2014年11月30日日曜日、この日はお昼すぎから下北沢のいくつかのライブハウスを会場としたライブサーキットイベント『下北沢にて’14』に参加する予定だった。でも、家庭の事情により下北沢に到着したのは15:45頃。急いで本部のあるStudio BAYDに向かいリストバンドを交換、そして当日パンフを拡げた。実は15時位までは見るバンドを決めていたけど、それ以降の予定は決めていなかった。16時スタートまで数分、悩んでいる時間はなかった俺はなんとなくCAVE BEに向かった。その時はまだ気づいていなかった、その時出会った『the peggies(ザ ペギーズ)』に自分がここまで魅了されることになるとは、、、。

16時ちょうどにCAVE BEに到着、よく考えたらこのライブハウスに入るのははじめてだ。超満員のCAVE BE、とりあえずドリンクカウンターでビールをオーダー、程なくして照明が落ち『the peggies』の3人がステージに上がる。本当に人が多くて彼女たちの姿はちょこっとしか見えない。そして、一曲目がはじまる、すぐにざわついていたハコの空気が変わった。たぶん、自分と同じくはじめて彼女たちの曲を聞く人たちが多いのだろう。だからこそ、余計にその空気が変わったことをはっきりと感じることができた。この感覚、過去にもあったような、、、ああ、あのバンドだ。あのバンドとの出会いも衝撃的だった。

2007年元旦の幕張メッセ、その一番広いステージであのバンドに出会った。元々、その後に出るアーティストがお目当てで、他に見るバンドがなかったから見たステージだった。でも、一曲目、ギターの音が響き渡りその瞬間、EARTHステージの空気が全く違うものに変わった。一曲目から完全に引き込まれ、自分の中に強烈な印象として彼女たちの音楽が刻み込まれた。お目当てのアーティストのアクトの記憶が殆ど残らない、それくらい強烈な印象を受け、しばらくこのバンドのライブに通うことになる。

時間を戻そう、2014年11月30日のライブへ。あの2007年元旦と全く同じ、いや、ある意味それを上回る衝撃を受けた。30分という短い時間ではあったけど、このバンドが持つとてつもない可能性を感じざるを得なかった。このバンドのことをもっと知りたい、12月4日に渋谷WWWで行われた彼女たちの企画イベント《the peggies presents 『宣戦フ告 vol.1』》に行くことにした。自分の場合基本的に下北沢のライブハウスが中心で、下北沢以外のライブハウスに行くことは余程気に入っているバンドに限られるけど、とにかくこの時はもっとちゃんと彼女たちの曲を聴きたいその一心でした。

渋谷WWWは、これまでも何度か来たことがあるライブハウス。ライブハウスというかシアター、いやむしろ劇場だよね。ここを通過して、どんどんあっちの世界、、、いや、ここは敢えて表現すると「戦場」へのゲートウェイという印象がある。アカシック、そしてヒカシュー、あの空間を魅了したふた組が終わり『the peggies』のアクトがはじまる。アンコールも合わせて全12曲、ん? 13曲だっけ? どちらにしても、アルバム【goodmorning in TOKYO】の曲を全部、そして、そこには収められていない曲も色々聞くことができた。渋谷まで来てよかった、本当にそれを実感することができるライブだった。
ライブが終わり物販でアルバム【goodmorning in TOKYO】、Tシャツ、タオルを買った。物販にいたBa.とDr.の2人に、思わず自分の思いを伝えた。そして、久々に本気でハマったんだ、『the peggies』というバンドに。

『the peggies』の音楽はとても真っ直ぐ、そう、真っ直ぐ自分に突き刺さってくる。10代だから当然なんだけど、若さを感じさせる詩が多い、独特な表現で聞く側を魅了する。たぶん彼女、ゆうほちゃんが見ている世界はそんな世界なんだろうなと想像する。でも、ライブでの彼女たちはフレッシュでパワフルな演奏で、おっさんの自分を沸かせてくれるんだ。

そういえば、肝心のメンバーのことを書いていなかった。Vo.Gt.のゆうほきたざわ、Ba.のメガマキコ、Dr.のミニミクの3人組ガールズバンド。メンバーはみんなまだ19歳かな? 昨年高校を卒業したばかり。Vo.のゆうほちゃんの声は本当に印象的、澄み渡ったその声はライブハウスの全域に届き、ハコの空気を一瞬で変える素敵な声の持ち主。Ba.のマキコちゃんがクールにベースをうならせ、Dr.のミクちゃんは一生懸命に、そして楽しそうにドラムを叩く。それが、自分の感じている『the peggies』だ。

