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KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM 「ROOOT」採択企業5社が決定

京王電鉄株式会社は株式会社ヒトカラメディアによる、外部パートナーとの共創により地域の課題解決や価値創出を目指すエリアを起点とした事業共創プログラムKEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM「ROOOT(ルート)」。10月2日から11月19日までの応募期間に70社からの提案が集まり、書類審査及び面談審査を行った結果、5社の提案が採択されました。

「ROOOT」に採択されたのは、stadiums 株式会社・株式会社はこぶん・株式会社FASHION X・freee 株式会社・株式会社ペーパーパレードの5社です。

それでは、採択された5社の提案についてご紹介いたします。

『stadiums 株式会社』

代表者名: 大石裕明
事業概要: 運動習慣をサポートするブランドTHE PERSON を運営
会社HP: https://www.stadiums.co.jp/
テーマ: 下北沢と「健康」
提案概要:”習慣化する運動をデザインする”- THE PERSON が、メディカルトレーナーによる健康チェックとトレーニングを提供し、“継続できる”個人向け・企業向けの健康プログラムを実施します。受講者が下北沢の街を楽しく健康的に過ごすことのできる様々な体験を本プログラムによってコラボレーションし、下北沢の街全体で「WELLNESS CITY」を創造していきます。

『株式会社はこぶん』

代表者名: 森木田剛
事業概要: VOC 収集の設計・感情分析からアフターフォローまで一気通貫で支援する、デジタルレターの顧客コミュニケーションサービス「ホンネPOST」の提供
会社HP: https://lp.honnepost.com/
テーマ: 下北沢と「暮らす」
提案概要:“ホンネPOST でまちと気軽に繋がり、魅力・課題を見える化”
下北沢に関わる人(事業者/住人/通勤・通学)がまちに対する“生の声”を気軽に伝えられる仕組みを構築し、魅力やリアルな課題を可視化。双方向コミュニケーションができる接点を通じて継続したニーズの吸い上げ・熱量の高いまちのプレイヤーを巻き込み、地域価値創造に繋げるためのコミュニケーションの土台を構築します。

『株式会社FASHION X』

代表者名: 畠山怜之
事業概要: 地域で古着回収を行い、アップサイクル家具制作、リユースリサイクル活用等を行う事業を展開
会社HP: https://fashionx.jp/
テーマ: 下北沢と「環境」
提案概要: 古着の街として有名な下北沢にて、駅中心を中心とした衣類循環モデルの実証を行います。沿線や駅施設で古着回収、集まった古着にクリエイターと連携し新たな価値を付与(リメイク作品、アップサイクル家具制作、リユースリサイクル活用等)することで、地球環境の負荷低減、駅利用の新たな価値創出、若者の成長機会の創出に寄与します。

『freee 株式会社』

代表者名: 佐々木大輔
事業概要: 統合型クラウドERP の開発・販売
会社HP: https://corp.freee.co.jp/
テーマ: 下北沢と「働く」
提案概要: 「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、「だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム。」の実現を目指して統合型クラウドERP の開発及び提供をしている会社です。本プロジェクトでは「下北沢」というユニークな街を舞台に、スモールビジネスの皆様の日々のバックオフィス業務をはじめに創業や資金繰りのサポートをしていきます。

『株式会社ペーパーパレード』

代表者名: 守田篤史
事業概要: 印刷や紙加工を中心としたブランディングやサステナブルな商品の企画・開発
会社HP: https://paperparade.tokyo/
テーマ: 下北沢と「環境」
提案概要: 株式会社ペーパーパレードが運営するopenmaterial(オープンマテリアル)は、社会を一度経由した素材の発見、回収、再利用することで、捨てないを創造する循環型クリエイティブチームです。私たちは、まだ使える可能性を残しながらも廃棄されゆくものに、デザインや加工技術を組み合わせることで新たな価値を持った素材へと転換していきます。廃棄されゆくものに次のライフステージを提案し、素材の新たな可能性を提案していきます。


採択企業それぞれの提案について、自分なりに妄想も含めて勝手にまとめてみました。

『stadiums 株式会社』さんは、運動習慣をサポートするブランドを運営しており、下北沢の街を楽しく健康的に過ごすことができる体験を提供されるとのこと、楽しく街歩きみたいなプログラムもあるのでしょうか。下北沢の街と健康はあまり結びつかない、というよりむしろちょっと逆の印象があるので、この街にとって価値ある事業が期待できそうです。

『株式会社はこぶん』さんはミカン下北にあるワークプレイス・SYCL by KEIOに入居する会社で、studio YET第0期で提案された「ホンネPOST」を活用し、地域価値創造に繋げるためのコミュニケーションの土台を構築します。「ホンネPOST」実際に何度か使っていますが、その名の通りホンネを知ることができる素晴らしいサービスです。下北沢の街が「ホンネPOST」によるコミュニケーションで活性化する日が訪れるのかもしれません。

『株式会社FASHION X』さんは、古着を活用した事業をされているとのことで下北沢との親和性はバッチリ。京王沿線で古着を改修し、その古着をクリエイターによりリメイク、エコで新たな価値を生み出しクリエイターの成長に繋がる内容で、これは確実に下北沢で盛り上がる事業で間違いないでしょう。古着の街である下北沢をさらにアップデート!

そして、まさかの『freee 株式会社』さんが提案されていたとは。しもブロも入居しているSYCL by KEIOをはじめとして、いくつものコワーキング・ワークプレイスがある下北沢。スタートアップ企業も増え続けており、そんなスモールビジネスの皆さんのバックオフィス業務や創業、資金繰りまでサポートされるとのことで、下北沢における働く街をさらに加速してくれそうです。起業するなら下北沢で!そんな日が来るのも近い、かも。

『株式会社ペーパーパレード』さんが運営する、捨てないを創造する循環型クリエイティブプラットフォーム・openmaterial。廃棄されるはずだったモノを、デザインや加工技術で新たな価値を持つ素材に転換するとのことで、下北沢の街で廃棄されてしまうものたちが再活用されることに大きな可能性を感じます。ほら、商店街のフラッグとか小劇場で組まれた舞台とか、いろいろありそうじゃないですか。

というわけで、『ROOOT』の採択企業も決まり、今後はそれぞれの提案について事業化を目指した実証実験を1月中旬より順次開始し、採択企業との事業共創に取り組むことになります。また、下北沢の商店街や町会をはじめとした地域の事業者・団体とも連携し、事業共創を通じたオープンイノベーションにより地域の価値を向上させることで、沿線価値の向上を実現するとのことです。

3月下旬には中間発表、6月中旬には成果発表会も行われる予定とのことで、しもブロでは『ROOOT』採択企業の取り組みについて、引き続き取材し皆様にお伝えいたします。