第2回 『多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 第13期生の皆様』 ~ コラム:下北沢は通過点でかまわない

 

2015年1月19日から25日まで下北沢の街の至る所で開催された『多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科第13期生 卒業制作展「めっけ!」』関係者のみなさま、ご卒業おめでとうございます。勝手ながら、この展示に出展された卒業生の皆様へお祝いの言葉をのべさせていただきます。

トリウッド

下北沢はいつだってお祭り騒ぎの街です、劇場は10ヶ所近くあるしライブハウスは30ヶ所をはるかに超えている。さらには、飲食店も数えきれないほどたくさんあるし、日本中でここにしかない商品を扱ってる雑貨屋、オンリーワンなヘアサロンも溢れかえっています。イベントがなくたってこの街は年がら年中お祭り騒ぎの街であります。

しかし、あの日あそこにあれが登場して、なにか予期していないことがこの街に起きるのではないかと胸騒ぎがしました。

「モンモン」

さすがにこれには興味をもたざるを得ず、総合プロデューサーのお二人に話を聞かせていただきました。そして、開催期間中は可能な限り演劇・映像・展示、それぞれの作品を鑑賞させていただきました。残念ながら、1/3程度しかチェックすることができず、今となってはその時あった仕事なんか全部放り出してでもチェックすべきだったと後悔しています。

実は、一番見に行ったのはこの展示だったり1月24日に開催された『タマビ親睦パーティー ~シモキタのザワつく夜~』で、何名かの出展者の方からお話を伺うことができました。どなたに話を聞いても素敵な感性の持ち主で、かつそれをクリエイティブとして創りあげる能力を持った皆様でした。そして、そんなみなさまが集結すると、下北沢の街にあのような変化を与えることができるのか、と、肌身をもって感じることができました。

タマビ親睦パーティー ~シモキタのザワつく夜~

卒業後の皆様は、これまた様々な世界に飛び込むことでしょう。社会の理不尽さと対峙されたり、クリエイティブ業界で考えられないような要求をつきつけられたり、はたまたこれまでと同じ世界でもがき苦しむこともあります。そんな時には、ぜひともあなた方が下北沢という街で繰り広げた、この卒業制作展のことを思い出してください。この展示を見て衝撃を受けた人間は数え切れないほど存在します、私ももちろんそのうちの一人です。あなたたちはそんな凄いことを成したのですから、乗り切れないことなんて何もありません。いやホント、間違いありません!

北沢タウンホール

あらためて、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 第13期生の皆様、ご卒業おめでとうございます。皆様の無限の可能性を信じ、ご活躍を期待しております。

下北沢ブロイラー キュレーター くろだまさのぶ

演劇をあんまり見ることができなかったのが、一番の後悔、、、
演劇をあんまり見ることができなかったのが、一番の後悔、、、