さて、『the peggies』のライブは続く。2014年12月28日、つしまみれのイベントat BASEMENT BAR。オワリカラ・つしまみれという強力な2バンドに引け劣らないライブ。先輩バンドを後ろに控え、彼女たちはトップバッターを楽しんでいたんじゃないかな。聞いてた俺も楽しかった。

そして、年が明けた1月7日BASEMENT BARとTHREEで行われたイベント、この日は元々バンドでのライブだったけど、諸事情によりゆうほちゃん一人の弾き語り。アコースティックギターの音に彼女の澄んだ声がのり、THREEの空間を満たす。彼女のVo.の魅力を存分に感じることができた。

続いて1月18日のCave Be、THEラブ人間、そう『the peggies』を知る切っ掛けとなった【下北沢にて’14】を企てた彼らの企画、トップバッターに彼女たちは立った。はじめて、彼女たちに出会ったのもこのハコCave Beだった。

翌日の1月19日、またもやBASEMENT BARとTHREEで行われたイベント『HAPPY BIRTHDAY TO ME !!! ~こっけ生誕26周年てめえ系パーティ~』、新曲(?)の「KOKKE」も披露された、こういうのりはサイコーだ! ライブ聞いてる俺らも楽しかったし、ゆうほちゃんのコールにレスポンスしてて、本当に楽しかったよ!

1月ラストのライブは、下北沢では一番広いハコであるGARDEN。このイベントは最初から最後までいたけど、良いバンドばかりで衝撃。『the peggies』はライブ自体は変わってないけど、なんとなく色々変わってた。どんどん変わっていっていい、どんどんやりたいことをやっていい。サイコーの音が聞ける環境で聴いて、やっぱ、このバンドはすげーって確信した。

2015年2月12日(木)、週なか祝日明けのCLUB Que。トップバッターのTHE BOY MEETS GIRLSのラストで地下に降りる。ハコは既に暖まっていた、そして、盛り上がっていた。『the peggies』がセッティングに入る、フロアは流動的だ。いや、自分なりに表現するとちょっとアウェイな空気が漂っている。準備が終わりメンバーがソデにはける。そしてつかの間の時を経て、いつものSEが流れる。Gt.Vo.のゆうほちゃんはこれまでとちょっと違う印象、可愛らしくてちょっと春な雰囲気。Ba.のマキコちゃんもなんだかこれまでとは違うイメージ。いつも、きっちりかっこいい感じだったけど、今日はなんだか、かわいい感じ(表現が難しい、、、純粋に見た感じがかわいいかった)。一方、Dr.のミクちゃんは、いつもと変わらずかわいい感じ。うーん、なんか今日の『the peggies』はかわいいんだ、全体的に(こんな表現しかできなくてごめんなさい)。そして、そんなDr.のもとに2人が近づきいつもの円陣。その場でどんな言葉が交わされているのか、俺は知る由もない。そして、この日のアクトが幕を開ける。

「the peggiesです」、いつもどおりの掛け声から1曲目の「メロディーメーカー」がはじまる。フロアの空気はまだ固い。でも、演奏が進むに連れ、CLUB Queの空気が緩み始める。そして、決定的な瞬間が訪れ、一気にその空間が『the peggies』のものとなる。ああ、これだ、これなんだよこのバンドは。このバンドの何かを感じた、去年の11月30日を思い出した。そうだ、あの時もこのバンドが決定的に何かを持っている、それを確信したんだ。

2曲目は「MOTTO」。もう、無駄なことは書かない、盛り上がった。完全にあの空間は、彼女たちのものになっていた。3曲目は「新曲」、たぶん初めて聞く曲。はじめて聞いた印象としては、パワフル、今まで聞いてきた曲とはちょっと違う領域。やっぱり、このバンドがどんどん変化してどんどん成長していくことを感じさせられる。そして、4曲目のお蔵入りになっている曲に続き(この曲はもしかしたら聞いたことがあるかも、いい曲)、5曲目「ボーイミーツガール」。トップバッターのTHE BOY MEETS GIRLSとは直接的に関係はないけど、なんだか縁を感じてしまう。そして、ラストは「わたし」、アルバムには入っていない、でもライブでは聞いたことがある曲。完全に、『the peggies』の空間のまま、この日のアクトは終わった。

『the peggies』のライブが終わり、すぐにCLUB Queを飛び出してきた。今日はこのままの状態で、この今日見たライブを自分に刻み込んでおきたい、そんな気分だった。

