井の頭線高架下に新たなカルチャーとビジネス拠点『ミカン下北』2022年3月開業

ミカン下北特設ページを開設しました ⇒ 『ミカン下北』全19店舗を完全紹介

京王電鉄井の頭線の下北沢駅から池ノ上駅間の盛り土が高架になり、新たに生まれた空間で開発が進められていたエリアについて、『ミカン下北』という名称で2022年3月に開業することが京王電鉄株式会社から発表されました。

リリースによると、プロジェクトコンセプトには「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ。」を掲げ、下北沢の自由で雑多な空気の中で、多様な人々がジャンルや価値観を超えて混ざり合い、予想もつかない何かが生まれる場所を目指します。
また、本施設名称は、多様な文化が交差し、絶えず自由に編集され、変わり続ける、つまり“常に未完である”ことに下北沢の普遍的な魅力を見出し、未完ゆえに生まれる新たな実験や挑戦を促す想いから、『ミカン下北』としたとのことです。

『ミカン下北』 はA~Eの5つの街区から構成されており、個性的な飲食店舗を中心とした商業エリアと「遊ぶように働く」を体現するワークプレイスが同居した、遊ぶと働くが混ざる新しい下北沢の形を提案する施設とのこと。
出店店舗には、下北沢初出店となるSHARE LOUNGE 併設の「TSUTAYA BOOKSTORE」(A街区)や下北沢発祥のメガネブランド「Zoff」(E街区)、下北沢の人気店「東洋百貨店」(A街区)の2 号店や、商業施設への出店自体が稀有な人気飲食店等、下北沢をさらに進化させる20 店舗が出店予定です。また世田谷区との取り組みにより「図書館カウンター」(E街区)を設置し、利便性向上とまちの魅力発信に寄与していきます。

『ミカン下北』 各街区の位置図
『ミカン下北』 各街区の位置図
『ミカン下北』各街区のフロアマップ
『ミカン下北』各街区のフロアマップ
『ミカン下北』建物概要
『ミカン下北』建物概要
A街区(遠景)イメージ
A街区(遠景)イメージ
A街区(高架下)イメージ
A街区(高架下)イメージ
B街区イメージ
B街区イメージ
E街区イメージ
E街区イメージ

井の頭線は元々盛り土でしたが、小田急線の地下化に伴い高架工事が行われ、そのご盛り土があった空間に建物の整備が進められていました。これまで、ほとんど情報が出ていませんでしたが、京王電鉄から正式なリリースが出され、それぞれの街区やゾーニング、建物のフロアマップなどが発表されました。

フロアマップを見て最初に気がついたのは、土地の高低差がある関係で下北沢駅側の入り口のフロアはあずま通り側では2階になっていること。工事でもかなり深く掘り進めて整備されていることが気になっていましたが、このような形で高低差を吸収したのですね。

そして、「アクセス道路」として、下北沢駅前広場と茶沢通りを結び、本開発地を通る、歩行者等が主体の道路として世田谷区が整備。下北沢駅周辺の防災機能の強化、歩行者等の回遊性の向上を図ります。こちらも、本開発の開業と同じく2022年3月に供用を開始予定です。また、E街区には世田谷区の「図書館カウンター」が誕生、区立図書館が所蔵する資料の予約や貸し出し・返却等に特化した施設で、二子玉川・三軒茶屋に次いで3施設目となります。

また、当初は全てのエリアが商業施設になると考えていましたが、かなりの部分をワークプレイスとして展開しており、下北沢最大級のビジネスエリアが誕生します。個人単位で利用が可能な「コワーキングスペース」に加え、2〜10名程の小規模用の「スモールオフィス」を用意し、スタートアップ/ベンチャー企業の誘致も進めます。会議室やフォンブースはもちろん、集中スペース、ラウンジやテラススペースを備え、自分に合った働き方が選べる環境が誕生します。これは全く想定していなかったことであり、下北沢という街にとって極めて大きな変化をもたらすことが考えられます。元々、下北沢発のベンチャー企業はいくつかありましたが、今後その動きが一気に活発化されることが考えられます。

