2026年6月8日(月)から30日(火)までBONUS TRACKにて、「環境の六月 2026」が開催されます。
BONUS TRACKは、下北沢と世田谷代田のあいだに位置する、小さなお店や広場、ギャラリー、シェアキッチンなどが集まる場所です。人々がふらりと立ち寄り、会話を交わし、日常の延長線上で新しい価値観や社会との接点に出会うことのできる“広場”であることを目指しています。BONUS TRACKでは毎年6月を「環境の六月」と位置づけ、身近なものごとから環境について考えるきっかけをつくるため、さまざまな企画を実施してきました。
2026年のテーマは、「手をかける、練習。」
環境は、自然環境だけでなく、人や地域、制度、文化など、私たちを取り巻くさまざまな要素によって成り立っています。そしてそれらは、日々の行動や選択の積み重ねによって変化し続けています。
掃除や植栽の手入れ、資源の回収と活用といった行為だけでなく、手を加えないことや関わらないこともまた、環境に影響を与える要素の一つだと考えます。一方で、環境との関わり方に唯一の正解があるわけではありません。どのように関わるのか、何を続けるのか、あるいは見直すのか。そのあり方は場所や状況によって異なります。
今年の「環境の六月」では、「手をかける、練習。」をテーマに、展示、マーケット、トーク、ワークショップを開催します。それぞれの企画を通じて、多様な視点や実践に触れながら、環境との関係について考える機会をつくります。

展示|図図倉庫 × BONUS TRACK「手をかける、練習。」
6月8日(月)〜30日(火)
BONUS TRACK GALLERY 1
福島県飯舘村で活動する図図倉庫とBONUS TRACKが協働し、「環境にどう関わるか」という問いを軸に展示を構成します。下北沢と飯舘村。都市と農村、再開発と復興という異なる背景を持つ二つの地域に共通していたのは、人と環境との関係をどう育て直していくのかという問いでした。ここでいう環境とは、自然だけではなく、人、制度、風景、歴史、会話までも含みます。本展示では完成された答えを示すのではなく、観察し、関わり、試してみるという態度に注目し、それぞれの環境との関係を考える場をひらきます。
展示|Pimlico Arts JAPAN exhibition「PLX ARC MATRIX」
6月10日(水)〜16日(火)
BONUS TRACK GALLERY 2
海岸で回収されたプラスチックごみを素材に作品制作を行うPimlico Arts JAPANによる展示です。海洋プラスチック問題を単なる環境問題として捉えるのではなく、自分たちの生活や文化、テクノロジーとの関係性の中で見つめ直す作品群を発表します。今回はBONUS TRACKで回収されたペットボトルキャップなども作品素材として活用。また、本企画「環境の六月 2026『手をかける、練習。』」のキービジュアル制作にも参加しています。
展示|「忙しなく、ゆっくりと、土に還っていく ーシモキタ園藝部のまなざしと手仕事 ー Busily, Slowly returning to the Earth ー 」
6月25日(木)〜30日(火)
BONUS TRACK GALLERY 2
下北線路街の植栽管理を担う、シモキタ園藝部による展示。街と植物を観察する「まなざし」と、植物を育て、循環させるための「手仕事」に焦点を当てます。園藝部は日々の手入れを通して、この土地で育ったものを可能な限りこの土地へ還すことを試みています。その過程で生まれる人と植物、人と人との関係性は、都市における小さな生態系ともいえるものです。本展示では、そうした営みを可視化し、誰もが循環の担い手になり得ることを伝えます。
マーケット|めぐるるる -循環を巡るマーケット- vol.5
6月13日(土)12:00〜18:00
BONUS TRACK 広場・HOUSE
人、もの、こと、アイデアとの出会いが循環し、新たな価値を生み出すマーケット。販売だけでなく、その場で洋服が生まれ変わるワークショップや体験型企画も実施します。衣服や身につけるものとの関係を見つめ直しながら、循環を身近に感じられる場を目指します。
マーケット|BOOK LOVER’S HOLIDAY 環境編
6月13日(土)12:00〜18:00
BONUS TRACK 広場
毎月開催しているブックマーケットの環境特集版。自然環境だけでなく、身体やこころ、コミュニティなど、さまざまな「環境」をテーマにした本が集まります。本との出会いを通じて、自分自身の暮らしや社会との関係を見つめ直すきっかけをつくります。
マーケット|環境市庭
6月27日(土)・28日(日)
BONUS TRACK 広場・HOUSE
環境にまつわる活動を行う事業者や作家、企業などが集まり、それぞれの実践を紹介するマーケット。
買い物をするだけでなく、出店者との対話や交流を通して、環境について考え、行動するための小さなきっかけを持ち帰ることのできる場を目指します。
トークシリーズ|手をかける、練習。その手前から後へ
展示「環境に手をかける」をテーマにした全3回のトークイベントを開催します。植物、地域活動、都市開発、復興、アートなど、多様な分野の実践者を迎え、人と土地の関係をどう編み直していくのかを模索します。完成された答えを求めるより前に、観察し、関わり、試してみること。その積み重ねから生まれる新しい地域と環境のあり方を考えます。
会場:BONUS TRACK LOUNGE
定員:各30名
参加費:無料
申込:Peatix事前申込制
Session 1|環境と、場と、対話する人々―実践者たちの手のかけ方
6月13日(土)13:00〜14:30(12:30開場)
さまざまなフィールドで活動する実践者たちと共に、人と土地の結びつきを育み直す営みに光を当てます。街なかに野原をつくること、住民自らが植栽管理にかかわること、見えないつながりを可視化すること、居場所の創出…。余白から生まれていく小さな景色。日々の試行錯誤や共創のプロセスが、どのように街の風景やコミュニティを更新していくのか。実践者ならではの視点から、都市や地域との新たな関わり方を探ります。
◾️登壇者:
・金澤聡子(金澤バイオ研究所 デイレクター)
・松島宏佑(Earth Sensing Technologies inc.)