2015年3月3日(火)、新代田FEVER。そう、。3月23日に行われる自主企画と同じ場所。『the peggies』はトップバッター。フロアは対バンのファンが中心な気配。そんなことも十分分かった上で、セットリストを作ってきたのだろう。「どきどき☆レボリューション」からはじまり、2曲目の「MOTTO」でフロアの空気が変わる、いつも通りだ。でも、これまでの『the peggies』とは何かが違う。前回の2月12日にも感じていたあの感覚、そうだ、前回のライブから彼女たちはちょっとライブを変えてきた、そんな気がする。新曲、「ボーイミーツガール」、新曲、そしてラストは「僕らの戦争」。

ちなみに、この日の対バンは全て素晴らしかった。トップバッターの『the peggies』はもちろんだけど、2番手の『AGE FACTORY』の半端ない熱量の高さ、3番目の『SPiCYSOL』は完全に夏、季節先取りでFEVERは真夏の楽しい空間になってた。そして、ラストの『恋する円盤』、こんなに楽しそうにライブをするバンドを見たのは初めてかもしれない。そう、彼女たちのライブはいつだって対バンが素敵なんだ。

そして、来週、3月23日(月)に新代田FEVERで彼女たちの自主企画『宣戦フ告 vol.2 ~FEVER 6th ANNIVERSARY~』が行われる。ゲストはなんと『音速ライン』、なぜそんなブッキングができるのかと思ってしまうようなそんなイベント。でも、『the peggies』はそんな対バンする全てのバンドから何かを得て、成長していくんだろう。そういえば、12月の渋谷WWWで買ったTシャツはまだ一度も着ていない、このライブにはあのTシャツを着て行こう。

決してこれまでのキャリアが短いわけじゃない。でも、このバンドに与えられる時間は決定的に長い。これから、何十という曲をつくり、何百というライブをこなすだろう。彼女たちがこの後、どんなバンドに成長していくのか、俺は見続けたい。たとえ、『the peggies』にとって下北沢という街が通過点であっても、、、。

そうそう、1月27日のライブで、いつも『the peggies』のライブを楽しんでいる方にお話を聞いたんだ。「ペギーズは下北沢を通過してどこまで行っちゃうと思いますか? え? 一番広いステージ? サマソニで? COUNTDOWN JAPAN? いやいやフジロック!!」 彼女たちのライブを大きなステージで沢山の人と聞きたい。そうですね、それ、完全に同意です!

ロックフェスのサイコーにでかいステージで気持よくアクトを決めてくれる『the peggies』を、俺はイメージできる。あの日あのバンドに衝撃を受けた俺と同じ経験をこのバンドのライブで沢山の人が経験するはずなんだ。彼女たちの音楽はもっと広い世界でたくさんの人たちが耳にする、そう信じつつ俺は3月23日の新代田FEVERに行く。ほら、みんなもこのバンドの歴史的瞬間に立ち会おうぜ!

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2015年3月23日 (月) 新代田FEVER
the peggies & FEVER presents
『宣戦フ告 vol. 2 ~FEVER 6th ANNIVERSARY~』
共演 )音速ライン
会場: 新代田FEVER (井の頭線 新代田駅徒歩1分)
開場: 18:30 / 開演 19:00
前売: 2,300円+1ドリンク / 当日 2,800円+1ドリンク
チケット: ローソンチケット(Lコード:71366)、イープラスFEVER店頭(15:45より販売)、Web予約

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[2015.3.24 追記]

2015年3月23日に新代田FEVERで行われたイベント【the peggies & FEVER presents 『宣戦フ告 vol. 2 ~FEVER 6th ANNIVERSARY~』】に行ってきました。19時過ぎに会場にはいった瞬間、ひとの少なさにびっくりしてしまいましたが、音速ラインのライブが進むにつれてどんどん人が増え、【the peggies】の出番の頃にはフロアは多くの人が詰めかけ、熱気あふれる状況になりました。

このライブに並々ならぬ想いで挑んだ彼女たち。あの、ステージを見つめるオーディエンスを感じたら、どう考えても最高のライブだったと言えるでしょう。

アンコールも含めて全11曲、新旧織り交ぜたセットリストでした。一番印象に残っているのは、本編ラストでやった『やさしい光』という曲。今日やったらしばらくやらない、大事な男の子に向けた曲、とのこと。彼女の想いが溢れる、素敵な曲でした。こんな曲を送ってもらえる男の子は、本当に幸せですね。

ライブ中にあった重大な発表、それは5月27日にNew EPをリリースするとのこと。新しい曲、もしかしたらライブではやってるけどCDに入っていない曲なんかも入るのかもしれない。

「売れることよりも、ずっとこの3人で音楽を続けたい。」

そう、ゆうほちゃんはMCで話した。実は、続けることは、売れることよりも難しい、、、。いつまでも、彼女たちの音楽を聴くことができるように、もうしばらく彼女たちのライブをチェックしたいと思います。

