空間もあったり、後ほどご紹介する「茶香(吸うお茶)by Art Collective Ochill」だと思われます

そして、『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』ではこれまでに比べてアップデートされ、これまでは5分の利用時間でしたがより「無」になることができる10分に拡大され、さらに「無になる時間」がより豊かになるようMorphに身をゆだねる前・中・後に「無」を深めるメニューが用意されるとのことで、それらのコンテンツをご紹介します。

無になる時間を中心に、前後の体験を追求
無になる時間を中心に、前後の体験を追求

①「無前」の時間

「無」と向き合う前に、心身を落ち着ける時間とサービスを設けます。

VIE Tunes / ヴィーチューンズ(脳をととのえる音楽アプリ)

VIE Tunesは、神経科学の観点から生まれた新しい音楽「ニューロミュージック」が聴ける音楽アプリです。ニューロミュージックは、「ととのう」状態に関係があると言われている脳のリズム(シータ波)や認知機能に関係があるといわれている脳のリズム(ガンマ波)を、増強する特殊な音を用いて制作されています。VIE Tunesでは、自社製イヤホン型脳波計を用いて検証し、実際に脳のリズムの変化が確認された楽曲のみをニューロミュージックとして配信しています。
※提供:VIE

VIE Tunes
VIE Tunes

スペシャルドリンク(「無」を深める&「無」から冴えへ誘うドリンク)

「無になる時間」を「深める」「冴える」新しいサービスに誘う、2種のドリンクをご用意いたします。あなたの「無」のお供にどうぞ。
「無」を深めるドリンク:忙しい日々を頑張る現代人のやすらかなひとときをサポート。飲みやすい白ぶどう風味。
「無」から冴えるドリンク:皆様のスッキリをサポート。スッキリ爽快!シトラス風味。
※提供:第一三共ヘルスケア株式会社
※製造:株式会社ファイン
※アンケートへご協力いただける方に無償でご提供いたします

②「無中」の時間

やわらかいロボットに包まれ、触覚から「無」になるのが「無中」の時間です。視覚・聴覚・嗅覚の演出を組み合わせて体感をより拡張します。

ZZZN NATURE / ズズズンネイチャー (バーチャル森林浴)

睡眠への効果が実証された北海道釧路のトドマツ森林を、五感で体感できる癒しの空間として再現。森林の持つ自然な力を活かし、「ありのまま」をテーマに深い眠りへと誘う環境を創造しました。森独特の呼吸と生命力を捉えた北川陽稔氏によるトドマツ森林の映像、森のざわめきを繊細に収音して紡ぎ出したSeiho氏による音楽、そしてトドマツの枝葉から抽出した天然のエッセンシャルアロマオイルの香り。これらの要素が織りなす至極のリラックス空間で、ブリヂストンが開発したやわらかいロボット Morphとの心地よい対話をお楽しみください。自然の営みとテクノロジーが調和する、かつてない深いリラクゼーションをご提供します。
※提供:ZAKONE(NTT東日本グループ・エステー)
※12/9〜12/16の期間限定プランとなります

ZZZN NATURE / ズズズンネイチャー (バーチャル森林浴)
ZZZN NATURE / ズズズンネイチャー (バーチャル森林浴)

③「無後」の時間

特製カクテル(「無」を締めくくるカクテル)

下北沢の老舗BAR「FAIRGROUND Bar&Wine shop」が開発した「無」を締めくくるカクテル。Morph inn 後、通常のメニューにはない特別なカクテルを片手に、「無後」の時間をお楽しみください。
※提供場所:FAIRGROUND Bar&Wine shop(ミカン下北D街区2階 D201区画)

特製カクテル(「無」を締めくくるカクテル)

SYCL by KEIO(無後のワーキングスペース)

「無後」に、お仕事をしたい方に向けて、ミカン下北内のワーキングスペース「SYCL by KEIO(ミカン下北A街区4、5階)」のドロップインが付いたプランも販売いたします。SYCL by KEIOは所属や職業、ジャンルを問わない様々なメンバーが集う場所です。仕事だけではなく、偶然の出会いも是非お楽しみください。
※提供場所:ミカン下北(京王電鉄株式会社)・SYCL by KEIO
※ドロップインは Morph inn Shimokitazawa 予約当日の利用に限ります
※本プランにおけるSYCLの利用時間は11:00-18:00となります(Morph inn Shimokitazawa 定休日の火・水曜日、SYCL by KEIO定休日の日曜日を除きます)


