石川恭子展・ わざわざ 下北沢カルタ

ぼけーっと、下北沢ブロイラーのエンターテインメント情報を見ていたら、【わざわざ 下北沢カルタ 】なるアートイベントがあることに気づきました。

石川恭子展
わざわざ 下北沢カルタ
愛する下北沢のかるたを作りました。誰にも頼まれていないのに「わざわざ」つくりました。ぜひ、ひとつふたつ覚えていってください。

カルタ? あの正月にやるカルタ? しかも、下北沢がネタのカルタなのか、それはぜひ観てみたい。というわけで、 わざわざ 下北沢カルタ  が開催されている現代ハイツに行ってきました。

現代ハイツは下北沢からは徒歩10分くらいかな。池ノ上からなら5分くらい
現代ハイツは下北沢駅からは徒歩10分くらいかな。池ノ上からなら5分くらい
石川恭子展【わざわざ下北沢カルタ】、そうそうこれこれ、なんだかほっこりするイラストだなぁ
石川恭子展【わざわざ 下北沢カルタ 】、これこれー。ほっこりするイラストだなぁ

早速中に入ってみます。あ、現代ハイツはアートギャラリーとカフェを兼ねたお店ですが、ギャラリーは奥にあるのでそのまま進んでオッケー、別に注文とかしなくて大丈夫ですー。あ、もちろんランチとかお茶とかお酒とか頼んで、待ってる間に観に行くとかもおっけーですよ(カレーおいしいい)。

ギャラリーの様子、机の上にはカルタ。そして、壁にはカルタの原画が文章と一緒に並んでいます
ギャラリーの様子、机の上にはカルタ、壁には46枚の原画が文と一緒に並んでいます

どのカルタも下北沢が好きな人なら「わかるわかるー」という感じの内容のものばかり。今の下北沢と過去の下北沢、絵と文章で表現された46枚は石川さんが見た下北沢であり、私が見てきた下北沢でもあります。私の一番のお気に入りはこれです。

トタン屋根 パッチワークの ようだった
トタン屋根
パッチワークの
ようだった

わかりますかー、どこから見た下北沢か? 下北沢駅周辺が変わりゆく中で、この景色というのが自分の中では深く印象的だったのですよね。もう、この光景も完全に無くなるんだなぁ、、、。

さてと、そんな石川恭子さんに今回の展示についてのお話を伺いました。

石川恭子さん。イラストレーター、1983年群馬県生まれ、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業
石川恭子さん。イラストレーター、1983年群馬県生まれ、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業

まず、【わざわざ 下北沢カルタ 】をつくった経緯について教えてくださいー。

『元々、1年くらい下北沢に住んでいたこともありますが、義理の妹が下北沢でバーをやっていて、今でも週に1回くらいは遊びに来る街です。元々カルタなどの言葉遊びが好きで、実際にカルタをつくったこともあります。それなら、下北沢をテーマにしてカルタをつくればいいじゃないか、ということで【 わざわざ 下北沢カルタ  】をつくりました』

そうかー、カルタってテーマが決まるとつくるのは面白いですね。46枚くらいだとボリューム的にも無理がないし、完成して全作品を見ると達成感がありそうですね。話しの中に出てきた義理の妹さんがやっているお店は、一番街の路地を入ったところにあるデルハイルバーというお店で、このお店をモデルにしたカルタもあります(*写真撮り忘れた、、、現代ハイツで実際にごらんくださーい)。

これだけの作品をつくるのにどのくらいの期間がかかったのでしょうか?

『全体の制作期間は2ヶ月くらいですね。まず、文を考えてから、ステンシルで一枚ずつ型紙を作り、色をつけ作品を仕上げました』

ちなみに、石川さんがお気に入りのカルタをおしえてください。

『山角のカルタとか、あと、大阪屋のおじさんが思っていたよりも似た感じに仕上がったので好きですね』

のぞいたら 今日もあの人 いるかしら * 大阪屋、撮り忘れたけど、確かに似てた
のぞいたら
今日もあの人
いるかしら
* 大阪屋、撮り忘れたけど、確かに似てた

絵はもちろんですが、文字との組み合わせで石川さんの下北沢に対する想いが伝わってきますね。

『実はよしもとばななさんが大好きで、下北沢を舞台にした小説【もしもし下北沢】にいろいろな下北沢が登場しますよね。ばななさんの見ている下北沢、それに影響されたカルタも多いですね』

よしもとばななさんの、もしもし下北沢! 確かにあの作品は、ばななさんの下北沢ワールドが満載の素晴らしい作品でしたね。自分が見ている下北沢とはちょっと違うんだけど、リンクする部分も多い、みんなばななさんの下北沢を十分堪能できる作品でしたよね。そして、石川さんが見てそして感じ、作り出した下北沢も本当に素敵です。

作品の話しはもちろん、石川さんと下北沢の関わりから、ちょっと前の下北沢、そして今の下北沢、さらには将来の下北沢の話しまで伺いました。下北沢の街を描いた作品は映画やドラマを始め、小説やアニメ、そうそう演劇もありましたよね。どの作品も、その時の下北沢を切り取っていて、下北沢の街が変われば変わるほど、その時の下北沢を思い出させてくれます。石川さんの【わざわざ 下北沢カルタ 】も、今の下北沢を切り取ったモノばかりで、ずーっと将来まで残したい作品だと思いました。

そんな石川恭子展【わざわざ 下北沢カルタ 】、展示は2月4日(火曜日)まで、金曜日以降は石川さんもギャラリーにいらっしゃる予定ですので(平日は夕方以降、土日は昼からの予定)、作品の話しはもちろんですが下北沢の話しもぜひ。夜ももちろんやっているので、仕事帰りにもぜひお立ち寄りくださいー。

石川さんのお話を聞いていたら、外は真っ暗になってた。現代HEIGHTSは夜遅くまでやっていまーす
石川さんのお話を聞いていたら、外は真っ暗になってた。現代HEIGHTSは夜遅くまでやっていまーす

石川恭子展
【わざわざ 下北沢カルタ 】
期間: 2014年1月23日(木)~2月4日(火)
会場: 現代HEIGHTS 北沢1-45-36
イラストレーター 石川恭子

大きな地図で見る

【おまけ】

写真のカルタは一点物ですが、売ってたら欲しいですよねー。ただ、ある程度のロットが無いと現実的な値段では作れないのですよね。あ、それじゃー、クラウドファンディングで予約販売みたいにしたらいいのかも、と言ってみると

「クラウドファンディングですか、、、確かに、その手がありますね」

とおっしゃられていましたー。欲しい人がある程度いたら、ホントにクラウドファンディングの企画はじめちゃおうかなぁ。実は私、クラウドファンディング情報サイトなんかも運営しておりますし、実際にクラウドファンディングの企画をやったりもしています(もちろん、成功してるよ)。実際にカルタを観て、欲しくなっちゃった人は是非コメントくださーい。

買ったら毎年正月はわざわざ下北沢カルタをやるぞ!
買ったら毎年正月はわざわざ下北沢カルタをやるぞ!