2年くらい前に、劇団フルタ丸のフルタさんにお会いして、こう、なにか感じる部分があったんですよ。最初に見た舞台は【うつしい革命】で、以降フルタさんが関わっている舞台は欠かさずに観にいくことになります。ボイスドラマと舞台を組み合わせた、ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース公演も第一弾の【青春ゲットバック】と第二弾の【嘘をついた下北沢】共に観に行きました。特に【嘘をついた下北沢】は下北沢がテーマと言うこともあり、フルタさんに取材もさせて頂きました

そんな、フルタさんがひらさわひさよしさんとタッグを組んだプロデュース公演第三弾【 テン・カウント・ゴング 】、当然気にならないはずはない。が、今回のお芝居のテーマが『ボクシング』だと聞いて、どうしてものれない自分がいたわけです。『ボクシング』が嫌いなわけではなく、でも、好きなわけでもない。なんだろな、『ボクシング』がテーマの漫画も映画もドラマも、今まで興味を持ったことがなかったしこれからも興味を持つことがないのだろうなぁ、という典型的な食わず嫌い的な発想が自分の頭の中を占めていたのだと思います。

そんな、微妙なテンションで【 テン・カウント・ゴング 】の情報をウォッチしていたところ、2月5日の初日はお芝居の公演ではなく『シークレットイベント』を開催するとのこと。その、内容を見てみると、

●マル秘映像&出演者トークで振り返る!
  第1弾『青春ゲットバック』&第2弾『嘘をついた下北沢』
<出演>
市来光弘/森谷里美/宮内勇輝/工藤優太
清水洋介/篠原友紀/真帆
大須賀純/山本綾

●レモン真冬の収穫祭 LIVE!  歌うのは…あの曲!?

●「テン・カウント・ゴング」前夜祭 プレトークイベント!
<出演>
市来光弘/井ノ上奈々/楠見藍子/森谷里美
宮内勇輝/ 清水洋介/工藤優太/山口翔平/浦川拓海

★来場者全員にプレゼントあり

ええーーっっ!! 【青春ゲットバック】と【嘘をついた下北沢】のマル秘映像&出演者トーク、だとぉおお! これは、見に行くしかないだろ! 観に行かない理由はないだろ!! しかも、【レモン真冬の収穫祭 LIVE!】だぜ、もう、この2作品を観た人なら、絶対に観に行かねばならないっっ! というわけで、シークレットイベントに行ってきました。

テン・カウント・ゴング at シアター711

テン・カウント・ゴング at シアター711

イベントは3部構成+α。まずは、第一弾の【青春ゲットバック】に出演した役者の皆様とフルタさんひらさわさんが登場し、映像で舞台を振り返り登壇者の皆様が感想を言い合います。面白かったのは日替わりネタの映像で、実は毎回違うネタを仕込んでいるシーンがあり、それを初回から千秋楽まで続けて映像を見るという画期的なコーナー。や、アドリブなんだろう、と思っていたのですが毎回ちゃんとネタとして仕込んでいたのですね、、、や、吹いたっ、吹いたよっっ!

続いて第二弾の【嘘をついた下北沢】。こちらも同じく映像で舞台を振り返り、日替わりネタ、、、や、観た人にしか絶対伝わらないのですが、もう、このお芝居はコロさんがやらかしているんですよ、あからさまに。で、完全にコロさんに喰われまくりの役者の皆様の悶絶する表情を観る、というなんだか観てるこっちまで恥ずかしくなるそんな時間を過ごしました。やー、笑ったわーーーー。コロさん、自由すぎる、、、。

続いて、ちょっと前に不自然に姿を消した森や、、、レモンちゃんの登場です! サイコーです、最強です。もはや、何も言いますまい(嘘をついた下北沢を観た人にしか通用しませんが、、、)。
* この時初めて、ちゃんと取材をお願いしておけばよかったと思った、、、

そして、いよいよ今回の第三弾【テン・カウント・ゴング】前夜祭 プレトークイベントです。や、ボクシングがテーマなのは、、、とか思っていましたが、ちゃんとボイスドラマは聴いています。ボイスドラマの感想は簡単には書けないのですが、とにかく全ては舞台を観ないとわからない、それは確実に理解できました。そして、ボクシングをテーマにすることによって、キャスト1人1人にドラマが生まれる。ボクシングってサイコーにドラマチックなスポーツなんだよなぁ、いやいやスポーツは全部ドラマチックだぜ!! そんなことを感じることができたボイスドラマだったんだよなー。あれ? おれ、ボクシングに興味持ち始めてるじゃん。

今回のキャストの皆様のトークがはじまります、、、ボイスドラマを聴いてはいたけど、声と本人が合致して、ああ、そんなプロットなんだーと納得した次第。その中でも、とにかく工藤さんをみんなが推すし、本人もこれまで観たことがないくらい前に前に出てくるんだよね。ボイスドラマを聴いていても、とにかくストイックな役をやるんだ、そう感じました。そうそう、PVもその雰囲気が出てるもんね。

今までの2人のプロデュース公演、そしてフルタさんのお芝居を観てて、今回も何か奥に深くメッセージを込めたお芝居なんだと思っていたのです。でも、このイベントに参加して確信したことは、【テン・カウント・ゴング】はストレートに『ボクシング』を描き伝える、直球です直球勝負のお芝居なんだと感じました。だって、元日本スーパーフェザー級王者のコウジ有沢さんが舞台に立つのです。へ? 元チャンピオンがシアター711の舞台に?? もう、難しく考えなければそれだけで、フルタさんとひらさわさんが目指す内容がイメージ出来るわけです。ああ、そうなんだ、これは純粋に『ボクシング』を楽しめばいいんだ、今まで公演のことは一旦忘れよう、このお芝居【 テン・カウント・ゴング 】だけを純粋に観ようじゃないか。

というわけで、おいらは初日となる明日、、、あ、もう、今日になってる、2月6日の初回を観に行きます。いまは、ボクシングがテーマのお芝居で自分が何を観て何を感じるのか、ワクワクしています。もー、最前列だよ、ボクシングとかスポーツは最前列で観るんだーー!! 並びます、俺っ! あ、その前に、もう一回、ボイスドラマを聴いておくぞーーー。

ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース公演 第三弾
(第24回下北沢演劇祭参加作品)
【 テン・カウント・ゴング 】
シアター711(下北沢) 北沢1-45-15
2014年2月5日(水)~11日(火・祝)
前売:3500円/当日:4000円
http://hirasawafurutaproject.com/10cg/


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About the Author

クロダマサノブ

下北沢情報サイト【しもブロ】のキュレーターです、キュレーターってなんやねんって?下北沢のありとあらゆるモノをキュレーションしています。下北沢の街にたどり着いて25年、常に変化し続けるこの街のことを見続け、下北沢のイマを伝えています

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