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[2015.12.18 追記]

2015年12月10日、1年前に彼女たちを見た渋谷WWW、あの時スリーマンライブをやったこの場所でワンマンライブ【the peggies presents『宣戦フ告 Vol.4』】を敢行した。開演5分前に渋谷WWWに到着すると、まだ入り口近くまで行列が伸びている。フロアには多くのファンが詰めかけ、熱気を帯びていました。

ステージ上手にドラムセット、3人がステージの最前列で並ぶポジションになっている。北澤ゆうほちゃんの声で注意事項、そして、コールアンドレスポンスの練習アナウンスが流れ、フロアが少しほっこりとする。そして照明が落ち、初となるワンマンライブがはじまった。

ステージに立った3人は今まで見た中で一番輝いている、この日を本当に楽しみにしていたのだろう、そしてステージに立ってフロアを見た瞬間に何かを感じ取ったのだろう、とびっきりの笑顔だ。「宇宙の果てまで手をつないで」で始まり、「どきどき☆レボリューション」「MOTTO」と続く。MCをはさみ、11月に発売された『NEW KINGDOM』から「ブリキ」「いきてる」を披露、ワンマンだからこそできるヴァイオリンを入れたアクトだ。その後も新旧の曲が次々披露されてゆく。渋谷WWWは完全に彼女たちのモノだ。ゆうほちゃんのボーカルはもちろんだけど、ベースの石渡マキコちゃんにドラムの大貫みくちゃんのコーラスもこの日は冴えていた。

ライブも終盤、「グライダー」から「青春なんかに泣かされて」とつなぎ「金曜日の夜」へ、なんていう上がるセットリストなんだ。そして、MCをはさみ、ラストとなる「P/F」をしっとりとそれであって力強く歌い上げる。ああ、そうだ、これが『the peggies』なんだ。

鳴り止まない拍手、そしてステージに再び現れた3人にさらに力強い拍手が贈られる。アンコールは3曲、そんなことを思わず話してしまうゆうほちゃん。まずは「ボーイミーツガール」、このタイミングに残していたのかと思ってしまう。続いて一気にテンションが上がる「僕らの戦争」、マイクなしで歌い始める様はサイコーにカッコよくて、この日のこの曲の『バーン』はちょっと聞いたことがない感じで、ゆうほちゃんのフエは渋谷WWWに鳴り響き僕らを完全に魅了した。そして、本当のラスト、このバンドの原点となる曲であることをゆうほちゃんは話し、その曲「アイラブユー」がはじまる。本当にこの3人はなんていいバンドなんだろう、3人のステージを観ながら心の奥からそう思った。

『the peggies』というバンドは下北沢から旅立とうとしている。もちろん下北沢でライブが観られなくなるわけではないが、もっと広いステージに向かって彼女たちは進み始めている。2016年、どんなステージでどんな姿を見せてくれるのか。そうだな、とびっきり広いステージで最高にいきいきとした3人の姿を見ることができる、そう信じ来年もこのバンドを見続けます。

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[2016.12.6 追記]

2016年12月8日に渋谷CLUB QUATTROで行われるワンマンライブ。と、その前に7月28日にclub asiaでのワンマンライブについて書いていないっことを思いだした。

スタート10分前にclub asiaに到着、フロアに入ると人人人、、、そうか、このワンマンライブはソールドアウトしていたのだった。MCか何かで初めてthe peggiesのライブに来た人に手を上げてもらっていたけど、1/3くらいが手を上げていてこのバンドの勢いをハッキリと知ることとなった。

ライブ自体はもはや何も考えずに楽しめた。新旧織り交ぜた15曲にアンコールの2曲。印象的だったのはアンコールで自分たちが初めて作った曲である「アイラブユー」をやり、その後彼女たちの躍進を決定づけた「グライダー」をやったこと。自分たちの原点と自分たちの今、それをハッキリとフロアのファンに聞かせる、なんともthe peggiesらしいアンコールだった。

さあ、渋谷CLUB QUATTROワンマンだ。一足先に行われた、初の大阪ワンマン阿倍野ROCKTOWNは見事ソールドアウト。勢いをそのままに、初のクアトロワンマンも必ずや成功させてくれるだろう。

About the Author

黒田

下北沢の街に流れ着いてはや22年、この街で映画のワンシーンのような場面を見続ける日々。Web制作会社の有限会社第四企画社長兼インフラエンジニア兼しもブロキュレイター。日夜下北沢のエンターテインメントをチェックし、ひとりでも多くの人たちに伝えるべく下北沢の街を駆けずり回っております。 [Twitter]m_kuroda

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