[レビュー]下北沢ダイハード 第1話『裸で誘拐された男』


下北沢が舞台のテレビドラマ「下北沢ダイハード 」がはじまりました。7月21日(金)に放送された第一話『裸で誘拐された男』、皆さんご覧になりましたか? 私も観ましたが予想を遙かに上回る衝撃的な展開に、深夜にもかかわらず大爆笑してしまいました。

見逃した皆さんのために、7月28日まで無料で第一話を観ることができますので、観てない方はぜひご覧ください! 30分ちょっとなので、気軽に見れますよー。ちなみに、スマホやタブレットは専用アプリ「ネットもテレ東」をインストールしてご覧ください。

 

★☆★下北沢ダイハード 第1話 『裸で誘拐された男』@ネットもテレ東★☆★

 

はい、で、感想ですが、一言で言うと、やり過ぎです。もう、ね、やり過ぎなんです、どう考えても、、、。劇作家のみなさんが脚本を手がけ一話完結型なので、いわゆる連ドラとは違う流れだと思っていましたが、予想を1200倍上回る展開に思わずパニックになりました。あらすじをまとめますね。

選挙を間近に控えた国会議員・渡部修(神保悟志)にはSMが趣味という秘密があり、この日はSMプレイとして全裸でスーツケースに入れられ下北沢の街を巡らせられる、はずだったのだが、、、駅前でスーツケースを取り違えられてしまい、どこかに連れ去られてしまう。

スーツケースの中にいるためたどり着いた場所の様子がわからないが、外の会話の状況から息子が誘拐された両親が誘拐犯に身代金を渡す現場のようだと察する。途中まではSMプレイの一環だと思い込んでいた修だが、現場の会話を聞く限りどうやらプレイではなく現実のことだと気づく。

誘拐現場の状況が佳境を迎え、修はあることに気づく。スーツケースを少し空け、誘拐犯の顔を見るとそこにいたのは、息子の健人(吉沢亮)。舞台役者である健人に対し、自身の選挙で立場を守りたい修は世間体を優先し早く就職をしろと言い放ったばかりだった。自身の状況に加え息子が誘拐犯にまでなってしまったら、政治生命は絶望的だ。妻の景子(高橋ひとみ)に息子を説得するよう、携帯からメールを送るが景子は国会議員の仕事ばかりで自分のことを全く見てくれない修に愛想を尽かし、今まさに家を出ていくところであり、メールには気がつかない。

そんなことをしている間にもスーツケースの外、誘拐現場は危機的な状況に。警察に取り囲まれどうしようも無い状況となり、実は息子が誘拐された妻は健人と駆け落ちを目論み、誘拐の共犯者だと打ち明ける。誘拐・傷害・不倫、息子が犯罪のハットトリック、もはや選挙どころの騒ぎではない。

そして、健人がまさに夫に対して刃物を突き立てようとする刹那、修はスーツケースを開け健人に語りかける。突然の出来事に現場の3人は唖然となるが、修は本心を健人に対して語り続ける。そして、修を含めた4人を見守る、人、人、人人人人人、ひとひとひとひとひとひとひと、、、、、、。

そう、ここは下北沢のとある劇場。健人が出演する劇団エベレスト第12回本公演「誘拐」が上演されている劇場「下北沢劇場」の舞台上だったのだ。心から健人に語りかける修は、そんな状況には全く気がつかない。健人を含めた3人の役者、他の劇団員、音響・照明のスタッフ、そして、客席に並ぶお観客、全員が唖然となる中、スーツケースから出て振り返った修が目にしたモノは。

もうね、なんなの? なんなんだよこれ。あ、ちなみに、ラストは息子の健人と修が楽屋で話しているところに、妻の景子が現れ健人がとっさに機転を利かし、全て丸く収まるわけですが、、、もう、その直前までのとっちらかり放題の展開がどうやって回収されるのか全く想像できず、本当に文字通り笑い転げてしまいました。めっちゃ近所迷惑だ、、、。公式サイトにあらすじとフォトギャラリーが掲載されているので、こちらもチェックしてくださいね。

キャストの中で最も気になったのは、誘拐された息子の母親役を演じた桜井ユキさん。神保さんがスーツケースから出た瞬間の彼女の表情が、ホントに役者さんが舞台で素に戻った瞬間(たまに遭遇します)みたいでとてもリアル。いや、それ自体お芝居を観ててそんなに遭遇する瞬間ではありませんけどね。
神保さんが吉沢さんに語りかけてる間の、桜井さんと父親役の村杉蝉之介さんそして吉沢さんの3人の表情目線動き全てがステージ中で異常事態が発生した感と、なんとかお芝居を続けようとしている感の狭間で迷走しているのがたまりません。というか、あの客席にいたお客さんホントにリアルだなぁ、、、たぶん、自分だったら勝手に感動して泣いてるだろうな。

下北沢の街でロケに遭遇する頻度から、それほど街中でのシーンは多くないと予想していました。実際、街中のシーンは少なかったのですが、劇場の中で起きているという、このドラマの舞台が下北沢であるからこそ生まれるシチュエーションに、下北沢のドラマであることが作品にしっかりと刻み込まれています。

あと、これはちゃんと触れておきたいのですが、エンディングテーマを担当した雨のパレードの「Shoes」が鳥肌が立つくらいステキな曲なのです。が、そこにふらふらと自転車を転がす柄本明さんが登場して、、、めっちゃシュール。ドラマのカオスを〆るには最高のエンディングになっています。メンバーの皆さんもお。ちなみに、この曲はドラマのために書き下ろしたモノとのことです。発売が待ち遠しい!

初回からとんでもない展開の連続だった『下北沢ダイハード』第二話もこれまた壮絶な展開になりそうです。光石さん、、、。