---これが、2014年頃の話しですね
メビちゃん: すごく仲良くなったのは、いつだろ
あっけちゃん: 私たちが企画に呼んだ時かもしれない。2015年9月25日の大阪Vijonでやったとき、「ヤバT」とか出てた、あと「河内REDS」
ぽわん・マリナティシャンさん(以下、マリナさん): え、私もいたヤツだ。そうなの? もっと前から仲がいいのかと思った
メビちゃん: ううん(笑)
あっけちゃん: あの時にLINE交換したくらいだから
---2015年3月16日の京都nanoの時にも対バンしていますが、その頃はまだあまり仲良い感じではなかったのですか? 「モルグモルマルモ」「シンガロンパレード」「百長」が出ていたイベントです
あっけちゃん: 全然
メビちゃん: 全然全然
---そうなのですね、「ぽわん」を観に行ったこのイベントで「カトキット」と出会ったこともあり、個人的に強く印象に残っているイベントでした。もうその頃から仲が良かったと思っていました
あっけちゃん: ミサキちゃん(元「ぽわん」のKey.)が「カトキット」のことを好きと言ってくれていて、CDを買ってくれたりしてしゃべったけど、モエちゃんとしゃべったのは、、、
メビちゃん: まだその時も人に敵意をむき出しにしていたから、女のコのボーカルとかは特に
あっけちゃん: その時に、(2014年に対バンした際の)DEWEYの話をしたくらいかな
メビちゃん: その後、カトキットが新しいアルバム出すときに音源をもらったんだよね。私、その頃まで女のコの音源を聞けなくて、、、それは、すぐに自信を喪失するからだけど。カトキットの音源もなかなか聞けなくて、でも聞いてみたら「めっちゃカッコイイ!」ってなったんだよね。それで、今年6月のツアーファイナル(6月3日・SHELTER)に誘ったんだよね
あっけちゃん: あれ? 去年9月のVijonと今年の6月SHELTERの間に、何かあったような気が
メビちゃん: たぶん、サーキットとかじゃない?
マリナさん: 確か、DEWEYでやった
あっけちゃん: あー、「いつせか*」や!
* 「いつまでも世界は…」5月31日に京都で開催されたサーキットイベント。DEWEYにて18:30からぽわん、続く19:30からカトキットが出演しました


メビちゃん: 「いつせか」の時に、カトキットがめっちゃよくなってて、やべえって思ったんだよね。しかも、その時、ぽわんもちょうど、、、(あしちゃんを見つつ)あれ? 「いつせか」いたよね?
あしちゃん: いましたっ!
メビちゃん: 「ぽわん」もちょうど悩んでた時だったじゃん、切り替わるときで
あしちゃん: エモいとき
メビちゃん: そう、エモいとき。でも、「カトキット」はちゃんと演奏してるのにエモかった、それで負けたって思ったの。うちらはメンバーが変わってあししが入ってきて、あししって初期衝動の塊みたいな感じじゃん。それで新しい風が吹いて、ぽわん的には新しいアルバム「こわれちゃう」もぽわんの1枚目という気分で出したし。とにかくバンドがはじまったみたいな、高校生が初めて楽器を持ってライブをやるみたいななテンションでずっとやってたけど、キャリア的にはそうは見られないわけじゃん。
なんか、パンクバンドみたいになっちゃったねって言われてて、「カトキット」を見たらエモイのにちゃんと演奏してて歌も聞こえるし、負けたって思ったんだよね。それで、ツアーファイナルまでにどうにかしようって感じでやったんだけど、やっぱ凄かったよね
あっけちゃん: やーー、あのツアーファイナルは、、、
コバヤン: しょっぱかったよねー
あっけちゃん: ツアーファイナル終わった後、DEWEYの牧野さん(店長)に「ボッコボコ、いかれました」ってLINEして、『お疲れ』、「帰ります、京都、、、」って、やりとりをした
メビちゃん: うそー、そうなの? なんだろ、足りないなってものを自分たちのないところを持っているなって。今回のツアー、「カトキット」と「ぽわん」、「密会と耳鳴り」とで回るところがあるけど、「密会と耳鳴り」もうちらが持ってないモノを持っている。だから成長できる三組だなと思って組んで、それぞれいいところがあってお互いに持っていないモノを持っている。ツアーファイナルの「カトキット」を観てそれを強く感じて、その時はそれが何なのかわからなかったんだよね。
どこをどうしたら「カトキット」みたいになれるのか、エモいけどちゃんと演奏をして音源と同じようなサウンドがライブで聞けるのか。それであってライブでしか味わえない空間を作り出せるか、それはライブの理想だと思うけど、あの時の「ぽわん」は音源は完全に無視しててライブだけ良ければいいという感じになっていた。でも、いろいろな人に、CD通りの音で聞かせた方が絶対にいいし、自分たちが思っているほどエモさって伝わってないよって言われて、そうだよなって。1回そのエモいままレコーディングしたら、あんまりよくなかったの
あっけちゃん: あー、なんかわかる
メビちゃん: だから、エモさに頼ってるうちはダメだから、ちゃんと曲を演奏することに戻ろうってなったのが最近だよね
あしちゃん: そうだね
メビちゃん: それを考えたらキーボードが欲しいなって思って、新メンバーを入れることにしたの
あっけちゃん: そうだったのかー
---5月29日「いつせか」で「ぽわん」と「カトキット」を見て、5月31日大阪・Vijonからぽわんのツアー(「こわれちゃう」リリースツアー)が始まり、6月1日名古屋・CLUB ROCK’N’ROLLを挟み、6月3日下北沢・Shelterで再びそれぞれのライブを見ることになりました。あくまで個人的な感想ですが、5月29日は「カトキット」のアクトが強烈でしたが、逆に6月3日のツアーファイナルでは「ぽわん」の圧倒感が凄まじかったと記憶しています
あっけちゃん: あの時のバッキバキにやられた感覚って久しぶりで、それを忘れんとこって思ってモエちゃんとのツーショットを今も待ち受けにずっとしてる。今も負けたままで勝ってないと思ってて、まだあのままにしてるけど、勝ったら待ち受けを替えようって思ってる(笑)
あしちゃん: ちょいちょい、見せてもらおう
あっけちゃん: あれ? 昨日勝った? みたいな
一同: 《騒然・爆笑》
メビちゃん: やばい、仙台あたりで変わってたりして、怖いなー(笑)
あっけちゃん: いや、「ぽわん」はホントに凄いバンド。DEWEYで初めて観たときから変わらず凄いバンドという気持ちがあるので、今回ツアーを誘ってもらったのはめっちゃうれしい
《ぽわん「98%J-POP」リリースツアー特別対談『ぽわん・メイビーモエ×カトキット・あっけ』~名古屋・東北・下北沢ツアー編~》に続く