下北沢「劇」小劇場にて観てきました『劇団フルタ丸 第23回公演 「愛フォンブース」』。2日目のマチネ、平日の14時なのに満員御礼です、すごいぜフルタ丸。
あの会社が電話ボックスを発売する。
新作のゲームソフトに並んでいた少年も、
大好きなクレープ屋に並んでいた女の子も、
いつしか大人になり、新発売のテレフォンに並ぶ。
まことしやかに言われていた電話ボックスの発売。
公表されているのはサイズと重量のみ。
【サイズ】高さ:207cm 幅:83cm 奥行:83cm 【重量】105kg
色んな言葉を飲み込んで、行列に並ぶ深夜2時。
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今回の舞台は“あの会社”の新製品を求めるべく、人が並んでるシーン。私もあの会社と思われる携帯電話を使っていますが、行列してまで買い求めるほどの信者じゃない。というか、そもそも行列すること自体が嫌いなので、行列してまで商品を買い求める人ってホントにすごいなーって思うわけです。
今回のお芝居で並んでいる人たちは、並ぶための理由がありそれぞれ立場も違う。そんな人たちが交わす「想い」や「コトバ」そして「行動」、それをフルタさんが見事に組み上げた喜劇です。今回も笑いがこらえきれないシーンが満載。でもね、喜劇なんだけど裏メッセージがある、ような気がするんだよな。それがなんなのかちょっと整理がつかない状態でこのレビュー書き始めてしまったので、もやもやするんだよなぁ。
3回続いたチャレンジング公演と比較すると、確かにストレートなお芝居になっているとは思います。全体を通して笑えるシーンが多いけど、なにか考えさせられるお芝居なんです「愛フォンブース」は。
キャストが発表された瞬間から、浦川さんと山田さんの絡みに猛烈な期待をしていましたが、期待を裏切らない展開でした。てか、山田さん、そう、“あの動き”の山田さんじゃないとあの役はできないし、浦川さんじゃないと、そう、浦川さんの“あの声”じゃないとあの役はできない。そして、仁山さんの役どころがツボだった、てか最後の一言に完全にやられました。亜希子さんはかわいくてキレーだ、さすが元SDN48、小悪魔だー。武田さんは重要で面白い役どころだった、これまたやられちゃったなーーー。
そして、フルタ丸の面々。やっぱり今回も篠原さんはヤバイ、素敵っ! 清水さんの勢いはこのお芝居では欠かせないし、宮内さんは役にすっと溶け込んでいていつもどおりの自然体。個人的に今回のお芝居の中では、工藤さんの演技が一番ハマった、バナナ、、、。真帆さんのフツーな感じは、フツーな感じじゃない人ばっかの中で重要でした。そして、フルタさん、久々に役者としてのフルタさんを観ましたけど、予想以上のインパクトでしたね。てか役者のフルタさんはやっぱずるいー、出てくるだけでなんか笑えるなんてずるいーー、なんなんですか、あの深夜に目的もなく彷徨ってるような目は(意味不明)。
という感じで、今回の座組もいい感じー、フルタ色に染まってるぜーーー!
と、ここまで書けば最後のもやもや=裏メッセージがはっきりするかなぁと思いましたが、、、ダメだ、やっぱよくわからない何かがある。いつもフルタ丸のお芝居を観て「じわじわ来る」って表現してたけど、それとはまた違う何かがあるんだよね。
あー、ダメだ、もう1回見てこないとどうにもスッキリしない。予定、全部埋まっちゃってるけど、、、なんとかリスケしようっと! 待ってろー、フルタ丸ぅーーー。もう一回笑いまくってやるーー。
【劇団フルタ丸 第23回公演 「愛フォンブース」】
[作・演出] フルタジュン [出演] 宮内勇輝真帆
篠原友紀
工藤優太
清水洋介
フルタジュン
浦川拓海(ラッパ屋)
武田祐一
亜希子
仁山貴恵(オフィス・メイ)
山田伊久磨(エッヘ)
29日(水) ★19:30
30日(木) ★14:00 ★19:30
31日(金) ★19:30
1日 (土) 14:00 19:00
2日 (日) 13:00 17:00
3日 (月) 13:00 17:00
★前半割引=3,200円(29日~31日)
学生割引=2,500円(学生証提示)
※前売日時指定・全席自由 [場所] 下北沢「劇」小劇場
北沢2-6-6