『ミカン下北』プロジェクトコンセプト
『ミカン下北』プロジェクトコンセプト

『ミカン下北』のプロジェクトコンセプトには「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ。」を掲げ、下北沢の自由で雑多な空気の中で、多様な人々がジャンルや価値観を超えて混ざり合い、予想もつかない何かが生まれる場所を目指します。

繰り返しになりますが、これだけの規模のワークプレイスの誕生は全く想定しておらず、カルチャーの街下北沢に新たな刺激を与えることは間違いありません。ビジネスの中心地である渋谷や新宿とは全く違う空気の中、新たなビジネスが創出されることが期待できます。

『ミカン下北』の開業は2022年3月、B街区は2022年夏開業予定で、C街区「京王サイクルパーク下北沢」は2019年3月開業済。オフィスやコワーキングスペースが多いので、店舗数としては20店舗と想定していたより数は少なくなりますが、現在発表されているだけでも魅力的な店舗がオープン予定でとても楽しみです。下北沢っぽさの象徴でもある東洋百貨店の2号店もかなりワクワクしますが、かつて下北沢駅前にあった「TSUTAYA」が、超最先端の店舗で下北沢に戻ってきます!! 「しもブロ」では『ミカン下北』の情報を引き続きお送りします。

『ミカン下北』ロゴ
『ミカン下北』ロゴ

『ミカン下北』

(1)プロジェクトコンセプト
プロジェクトコンセプトには「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ。」を掲げ、下北沢の自由で雑多な
空気の中で、多様な人々がジャンルや価値観を超えて混ざり合い、予想もつかない何かが生まれる場所
を目指します。
(2)名称
≪ミカン下北≫
多様な文化が交差し、絶えず自由に編集され、変わり続ける、つまり“常に未完である”ことに下北沢
の普遍的な魅力を見出し、未完ゆえに生まれる新たな実験や挑戦を促す想いを表現しました。
ロゴマーク≫
リセットするのではなく、上書く。
未完というテーマを土台に、トライしたという確かな痕跡と、現状をよしとせずに実験を重ねようとするアグレッシブな姿勢を、象徴的に記号化しました。
(3)建築デザインコンセプト
≪未完の建築≫ ~圧倒的な存在感とスケルトンインフィル~ A街区
建築的な仕上げを最小限に抑え、骨組みである鉄骨で全体を構成することで、いつまでも進化・深化し
ていく未完の建築としての無骨な存在感を表現。力強い構造体をベースにテナントが様々な色や表情を
魅せることで、下北沢らしい“お店の個性・賑わい”が主役となるデザインとしました。
≪コンテナ≫ ~コンテナの連続性とランドスケープデザイン~ B・D・E街区
下北沢の地で培われた“ヒト・コト・モノ”の価値を未来へ運ぶことをイメージし、その運ぶ器
の象徴であるコンテナを建築と融合させてデザイン化することで、個性豊かな空間を創出し、下
北沢らしい独特の起伏と表情を表現していきます。
(4)ゾーニング
街歩きが楽しい下北沢の魅力を活かす、路面店が立ち並ぶようなゾーニング。カルチャー発信拠点となる書店や、下北沢らしさを感じさせる物販店と個性的な飲食店に、「遊ぶように働く」を体現するワークプレイスが同居したミクスチャーな空間。今下北沢が好きな人、これから下北沢を好きになる人、共に混ざり合い楽しめる空間を目指します。
(5)ワークプレイス
駅至近・下北沢最大級となるワークプレイス。個人単位で利用が可能な「コワーキングスペース」に加え、2〜10名程の小規模用の「スモールオフィス」を用意し、スタートアップ/ベンチャー企業の誘致も進めます。会議室やフォンブースはもちろん、集中スペース、ラウンジやテラススペースを備え、自分に合った働き方が選べる環境です。
下北沢を行き交う多様な個性や価値観、アイデアが交わり、新たなトライが具体化されていく「ミカン下北」らしい拠点として、入居者同士の連携など様々な仕掛け・取り組みを予定しています。
(6)ティザーサイト
URL: https://mikanshimokita.jp/
2021年11月10日(水)14時公開
(7)運 営
京王電鉄株式会社
(8)開 業 日
2022年3月 ※B 街区は2022年夏 C 街区は2019年3月開業済
(9)各街区位置図

(10)建物概要