公共機関と民間団体が協力してグリーンインフラを推進していくグリーンインフラ官民連携プラットフォームは、『第3回グリーンインフラ大賞』について全国から応募のあった41 件の取組事例の中から、会員の投票等により各部門において合計4件の国土交通大臣賞を決定。生活空間部門において、世田谷区の「小田急線上部利用施設等のグリーンインフラの取組み」が国土交通大臣賞を受賞、2023年2月1日に開催されたグリーンインフラ産業展2023にて表彰されました。
「小田急線上部利用施設等のグリーンインフラの取組み」の概要は以下の通り。
小田急小田原線の地下化により新たに生まれた線路跡地(延長約1.7km)に、3駅間と街を繋ぐみどり豊かな通路や広場などを整備し、連続した緑の空間を創出。透水機能をもった通路の舗装やみどりの連なりは雨水を浸透し、下水道への負担を軽減させ、地下水の涵養に寄与するとともに、良好な生活環境の形成にも貢献。
この取り組みについては、グリーンインフラ官民連携プラットフォームの公式サイトにポスター[PDF]及び紹介動画[YouTube]が掲載されています。詳細が気になる方はぜひご覧ください。
商業施設については小田急電鉄及び京王電鉄によって整備されましたが、隣接する緑道やアクセス道路については世田谷区が整備を行っています。この計画の元となった北沢デザインガイドのワークショップには私自身も参加していたので、とても感慨深い思いです。
小田急線の地下化に関係するインフラの整備は駅前広場及び道路以外はほぼ完了しました。今後の展望として、《駅前広場の活用やみどりの維持管理、防災・減災など街のマネジメントについて住民自治の広がりが期待される。》と記されており、駅前広場についても住民参加型でグリーンインフラを意識した空間になる事を期待しています。