2023年8月2日(水)から6日(日)までの5日間にわたり「劇」小劇場にて、⼤塚ヒロタのテアトロコメディア・デラルテ COMEDY SHOW UNIQUE『東京ハッピーランド』が上演されます。

イタリアの伝統芸能を演じる⼤塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ。コメディア・デラルテとは、仮⾯を使⽤して演じる即興喜劇。発祥の地のイタリアのほか、ヨーロッパ圏では幅広い層に親しま れており、イギリスのシェイクスピアやフランスのモリエールなどの時代を代表する劇作家にも⼤きな 影響を与えている、ヨーロッパではポピュラーな“伝統芸能”です。特性として「即興」で演じ、決まった性格を持つ数種類の「ストックキャラクター」が存在し、時代の⾵俗や⺠衆の⽣活を取り⼊れる芸⾵のコメディー(喜劇)で、演劇パフォーマンスの基礎となったとも⾔われています。 そのため「世界最古の職業俳優」が誕⽣し「劇団」の形式が初めてできたパフォーマンスとして、⽇本でも演劇や⾳楽を専⾨とする⼤学学科では研究もなされています。

即興演劇を特徴とするコメディア・デラルテは、当初⽂字が読めない⼈々でも演じることができるよう(諸説あり)「台本」というものが存在しませんでした。筋書きのみが記されたものを基に、決められたセリフは俳優が暗記して演じていました。また台本でパフォーマンスを決めきるという⼿法ではなかったため、上演ごとに観客の反応をみながら演技を変えるのが特徴です。 この演出⼿法は現代⽇本の「お笑い」、「コメディ演劇」でも取り⼊れられています。「⼤塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ」の演出でも、より本場イタリアの演出に近しく台本は おおまかな筋書きとシーンごとの流れを汲んだセリフのみで構成されており、観客の反応によって俳優 はどんどん演技を変えていきます。また本国のパフォーマンスでも⽤いられる、それぞれのキャラクターが劇中で決まったラッツォ(Lazzo、イタリア語で「冗談」を意味する)を取り⼊れた演出、いわゆる“⼀発ギャグ”を披露するシーンがあるのも「⼤塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ」の特徴です。

今回上演される新作公演『東京ハッピーランド』は脚本に益永あづみ⽒を迎え、初の試みである台本アリのコメディア・デラルテに挑戦。コメディア・デラルテは本国イタリアでの成り⽴ちから「台本ナシ」(所謂インプロ)で⾏う即興劇であり通常は「ト書き」だけで作品作りを⾏っているが、主宰の⼤塚ヒロタは「台本があるメリットと本来のコメディアデラルテのもつ即興の爆発⼒の融合を試みました。」とコメント。今回は「台本」が存在することがいかに優れた演出⼿法であるかを演劇の基礎であるコメディア・デラルテで表現します。

公演に際し、俳優の笹野高史さんからコメントが到着しました。
「テアトロ コメディア・デラルテ万歳!
夢と笑いをありがとう!
人間の本性をあぶりだす大塚ヒロタさん万歳!」
笹野高史
また、今回の下北沢「劇」小劇場での公演を記念して、鈴なり横丁ほかで多店舗を展開する「呑もうぜグルー プ」から今年5月に鎌倉通りにオープンしたばかりの新店「RADIO CITY(ラジオ シティ)」にて、過去公演の写真展が7月29日から8月6日まで開催されています。 開催期間中はイタリアの名酒カンパリを使用した「カンパリソーダ」が味わえます。営業時間は18時から2時まで年中無休、ノーチャージで一杯600円からドリンクオーダーできるお店です。ぜひ、お立ち寄り下さい。




コメディア・デラルテという劇については今回初めて知りましたが、なかなか興味深い形態のお芝居ですね。台本なしが基本なのに今回は台本ありで演じられるという、もはやなにがなんだか分からない状況ではありますが、実際に観劇してその意味を知りたいと思います。
初日8月2日は前売り完売(当日券若干あり)、他にも前売りが完売している回があるのでお早めにご予約下さい。
[2023/08/03 追記]
8月3日14時より⼤塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ COMEDY SHOW UNIQUE『東京ハッピーランド』を、「劇」小劇場にて観劇しました。

初めてのコメディア・デラルテでしたが、もう最初からすごかったです。出てくる出てくる、完全に観客もステージの一部になってしまい、私にも突然来ちゃうわけですよ。面白い回答をしようとしたけどとっさに口から出たのは「もう、忘れちゃった、、、」とか。あれ、めっちゃ元気に答えたらよかったのかな。いやー、つかみからぐいぐい来まくりで持って行かれてしまいました。
お話自体は比較的わかりやすい展開ですが、全体的に圧がすごいので全てにおいて集中させらてしまう。どこまでが台本で、どこが即興劇なのか分からないのですが、ステージ上のみならずお客さんや客席で起きていることまで拾いまくるスタイルは超新鮮でした。いやー、これはクセになるなー。
アレのせいでなかなか客席に行くことは叶わなかったようですが、今回は一番後ろの席まで来てました。さらにカーテンコールで話していましたが、ステージにお客さんを立たせてしまうとか、恐ろしい、、、。仮面をつけているキャストについては、表情が隠れてしまうので目で演じる様が際立ち、とても特徴的でした。
⼤塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ COMEDY SHOW UNIQUE『東京ハッピーランド』は、8月6日(日)まで「劇」小劇場にて上演。4日(金)14時、5日(土)18時半の回はリピーター割りもありオススメの回です! ぜひ、劇場でご覧ください。いやー、今日のソワレ、私が振られたあの質問は誰がどう返すのだろう??

⼤塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ COMEDY SHOW UNIQUE『東京ハッピーランド』
公演⽇程:
8月2日(⽔) 19:00★[満席]
8月3日(⽊) 14:00 / 19:00★[満席]
8月4日(⾦) 14:00 / 19:00
8月5日(⼟) 14:00 / 18:30★
8月6日(⽇) 13:00 / 17:00★
★回は、スペシャルゲストのアフタートークあり
会場:「劇」⼩劇場(北沢2-6-6)
出演:⽣島勇輝、板垣雄⼤、⼩野由⾹、管勇毅、桑⼭元、中村まゆみ、橋本⼀郎、⼤塚ヒロタ ※順不同
チケット予約・購⼊: https://tcd.pangaea-jp.com/ticket/
公式サイト: https://hirota-tcd.com/
※全編⽇本語公演となります