・金子結花(一般社団法人シモキタ園藝部 理事)
・矢野淳(株式会社図図倉庫 代表)
・小林野渉(株式会社散歩社 編集者)
Session 2|復興と開発の現場から―共創の場のデザイン
6月13日(土)16:00〜17:30(15:30開場)
大規模な復興や開発の陰で、既存の枠組みだけでは掬いきれない微細なつながりや土地への感覚に焦点を当てます。下北沢の再開発の中での共創活動や、飯舘村の環境再生の中での官民の試みを通じ、人と環境の結びつきを編み直すプロセスを紐解きます。マクロな計画の中で、草の根の試行錯誤がどのような変化を生み出しうるのか。開発と再生の現場から、更新され続ける公共性や地域共創のあり方を考えます。
◾️登壇者:
・関橋知己(一般社団法人シモキタ園藝部 理事)
・木村義彦(東急不動産株式会社 環境エネルギー事業本部)
・折口直也(環境省 環境再生グループ 福島再生・未来志向プロジェクト推進室 室長)
・小林野渉(株式会社散歩社 編集者)
・矢野淳(株式会社図図倉庫 代表)
Session 3|小さな営みから社会を動かす―都市と地域の再編集
6月26日(金)19:30〜21:00(19:00開場)
自らの手で地域を編み直す「主体性のデザイン」について考えます。大規模な制度やマスタープランに依存するのではなく、場をひらき、微細な関係性や日々の景色を積み重ねること。それらの実践が、どのように地域の公共性を更新し得るのかを探ります。BONUS TRACKを通じて「小さな声」をすくい上げてきた内沼晋太郎と、都市・アート・産官学を横断するプロジェクトを手がける齋藤精一を迎え、個人から地域へ、地域から社会へと連なる実践の可能性について議論します。
◾️登壇者:
・齋藤精一(パノラマティクス 主宰)
・内沼晋太郎(株式会社散歩社 代表取締役)
・小林野渉(株式会社散歩社 編集者)
・矢野淳(株式会社図図倉庫 代表)
ワークショップ|Earth Sensing Technologies × 図図倉庫
6月26日(金)16:00〜17:30(集合15:45)
下北線路街 空き地〜シモキタのはら広場〜BONUS TRACK
島根県海士町を拠点に活動するEarth Sensing Technologiesと図図倉庫による体験型ワークショップ。インスタレーション作品「Connecting」を用いて、大地や樹木、微生物とのつながりを可視化しながら、普段は見えない自然との関係を探ります。シモキタのはら広場からBONUS TRACKまでを歩きながら、自分たちがどこまで自然とつながっているのかを体験する90分間です。
参加費:無料
申込:Peatix事前申込制
「環境の六月 2026」ステートメント

今年もBONUS TRACKで環境を考える1ヶ月がやってきました。
環境と言われるとまずは自然環境のことが思い浮かびますが、環境という言葉にはもっともっと広い意味があると感じています。そもそも、自然環境にしても私たちのクラス社会と接続しており、明確に区切ることはできません。
今年のテーマは「手をかける、練習。」。ステートメントにも書かれているとおり、環境について考えること、考え続けること、それが今私たちに求められていることでしょう。
1人でも多くの人が、環境について考える。
かつて線路だった場所に誕生した、緑あふれる空間。
BONUS TRACKで、環境について考えてみませんか?
環境の六月 2026「手をかける、練習。」
開催期間:2026年6月8日(月)〜30日(火)
開催場所:BONUS TRACK(代田2-36-15)[Googleマップ]
主催:株式会社散歩社 / 環境の六月
助成:アーツカウンシル東京[地域芸術文化活動応援助成]
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