また、『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』のオープン記念のスペシャルコラボレーションとして、11月28日(木)〜11月30日(土)の3日間は日本草木研究所とのコラボレーションが行われます。

茶香(吸うお茶)by Art Collective Ochill

「茶香」とは、シーシャ(水タバコ)の原理を応用し、たばこ葉ではなく茶葉のみを使用した飲むでも焚くでもない、“吸うお茶” という新たな嗜好品です。
Ochillは、日本らしい well-being を “well-down” と捉え探究し【嗜好品の再解釈と再構築・祈りの再発見】を軸とした集団的創造を行うアートコレクティブです。
「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」を“well-being”(ウェルビーイング)と定義するなら、私たちは「社会的に欠けていても、精神的に負荷がなく、自然体である自分を認知していく状態」として “well-down”(ウェルダウン)と再解釈します。肩肘張らずに素直に、ありのままの自分に堕ちていく姿もまた、人の在るべきひとつの状態である。加速社会の中での減速を、「足るを知る」や「知足安分」という思想を引き継ぎながら“自分に納得するための、必要な落ち着き”として、提唱しています。
活動拠点である京都の瞑想室「落散」は、自己と出逢うための実験空間及びアートスペースとして不定期で開放しています。これまで国内外にて、日本茶の茶葉のみを吸うという嗜好体験「茶香」や、石を積む瞑想空間などのインスタレーションを発表してきました。
※提供:Ochill
※11月28日(木)〜30日(土)期間限定提供となります
※最終日の11月30日(土)は15:00(最終受付14:00)までとなります
※期間中はOchillを含めて約1時間のサービスとなります

茶香(吸うお茶)by Art Collective Ochill

草木炭酸フォレストソーダ(国産香木の新感覚飲料)

「草木炭酸フォレストソーダ」は、国産の野生香木を蒸留・加工した新感覚飲料です。木に含まれる「フィトンチッド」という香り成分は、シトラスやベリーの様に華やかで爽快、そして甘い香りがします。研究では、精神安定効果が期待できるとも言われており、無後のドリンクとしては最適です。砂糖をのぞく材料の100%が日本の山で取れる天然香木となります
※提供:日本草木研究所
※提供期間については調整中
※その他コンテンツはWebサイトにて随時更新予定です


さらに、ミカン下北では『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』の開業に際し、「無になる時間」がより豊かになるう、「Morph」に身を委ねる前・中・後それぞれの時間の価値を最大化するためのコンテンツを、ミカン下北の施設内や店舗と連携して展開。先ほどご紹介した「FAIRGROUND Bar&Wine shop」や「SYCL by KEIO」の利用に加え、以下の企画も実施されます。

“無目的休憩所”で無になってみませんか?「無目的休憩室」

ミカン下北B街区にある屋上や、A街区にある大階段(愛称:ダンダン)を、目的なく休憩したい人が利用できるスペースとして、11月28日(木)及び29日(金)の2日間限定開放します。

スマホもなし、本もなし、イヤホンもなし、なーんにもない状態で強制的に「無」の状態へ、、、「無」になることができた方には「無マイスター」の認定の証として”無”ニットキャップを授与されるそうです、なにそれこわい。

よくわからなくて大丈夫です。まずは試しに「無」になってみましょう。

って公式ページに書かれてるのがよりこわいです。体験しよう(え?)。

「無目的休憩所」実施日時詳細
・11/28(木) 12:30~14:00 場所:ミカン下北A街区「ダンダン」
・11/29(金) 15:00~16:30 場所:ミカン下北B街区5階屋上

いや、もう、なに言ってるの?
いや、もう、なに言ってるの?

