みなさん「ChatGPT(チャットジーピーティー)」ってご存じですか? 「ChatGPT」はOpenAIというAI分野の研究を行っている研究所が2022年11月に公開したチャットボットのことで、自然言語で質問をするとその内容を解析して自然な回答を返してくれるAIの一つです。昨年から「ChatGPT」という名前を目にするようになりましたが、単に質問に答えてくれるだけではなく、小説が書けるとかプログラムのコードが生成できるとか、Webメディアの記事も書けるとか目にしてしまい、その実力を試さざるを得なくなったわけです。
というわけで「ChatGPT」に下北沢のことを尋ねてみました、まずはライトな質問からいきます。
1.下北沢のオススメカフェを教えて
具体的に以下の4つのお店を回答をしてくれました。
・下北沢Cafe&Diner
・Cafe&Bar SAKAE
・Sarugakucho Coffee
・CAFÉ de CRIE
えーっと、4つとも存在しません、ええ。一つ気になったのは「Sarugakucho Coffee」なのですが、これはもしかして「猿田彦珈琲」のことなのか? もしくは代官山と勘違いして猿楽町とか言ってるのか? け、けしからん!
2.下北沢で美味しいラーメン店を教えて
ラーメン店についても4つの回答が得られたわけですが、
・松屋
・らーめん凪
・ラーメン二郎 下北沢店
・ラーメン三兄弟
「松屋」は牛丼屋さんだYO! 「らーめん凪」は閉店したYO! 「ラーメン二郎」は下北沢店じゃなくて環七新代田店だYO! で、「ラーメン三兄弟」ってなんだよ、存在しないYO!! でも、なんかあってもおかしくない名前だ、今度ラーメン店をオープンさせる方はぜひ使ってください(ええんか)。
3.下北沢で1番美味しいカレー店を教えて
下北沢で1番美味しいカレー屋さんについて聞くと、なんと回答は「CoCo壱番屋」、、、いやいや閉店しちゃってるし、閉店してなくてもココイチはどうなのよ、、、あ、「1番」に反応してしまったのかもしれない、カワイイやつだ「ChatGPT」。まあ、カスタマイズ性の高いメニューが特長だとか微妙にお店の紹介としては合っているけど、「カレーうどん」や「カレーピラフ」はありませんでした。
4.下北沢のお祭りについて教えて
はい、下北沢のお祭りです、3年ぶりに復活するあのお祭りの名前が出てくることを期待しましたが、
・下北沢音楽祭
・下北沢祭り(8月)
・下北沢祭り(10月)
という回答、うん「下北沢音楽祭」は6月頃にあるね。しかし問題なのは「下北沢祭り」ですよ、8月と10月にあるみたいだけど、、、ないよ、ないない。10月に「きたざわまつり」というのはあるけど、そのことを言っているのか、再質問しましょう。
5.下北沢祭りとは
「下北沢祭り」について重ねて質問をしましたが、、、AI的な若干不気味な回答が得られました。何回言うねん「地元の文化や音楽、アートなどを楽しむことができる祭りで、舞台芸能や、出店などがあります」って。これ以上、「ChatGPT」を怒らせない方がよいと判断し、違う質問をぶつけてみました。
6.下北沢を代表するフードイベントについて教えてください
はい、あのイベントが回答されることを期待していましたが、どれも存在しない斜め上的なイベントが3つ回答されました。
・下北沢食べ放題フェスタ(7月)
・下北沢屋台まつり(9月)
・下北沢ワインフェスタ(11月)
「下北沢食べ放題フェスタ」とは、、、なんというかガチでありそうで怖い。もうこれはやるしかないよ、アイ○ブ下北沢が開催してくれることに勝手に期待(やめれ)。でも、10月がぽっかり空いてるから、そのへんは気をつかっているのかもしれない「ChatGPT」(関係ない)。なんとなく「下北沢食べ放題フェスタ」の事が気になったので、ちょっと突っ込んで聞いてみました。
7.下北沢食べ放題フェスタの参加店舗を教えて
うわー、なんて上手な逃げ方、さすがはAIだ! というか、すでに何回か開催されているのね「下北沢食べ放題フェスタ」。はい、7月に開催しましょう、ア○ラブ下北沢の中の人っっ!
