第24回下北沢演劇祭まっただ中、皆さーん、演劇見てますかー? って、聞いておきながらですが、まだフルタ丸さんのテン・カウント・ゴングしか見てないymkxですよ。いかん! これではいかん! と、思い、演劇祭のパンフをチェックしていると、何となく見覚えのある劇団名が、、、『MONO』、これだこれを観に行かなきゃいけないんだ。パンフに掲載されているあらすじには、
働き盛りの社員、丸茂が配属された謎の部署。その部署を探してたどり着いたのは……ビルの天井裏。ここは他の社員に知らされていないのぞき専門の部署だった。天井裏を舞台に贈る、哀愁の漂うコメディ。
哀愁の漂うコメディ、、、切なげなの? 笑えるの?? もう、なんだかわからないけど、俺は駅前劇場に向かった。
うわー、よく考えたら駅前劇場は超久々かも、意外とキャパのある劇場なんだよねー。開演15分前に来たときは3割くらいの入りだったけど、開演時間には満席になってたー。まわりが「演劇だいすきー」って感じのお客さんばかりで、ああ、下北沢って演劇の街だったんだなぁって改めて実感したぜ。
暗転してお芝居がはじまる、、、え、はじまって、る、の? ってのが最初の感想。そこからは一気に進む物語。パンフのあらすじにも書かれていたとおり、舞台は会社の天井裏。天井裏って、そんな造りなのか見たことないからわからないけど、ああ、天井裏って感じの舞台セット。えっとね、チューチューが出てきそうな感じだよっ。
物語は一気に進むのかと思いきや、なんだかくどい展開。ああくどいよ、くどい役者満載だぁあああ、でも、愛されるくどさ。ネタバレするので詳しくは書けないけど、物語の序盤で天井裏の人たちのどうでもいいけど見逃せない設定に笑いが起きます。そして、天井から部屋をのぞく人たちと、のぞかれている人たちのすれ違いの攻防が続く、、、。

と、ここで、なぜわたしがこの舞台を観に来たのかについて話そうではないか。もう20年近く前、愛知県から京都の某大学に進学したおいらは写真○究会なるサークルに入った。まー、単純に高校時代に写真部に入っていたからだけなんだけど、大学では主に演劇写真を中心に撮っていた。その大学には劇団○光斜・劇団○○芸術劇場・劇団○一風・劇団○文座という4つの劇団があり、なんだかよくわからない流れで先輩から引き継いでしまい、その4劇団の全公演を撮り続けていたわけです。モノクロだよ、フィルムだよ、演劇写真はTRI-XをISO1600まで増感だ! もち、自分で現像するしプリントするんだよ、酢酸くせーよ。あー、もー、今考えても大変だったなぁ、、、あの時のネガはどこにいったのやら。
で、MONOってのはその大学出身の人たちで旗揚げされていて、すでに京都ではある程度名が知れた劇団だったんだ。で、その写○研究会の先輩がMONOの演劇写真を撮影してて、一度見においでって言われていたんだよね。K本さん、元気かなぁ、、、。でも、結局、京都にいたときには一度も見に行けなかったんだ。そして、20年の時が流れ、いま俺は下北沢でMONOを観ているんだよ。時空を超えたねぇ(単に時が流れただけだって)。
ああ、話が逸れまくり。物語に戻ろう、いい感じの攻防が続くのかと思いきや、転機は突如訪れます。それ以降はテンポのいい、超絶ジェットコースター的展開。迎えたラストシーン、そこでこの物語のタイトルの真の意味を知ることになります。ネタは満載なんだけど、物語としてはど直球。まさに、『演劇』って感じのお芝居でした。もうね、見終わった後の感覚が何とも言えない、哀愁、、、。そして、オンナはコワイ、、、。
MONOの第41回公演「のぞき穴、哀愁」は2月23日(日)まで、下北沢の駅前劇場で絶賛公演中です。今日2月18日の当日券は若干数だけど、明日以降の前売りはまだ買えるみたいなので(日によります)、気になった方はぜひご観劇くださーい。あ、終演後に舞台セットののぞき穴を観てきたけど、ああいう感じなのねーー、とか。
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【MONO第41回公演 『のぞき穴、哀愁』】
http://www.c-mono.com/stage.html
[作・演出]
土田英生
[出演]
水沼 健 奥村泰彦 尾方宣久 金替康博 土田英生
/ 森谷ふみ(ニッポンの河川) 古藤 望(マゴノテ) 高橋明日香(kitt) 松永 渚
[公演日時]
駅前劇場 2014年2月15日(土)~23日(日)
[料金]
指定席:4,000円
U-25チケット:2,000円 (対象:25歳以下・要証明書提示)
※U-25チケットは枚数限定、MONO前売のみでの取扱です。お席は選べませんのでご了承ください。
【チケット予約】
名古屋・テレピアホール 2014年2月26日(水)
北九州・北九州芸術劇場 2014年3月1日(土)・2日(日)
大阪・HEP HALL 2014年3月6日(木)~12日(水)