そう、何言ってるのかわからないので参加してきました。

ミカン下北のシンボル・ダンダンに設けられた「無目的休憩所」
ミカン下北のシンボル・ダンダンに設けられた「無目的休憩所」
「無」へのガイドを手渡される
「無」へのガイドを手渡される
この場で無になろう
この場で無になろう

無目的、そして無になることにどんな意味があるのか。やってみて分かった、やってみればわかる、やらなきゃわからない。無になった人にしか分からない境地。正直、まだ、無を引きずってる。20分くらいだと思ったら、35分間も無になっていた。下北沢みたいな無が存在しないような街だからこそ、ぜひ意識的に無になってほしい。

「無」の間、この下から4段目の左から5個目の電球をひたすら眺めていた。「無」の境地に至ると、天井のコンクリートと電球が融解するような、不思議な感覚に没入する
「無」の間、この下から4段目の左から5個目の電球をひたすら眺めていた。「無」の境地に至ると、天井のコンクリートと電球が融解するような、不思議な感覚に没入する

無とはなんだったのか。この場所について言えることは、ダンダンになったと言えるだろう。そう、私は無となり、ダンダンとなったのだ。名前があってよかった、この場所に。

無から抜け出すと、手元には無ニットが。ぜひ下北沢の喧騒の中で、無になってほしい。

そして、翌29日の「無目的休憩所」へ
そして、翌29日の「無目的休憩所」へ
ミカン下北 B棟5階のテラス、そこに誕生した「無目的 休憩所」
ミカン下北 B棟5階のテラス、そこに誕生した「無目的 休憩所」
いろいろ試してみた結果、ここで「無」になる事にしました
いろいろ試してみた結果、ここで「無」になる事にしました
昨日とは違い、そこには青い、ただ青い空が拡がっていました
昨日とは違い、そこには青い、ただ青い空が拡がっていました
「無」から現実に戻ると、なぜか昨日と同じく35分が経過していました
「無」から現実に戻ると、なぜか昨日と同じく35分が経過していました

前日とは異なり、ただただ空が拡がる。その、青い空を見つめ続ける。途中で鳥が飛んできたり、雲が流れてきたり、それをただただぼんやりと眺め続ける。昨日と同じく、完全に「無」になっていた。気がつくと35分が経っていた、陽は雲に遮られ11月末らしい寒さを感じる。

2日間の「無」体験で得たものは、一体なんだったのだろう。1つ言えることは、何もしない何も考えない時間なんて今までに一度も過ごしたことがなく、とても不思議な感覚に陥った。「無」になった後は1時間くらい引きずる、現実にすんなり戻れない。でも、そのリセット感は人にとってとても価値があるものだと感じる。時間や情報に追われる日々の中で「無」になる事の尊さを、私は大いに感じました。

そして私はダブル「無」ニットキャップ保有者となった(?)
そして私はダブル「無」ニットキャップ保有者となった(?)

「無前後を過ごす場」

「TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢」では、店内にあるカフェラウンジ&コワーキングスペース「SHARE LOUNGE」を、無になった前後の時間と向き合うための空間として、Morph inn Shimokitazawaを利用した方限定価格の20%OFFでご利用いただけます。
※土曜日、日曜日のご利用時にはSHARE LOUNGE公式サイトより事前予約が必要です。
※ご利用の詳細、予約方法についてはSHARE LOUNGEホームページをご確認ください。 


はい、コラボレーションについても詳細を記載いたしました、とりあえずMorphは体験したので、明日はダンダンで無になってみます、、、どういうことなのかサッパリ分からないけど。

『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』の利用は事前予約制とのことで、こちらからご予約ください。なんか、話題になりそうな予感もするので、ご予約はお早めにー。改めて、体験してこよーっと。

『“無目的室”Morph inn Shimokitazawa』

会場: 北沢2-6-4 ミカン下北 E街区2F 砂箱 [Google MAP]
期間: 2024年11月28日(木)~12月20日(金)
時間: 11:00-21:00(最終入店20:30)
定休日: 火・水
基本料金: 1,500円(税込)〜 [ご予約
※プランにより料金は異なります
※期間限定プランを除きお一人25分間のサービスとなります
※店内でオプションメニューを追加いただくことが可能です
協賛:VIE株式会社、第一三共ヘルスケア株式会社、ZAKONE(NTT東日本グループ・エステー株式会社)、FAIRGROUND Bar&Wine shop、ミカン下北(京王電鉄株式会社)・SYCL by KEIO、Ochil株式会社、日本草木研究所