先日、下北沢駅北口周辺を歩いていると、しもきたannexに謎の物体が置かれていることに気づきました。

な、なんだこれは、、、アート作品? だよなぁ。でも、なぜこんなところに? 置かれていたチラシを見るとそこには『多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」』と書かれている、卒業制作の展示だったのですね。この日(1月19日)はまだ制作中、1月21日(水)から公開するとのことでした。うん、また水曜日に来よう。

でも、なんか引っかかったのです、チラシに書かれていた

『多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」』

という表記が。卒業制作展に「めっけ!」というタイトルが付いている。でも、この展示自体には『モンモン』というタイトルが付いているし、、、。試しにWebで検索してみると、公式サイトがありました。

え! 下北沢 全13会場!! そっか、このしもきたannexにある展示は、「多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生」のみなさんの卒業制作展「めっけ!」に参加している作品のうちの一つなのか。それにしても、下北沢の13の会場を使うって、すごいスケールだ。作品は大きく分けると、『演劇』『映像』『展示』の3つに分かれており、演劇は「シアター711」と「Geki地下Liberty」にて全6作品、映像は「北沢タウンホール」と「トリウッド」にて全16作品、展示は「アレイホール」「ギャラリーアレイ」「La galerie lollipop」「下北アートスペース」「Ark Box」「シモキタテラス」「しもきたannex」「HIBOU HIBOU」「バロンデッセ・カフェ」「バロンデッセ・ギャラリー」の10会場にて全13作品、合計35の作品が展示されています。もはや下北沢の全域を使った、下北沢の街を使った卒業制作展になっていますね。

ここまで壮大な展示イベントは下北沢初だと思いますが、なぜこのような卒業制作展を行うことになったのか、総合プロデューサーの遠藤裕さんと藤田萌愛さんのお2人にお話を伺いました。

まず、この卒業制作展「めっけ!」について、これは大学の授業の一環としての卒業制作展であり、所属している学生はほぼ全員参加しているとのこと。下北沢という街を展示会場として選んだ理由について、昨年は大学のキャンパスで開催されたのですが、お二人が縁があり(演劇や音楽など)サブカルの中心地であり、様々な情報や才能があふれているこの街で自分たちの作品を見てもらいたいという思いから、下北沢での開催に至ったとのこと。
下北沢の街の中で自分たちの作品を見つけ出してもらいたい、そんな思いを込めて「めっけ!」というタイトルを命名。また、下北沢に会場が散らばっているので、お客さんには街なかにある展示会場を見つけて「めっけ!」と言ってもらいたいという思いも込められているそうです。確かに、下北沢に慣れていない人にとっては展示会場を見つけるだけでも大変かもしれない、、、いや、それが面白いポイントになるような気がします。下北沢って、路地やビルの階段を上がったところに、本当に自分のお気に入りのモノを扱うお店とかがありますからね。ある意味、宝探し的なそんな展示になっていると思います。

多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」 ギャラリーアレイ

多摩美術大学の存在はもちろん知っていますが、『造形表現学部映像演劇学科』とは聞き慣れない学科です。映像演劇学科、素人的には映像と演劇という全く異なる領域が一緒になっている点が疑問でしたが、それはあくまで見る側の視点であり、表現する側からしたらジャンルを問わずに表現行為について探求することができる学科とのこと。学科の公式サイトにもこのような記載がありました。

ライヴ表現としての特質を持つ演劇やダンス、記録表現としての特質を持つ映画や写真。これら両領域を往還しながら、一人ひとりが独自の<表現>を探ってゆく。企画立案から、作品制作、公開発表に至る過程を繰り返し、体験を重ねる。プロデュースの力、創造の力を磨き、主体的な表現活動を継続していく人材を育む。研究においても、独自の言葉で理論を展開する人材を育む。演劇と映像の両領域を<身体>というメディアに繋いで<表現>を発信することを理念とする。
カリキュラム – 多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科

自分は見る側で表現する側の皆さんのことを考えれば、理にかなった仕組みですね。学生のみなさんも入学時点の志望とは異なる領域で卒業制作をされる方も多いそうです。ちなみに、実際の授業も独特で先生が一方的に教えてくれるというよりは、自分自身がやりたいことを探していく、そんな学科とのことです。下北沢全域を卒業制作展の会場にしてしまう、そんな大胆なプロデュースができるのは多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科の皆さんだからこそなのでしょうね。

多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」 トリウッド

卒業制作というと、私のイメージではそれが一つの区切りと考えていましたが、話を聞いてみるとむしろここがスタート地点だと考えており、卒業後も同じく活動を続ける人、形は変わっても引き続き「表現」することを続ける方がほとんどとのことです。そうだ、ここから新たな活動がはじまるとしても、それは大学で過ごした年月あってのものですからね。

そんな想いの込められた、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生のみなさんの卒業制作展「めっけ!」。既に展示は1月19日からはじまっており、本日1月21日(水)からは全会場での展示がはじまります。会場によって時間は違いますが、展示については20時、遅いものは21時まで行われているものもありますのでお仕事帰りにもぜひ。詳細は公式サイトのタイムスケジュールをご確認の上、ご来場ください。

尚、『多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」』は、北沢タウンホールで行われる有料プログラム以外は全て無料です。トリウッドで行われる映像上映、シアター711やGeki地下Libertyで行われる演劇についても全て無料です。また、演劇・映像・展示の3会場にあるスタンプを集めると、下北沢の飲食店で特典が受けられるスタンプラリーも開催しています。詳細は会場及び、下北沢駅南口外に設置された総合受付(10:00-21:00・雨天中止の場合あり)で配布している「めっけ!」ガイドブックを御覧ください。

多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」 総合受付

さてと、どの卒業制作から見ようかな、演劇・映像・展示とにかく盛り沢山なので悩みますねー。いくつ回れるか何とも言えませんが、下北沢ブロイラーでは可能な限りの作品を紹介予定です。

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【多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」】
2015年1月19日(月)-25日(日) 10:00-21:00(会場によって異なります)
演劇「シアター711」と「Geki地下Liberty」
映像「北沢タウンホール」と「トリウッド」
展示「アレイホール」「ギャラリーアレイ」「La galerie lollipop」「下北アートスペース」「Ark Box」「シモキタテラス」「しもきたannex」「HIBOU HIBOU」「バロンデッセ・カフェ」「バロンデッセ・ギャラリー」
http://www.mekkeien.com/
https://twitter.com/mekkeien

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クロダマサノブ

下北沢の音楽や演劇、イベント、そして飲食店などの情報を勝手に紹介。アタラシイ下北沢の魅力をいち早くお伝えします [Twitter]ymkx

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