8.2100年の下北沢では、何が流行っているか教えて
はい、ちょっと毛色の違う質問をしてみましたが、これまた見事な逃げを喰らってしまいました。でも、まあ、なんかいい感じの回答だ、さすがはAI!
9.下北沢に古着屋さんはいくつありますか?
今度はデータ数を尋ねる質問、自分自身も気になっている下北沢の古着屋さんの店舗数を聞いてみましたが、これまたとてつもなく上手い逃げ方をされてしまった。数十店舗という幅の持たせ方は流石、まあ、北口はもう無いんだけどな下北沢に。
10.下北沢にカレー屋さんはいくつありますか?
古着屋と同じ回答やないかーい! でも、数十店舗もあるかなぁ、、、微妙にハズレかもしれないこれは。まあ、北口も無いしなぁ。ん、ちょっとまった、なんか途中で回答が切れてるよね。
11.合わせて?
お、続きを答えてくれた、まあ、古着屋さんと同じ回答なんだけど。様々なカレーという部分を「スープカレー」や「スパイスカレー」など、とか具体的に答えてくれたらいいのになぁ。
12.下北沢の道路問題について教えてください
続いて、下北沢の道路問題について聞いてみましたが、いわゆる補助54号線とかの話ではなく一般的な下北沢周辺の交通状況について回答してくれました。が、後半が微妙に外れているんだよなぁ、そして、またもや途中で切れてしまっているので再質問です。
13.公共交通機?
下北沢の街中は歩くのが一番であることは最も、下北線路街やミカン下北のアクセス道路も整備されましたからね。ただ、そこから先がちょっと怖い、JR下北沢駅からアクセスが可能だって、しかも路面電車も走ってるし、「ChatGPT」の知ってる下北沢は、私たちの知ってる下北沢じゃないのかもしれない。再度申し上げますがって、やはりキレてるのか? 切れているだけじゃなくて、、、。
14.下北沢と高円寺は、どちらが人気の街ですか?
ずばり下北沢と高円寺のどちらが人気なのか聞きましたが、めっちゃ模範的な回答が来たぞ。ザ・インターネットによって分断が進む社会に一石を投じ、人々の分断を避けようとする「ChatGPT」。いや、ダメだ! そんなのに納得しちゃいけないんだ!!
15.だから、下北沢と高円寺は、どちらが人気なの?
「两地都有各自的特色,取決於您的喜好及目的而定。(好みや目的に応じて、どちらの場所にも独自の特徴があります。by Google翻訳)」
ひいいいい、中国語を駆使して最後に念を押してきた、どっちが人気とかではないのである、、、こわい、こわいよ「ChatGPT」。AIが分断を避けようとしているのに、なぜ人間は分断を煽るのだ、的な感じですよ。怒らせちまいましたよ、「ChatGPT」をぉ、、、。
とりあえず謝ってみたら、「大丈夫です」って言われた、余計に怖い、、、。
というわけで、今話題のチャットボット「ChatGPT」に下北沢について尋ねてみたところ、回答自体は知識的にはかなり疑わしいけど、人間の(というより私の)自己的な考え方をいさめるような回答が返ってきて、なんかもう言葉になりません、やっぱちょっと怖いしAIは怒らせちゃいけない。いやいや、怒っちゃいないんだよ、勝手にこっちがそう思っているだけだから。というか、質問者の意図に対するズレが微妙に面白いので、お笑いとかで使えそうだなぁとか。ああ、だから小説が書けるとかそういう話になるわけですね。
「ChatGPT」の仕組みについてWikipediaには、【OpenAIのGPT-3.5ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習と強化学習の両方の手法で転移学習されている】とか書かれておりまして、質問を繰り返しコミュニケーションする中で精度が徐々に上がっていったりするのかなぁと勝手に想像しています。
ん、ちょっとまった、ということはこの「ChatGPT」について書いた記事をクローリングできたりすると、私の書いた内容を学習して進化しちゃうのかも。「Sarugakucho Coffee」じゃなくて「猿田彦珈琲」と回答する日は近いのかもしれない、、、ええ、このくらいにしておきましょう。
あ、「ChatGPT」は現在プレビュー公開中でアカウントを作れば無料で試すことができまーす。くれぐれも、下北沢と高円寺のどちらが人気の街か聞かないようにしてくださーい(なぜ)。