Shimokitazawa SOUND CRUISING 2020 Shimokitazawa SOUND CRUISING 2020

サウクルのない2020年、イベント10周年に向け走り出す

2020年5月24日土曜日、本当ならお昼前から下北沢の街を飛び回っている一日でした。毎年5月に開催されている『Shimokitazawa SOUND CRUISING 2020』通称サウクルは、COVID-19拡大防止の観点から開催が中止となりました。

ここ数年、毎年5月と言えばサウクルが自分の中の中心にありました。1週間限定でタワーレコード下北沢店がオープンし、サウクルに向かって下北沢の音楽シーンが最高に盛り上がる。そしてイベント当日、下北沢の街には今のライブハウスシーンを彩るミュージシャンやアイドルがあふれかえる。そんなイベントの開催中止が発表され、ぽっかりと大きな穴が開いてしまいました。本当はしもブロでそのことを伝えなきゃいけないのに、何も書けないまま当日を迎えてしまいました。

サウクルの開催中止のお知らせを、公式サイトから全文引用します。

開催中止のお知らせ
2020.05.08

5/23(土)に下北沢一帯にて開催予定でした『Shimokitazawa SOUND CRUISING 2020』は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から開催を中止いたします。

一縷の望みをかけて開催に向け、出演者やスタッフとの調整を行ってまいりましたが、緊急事態宣言の延長を受けましてやはり「参加する人や下北沢で生活する、みんなの安全」を最優先すべきであるとの大前提に立ち返り、中止を決断いたしました。

下北沢で開催することは僕らの原点です。世界にも引けを取らないこの街から生まれるパワー、音楽への寛容さ、語り受け継がれる文化。ライブハウスの数だけパーティーがあり、ここでの日常がやがて日本の非日常になるように願う気持ちは9年前から何も変わっていません。数あるイベントがある中でお世辞にもサウクルは優等生とは言えないかもしれません。なにしろ昼から飲酒を推奨しぶっ通しで朝までライブハウスで大騒ぎ、を助長する僕たちですから。

だけど、そんな我々にも居場所を提供してくれる下北沢と集まってくれる皆さんを危険にさらすようなことは決して出来ないと改めて考えました。いつライブが再開できるかはわかりませんが、その時が来たらライブハウスに人が集まることが受け入れられるよう。いまはそれを待とうと思います。

「ちょっと考えれば中止だってわかるだろう」というお声もいただくでしょう。ですが、この結論にいたるまで主催をはじめ、ずっと関わってきたスタッフの受け入れられない悔しさや努力、執念が我々に存在しつづけており、その中でのギリギリの判断でした。お問い合わせも多数いただく中、開催可否の判断とそのお知らせが遅くなってしまい申し訳ございません。

あらためて、お買い求めいただいたチケットについては払い戻しをさせていただきます。払い戻しに関する詳細は諸々確定次第、オフィシャルサイト、SNSなどにて順次発表させていただきます。

また、タダじゃ転ばないサウクルを皆様にお見せするため、当日に向かって「まるでサウクルが開催するされるんじゃないか」というような楽しみを日々お届けできればと画策しております。

大事な遊び場が一つも消えないよう、まずはこのコロナ禍の一刻も早い終息を願いサウクル関係者一同、感染症の予防に努めてまいります。

ウィルスが存在するなんて信じられないほど外出が心地よい季節ではありますが、皆様引き続きステイホーム&ドランクで参りましょう。そして、医療の最前線で働かれているみなさま、本当にありがとうございます。乾杯できるその日まで。来年サウクル10周年、やるったらやる。

『Shimokitazawa SOUND CRUISING』実行委員会
http://soundcruising.jp/news/開催中止のお知らせ/

下北沢のほとんどのライブハウスが会場となり150組を超えるアーティストが出演する、1枚のチケットで複数のライブハウスを往来し、自分のスキなアーティストのライブを朝まで堪能する。たぶん、ライブハウスが好きな人なら知らない人はいないイベント、関東のみならず全国的にも知られており、下北沢という街のブランディングに大きな価値をもたらしているイベント、それがサウクル、『Shimokitazawa SOUND CRUISING』なのです。

イベントの中止という判断は妥当だと考えています。しかし、それに伴い発生する損失は計り知れない、、、会場となるライブハウス、出演アーティスト、このタイミングに合わせて様々な発表を予定していた製作会社、そしてなによりも主催者である『Shimokitazawa SOUND CRUISING』実行委員会。関わった人たちのことを考えると、本当に心が痛みます。

しかし、サウクルは転んでもただでは起きない、昨日になってとても訳の分からない配信イベントの開催をアナウンスしました。

過去の出演アーティストにアポなし凸電をしかけ、来年の出演を確約させる、、、なんですかね、まあ本人たちが書いちゃってるから書いちゃいますけど、#サウクル頭悪い。やっぱりサイコーなんですよ、サウクルって。さらには、来年のサウクルに出演して欲しいアーティストをハッシュタグ#もしもしサウクル2020をつけてツイートすると、可能な限り電話してくれるとか。これ、もう、ダメ元でめっちゃ大物アーティストの名前とか書いちゃいましょうか、「○○○○○ヴ」とか、、、。

そして、サウクルコラボグッズの発売も決定しました。

「CLUB SAKENOMITAI」 はインディーズバンドのスタッフをしている中で、運転の為に打ち上げで “酒が飲めない” というフラストレーションをコンセプトとしているとか。コンセプトが謎ですが、ロゴデザインはめっちゃクールだなー。ああ、本当ならこれを着て下北沢の街を飛び回っていたのかなぁ(涙)。どう考えても来年のサウクルに繋がるグッズですので、まずは公式オンラインショップをチェックしてください!

サウクルは今年が9年目で、来年は記念すべき10周年です。今年開催できなくなってしまったことにより蓄積されたパワーは来年爆発する、、、どう考えても2021年5月はヤバい事になりそうです。残念ながら今年のイベントは中止になってしまいましたが、グッズを買って、『アポなし無茶振り生配信企画』を見て、来年に期待を膨らませましょう。

どう考えても、危険な匂いしかしない、、、。

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2020
Shimokitazawa SOUND CRUISING 2020