先日、しもブロを運営する第四企画が「CAMPFIREキュレーションパートナー」就任についてお伝えしましたが、その関係で日々様々なクラウドファンディングプロジェクトをチェックしており、1つのプロジェクトが目にとまりました。
解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅
京王井の頭線の3000系、なんとなく見覚えがある。今、目の前を走っている井の頭線の車両(1000系)とは違うけど、コレの1つ前の車両だったら確実に自分も乗ったことがあるはずだ。私、普段は『SYCL by KEIO』というコワーキングスペースにおりまして、毎日井の頭線を眺めながら仕事をしています。
クラウドファンディング「解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅」のページを読み進める。全く知らなかったけど、この車両3000系「3701号」は1962年に製造され井の頭線で活躍した後、1996年から石川県を走る北陸鉄道8000系「8811号」として石川の皆さんを運び続けていたわけですね。そしてこの車両も2025年5月、63年間にわたる車両としての役目を果たし引退することになりました。
引退した車両はどうなるのか、正直全く考えたことがありませんでしたが、当然そのまま放置しておく訳にもいかず解体されてしまいます。この「8811号」も解体される運命でしたが、そこで今回のクラウドファンディングを立ち上げた『一般社団法人 CARB』が保存に向けて立ち上がり、北陸鉄道や関係者の皆さんの協力により解体を止めている状況とのことです。
『一般社団法人 CARB』は、2024年に設立された、首都圏を中心とした鉄道車両・文化財の救出・修復・保存・活用に取り組む団体です。クラウドファンディングのページをご覧いただければ極めて詳細にこの車両のが貴重であり、後世に残すべく存在であることを知ることができますが、実はこの団体はすでに2つの車両を保存しており、そのストーリーからもこの車両を絶対に残さねばならないことを知ります。
井の頭線と接続する、地下鉄銀座線と小田急線。そこで活躍していた銀座線2000形2040号と小田急線2200型2212号を、『一般社団法人 CARB』はすでに保存していたのです。井の頭線3000系「3701号」は、銀座線とは渋谷駅で、そして小田急線とは言わずもがな下北沢で接続していたわけです。小田急線も地上を走っていた頃ですね、確実に、、、。
半世紀の時を超え、この3つの車両が再開する価値、もはやこれ以上説明する必要は無いでしょう。そのあたりの話もとてもとても詳しく、クラウドファンディングのページに記載されているのでぜひチェックしてください。
クラウドファンディングの期間は7月31日23時までで、ひとまずの目標金額は880万1000円。ただ、最終的な目標は1450万円とのことで、容易に集められる金額でないことはよくわかります。リターンもかなり種類が多く、グッズはもちろん、貴重な体験ができるモノもあります。鉄道ファンの皆さんはもちろんですが、しもブロ読者の皆さんにとって無関係ではないだけに、この車両を残すことに価値を感じる皆さんに広く知っていただき協力いただきたいプロジェクトです。
クラウドファンディング「解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅」は、READYFORにて7月31日23時まで募集中です。え、CAMPFIREじゃないじゃんって? いいのです、クラウドファンディングプラットフォームの枠を超え、下北沢の皆さんに知ってもらいたいプロジェクトですから。もうね、プロジェクトのページを読めば読むほど泣けるような話ですから、、、。