2022年4月1日にオープンした若手現代アーティストの作品を中心に紹介するコマーシャル・ギャラリー『下北沢アーツ』、7月1日から18日まで今年の多摩美術大学大学院修了制作展にて油画専攻の優秀な修了生1名に贈られる辰野登恵子賞を受賞し、将来を期待される若手作家、王露怡の個展「O」が開催されます。
【展覧会概要】
王露怡個展「O」
開催日時:2022年7月1日(金)-18日(祝)
営業時間:13:00-19:00
休廊日:火・水・木曜日
*オープニング・レセプション:7月1日(金) 18:00-20:00
URL:https://shimokitazawaarts.tokyo/wangluyi_o-2/
下北沢アーツは王露怡個展「O」を開催いたします。
王露怡(オウ ロイ)は1996年、中国、杭州市生まれ。
今年、多摩美術大学大学院美術研究科修士課程を修了し、修了制作展では油画専攻の優秀な修了生1名に贈られる辰野登恵子賞を受賞した将来を期待される若手作家です。
自身の経験、記憶、夢をもとに世界との距離感や関係性をテーマに制作しています。
王の作品では、主に花や木などの植物が、緑、赤、ピンク、黄、紫などの淡い色調の濃淡の中で描かれます。
連続するモチーフは繊細なタッチでぼかされ、様々な境界が朧げに表現されています。
特に多摩美術大学大学院修了展に出展した130号(162x194cm)の《Glow》は曖昧な距離感で浮かぶ茎や花の背景にうっすらと花の幻影が浮かび、鑑賞者は草原でも深海でもあるような大きな空間に没入する感覚を覚えることでしょう。
現実世界には存在する境界。それが私たちの想像の中にあるときは、変わり続ける環境や他者との関係性の影響も受け、もっと曖昧なものであることに気付かされます。
作品を通じ、自分のことをもっと掘り下げ、自分、他人、世界との対話をしたいという王露怡。
本個展では多摩美術大学大学院修了制作展出展作品から新作まで計約15点が並びます。
王露怡の儚くもしなやかな生命力に満ちた作品と世界観をぜひご堪能ください。
作家ステイトメント
私は個体と周囲の世界の曖昧な関係、切り離せない縺れなどに興味がある。
自身の経験、不確かな記憶や夢に基づいており、個体とそれを頼りとして存在する世界との不可解さを表現出来ればと思う。
王 露怡(オウ ロイ)
1996年中国杭州生まれ
2020年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2022年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了
[個展]
2022年
花はまた咲く(Bambinart Gallery、東京)
2021年
BORN IN THE TREE(長亭ギャラリー、東京)
[グループ展]
2022年
潘微が選ぶ七人展(アートスペース泰明、東京)
2021年
Expression(長亭ギャラリー、東京)
FACE展選抜作家小品展2021(REIJINSHA GALLERY、東京)
SICF22(スパイラルホール、東京)
若手の抽象絵画展(長亭ギャラリー、東京)
美術新人賞デビュー 入選(銀座、東京)
FACE展 入選(SOMPO美術館、東京)
2019年
三菱商事アートゲートプログラム オークション(東京)
アジア創造美術展 入選(国立新美術館、東京)
2018年
HEART ART IN TOKYO 2018 入選(東京都美術館、東京)
日本の自然を描く展 佳作賞(上野の森美術館、東京)
ACTアート大賞展 入選(東京)
2017年
JAALA国際交流展(東京都美術館、東京)
[受賞・奨学金]
2022年
多摩美術大学大学院卒業・修了制作展 辰野登恵子賞
2021年
FACE展 入選
三菱商事アート・ゲート・プログラムスカラシップ 奨学生
美術新人賞デビュー 入選
2018年
日本の自然を描く展 佳作賞(上野の森美術館、東京)
instagram:https://www.instagram.com/sss123ssswly/
website:https://wangluyi.art
『下北沢アーツ』がオープンし、三回目の展示が始まります。毎回、しもブロでも紹介していますが、今回の王露怡さんの作品はなんだかとても不思議な作品で惹かれます。一見分かりやすそうなのになんだかとても奥が深い。作家ステイトメントを読み、なんとなくその不思議さに近づいた気がします。ぜひ、『下北沢アーツ』で直接感じたいと思います。