2017年初観劇はひらフルプロジェクト第6弾『無礼講 into the Room』。そう言えば2016年も新年1本目の観劇は、ひらさわひさよしさんとフルタジュンさんこの2人の組み合わせのお芝居を観ていました(参照:[レビュー]ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース vol.5『青春ゲットバック 2ndシーズン』)。劇団フルタ丸の本公演はここのところ6人の劇団員のみで公演が行われていますが、このお芝居ではフルタ丸の役者は工藤優太さんだけの出演。フルタさんが脚本と演出を手がけていますが、フルタ丸とは全く違う世界がシアター711に広がっていました。
詳細の内容についてはネタバレになってしまうため書きませんが、公式サイトにストーリーが掲載されているので気になる方はチェックしてください。私はこのストーリーをチェックせずに観劇したので、序盤から様々な話が飛び出し軽くパニック。あまりに多くの展開がステージで繰り広げられ、見ている間も「これはちゃんとエンディングに全ての話しがつながる(回収される)のだろうか、、、」そんなことを思ってしまいました。そんな心配をよそに、物語は完璧な形でエンディングを迎え、劇中に抱いていた様々な感情が終演と共にあふれ出します。もはや、ちゃんと整理が出来ないくらいの展開なのですが、それが全てつながったことにより最終的にはある種の爽快感に包み込まれます。ああ、今年もフルタさんとひらさわさんにしてやられてしまった。

基本的にシリアスな展開で話は進むのですが、その所々に仕込まれた笑いのポイント、そしてステージに立つ役者さんの変わり身に気付けば笑いがこらえられなくなります。シリアスとコミカルを行き来する、観ている方は完全に揺さぶられっぱなし。フルタさんの書いた本も凄いけど、それをこんな形で演じる役者さんの凄さ。まさに、このキャスティングだからこそ生まれた作品だと言えるでしょう。
物語後半に入ってからの工藤さんのテンションは必見! 役者さんは劇団フルタ丸の工藤さん以外で唯一知っているのがどいちゅーさんでしたが、今回もそこに存在しているだけでにじみ出る笑い、いったいなんだろうあの存在は。あと、個人的に気になった役者さんは佐久間悠役を演じた名波翔さん、ステージに登場した瞬間からちょっと言葉にすることが難しいオーラが出てて、、、ああ色々書きたいけど書けない。さらに、梅本咲子役の小山百代さんが目が覚めるくらいカワイイです。起伏のある役どころだけに、様々な形で彼女の魅力を感じられました。
ひらフルプロジェクト第6弾『無礼講 into the Room』、2017年1月24日(火)にプレイベントが行われ、公演は25日(水)から29日(日)、さらに29日20時からはアフターイベントも開催されます。前売り3500円、当日4000円、イベント公演は3000円で公式サイトから予約できます。本日のお昼公演を含めあと5公演、チケットの残り枚数が少ない回もありますので、気になる方はぜひご予約ください。あ、公演グッズのパンフレットはぜーったい買った方がいいですよ、よりこのお芝居を楽しむことができます。

ひらさわ&フルタプロジェクト 第6弾
『無礼講 into the Room』
シアター711 (北沢1-45-15)
[作・演出]フルタジュン
[出演]
工藤優太(劇団フルタ丸)
打田マサシ(タイムリーオフィス)
どいちゅー(トゥインクル・コーポレーション)
名波翔(オフィス夏)
小山百代(スターダストプロモーション)
小橋里美(マウスプロモーション)
吉富ちか(WonderSpace)
うさみ航(WonderSpace)
阿部玲子
[開演日時]
1/24(火) 19:30★
1/25(水) 19:30
1/26(木) 19:30
1/27(金) 14:00
1/28(土) 14:00、19:00
1/29(日) 13:00、17:00、20:00●
★=プレイベント
●=アフターイベント
受付開始は開演の40分前、開場は開演の30分前です。
[料金]
全席自由/本公演 前売 ¥3,500 当日 ¥4,000
イベント公演(★・●) 前売・当日共 ¥3,000