2018年5月16日に下北沢一番街商店街にオープンした『純手打ち 麺と未来』。開店初日に早速伺いレビューを書きましたが(無化調塩スープと新感覚過ぎる麺『純手打ち 麺と未来』)、改めてあの麺を感じたくて再び訪問しました。
本当は「海老塩わんたんめん」1080円(税込)を頼む予定でしたが、1時半の時点ですでに完売、前回と同じく「特製塩らーめん」980円(税込)を注文します。

スープを一口、ただひたすら旨い、このスープだけでも十分話題性がある。ただ、このスープが生きる麺がこの店にはあります。

店頭にある説明書きに、このスープの事が書かれています。
出汁
鶏手羽先、浅利、羅臼昆布、片口鰯、鰹枯節など素材をふんだんに使用しています。それぞれを最適な温度と時間で調理することで旨味を抽出・凝縮させた化学調味料不使用の出汁です塩ダレ
旨味が強く、ミネラルを豊富に含む塩を厳選して作りました。「飲んでも美味しい料理酒」である【蔵の素】をタレのベースに、パリの三つ星レストランでも使用されている【鮎魚醤】を隠し味に加えた、門外不出の塩だれです。店頭の説明書きより
【蔵の素】【鮎魚醤】全く聞き慣れない二つの銘柄、調べてみるとどちらもこだわり抜いたものだとわかる(参考:料理酒カタログ 特選 蔵の素 大木代吉本店 フーディオス・ドット・コム/不思議なエッセンス鮎魚醤 蔵出し味噌・醤油 原次郎左衛門蔵 合名会社まるはら)。このスープにたどり着くまでどの程度の試行錯誤が繰り返されたのか、いつか店主に話を伺ってみたい。
そんなスープに、この麺だ。


麺に関する説明はこの通り。
麺
手打ち・手切り・手揉み麺。
小麦は三重県産の【もち姫】を使用し、この品種の特徴である、もちもち感を最大限に引き出す配合と製法で、毎朝店頭で手作りしています店頭の説明書きより
店名が「麺と未来」というだけに、とにかく麺の個性は下北沢のラーメン店の中でも群を抜いている。もちもち感と書かれているが、もっともっとたくさんの感覚をこの麺は持っている。ふわっとした感覚、とろっとした感覚、そしてその奥にあるこしの感覚。綺麗に整った麺ではなく、手切りであえて不揃いな麺、しかしその麺の一本一本が個性を持っている、そんな感覚を覚えます。
この麺がとにかくこのスープに合う、ここまで麺とスープが相思相愛的なバランスを持ったラーメンを食べたことはない。正直、この麺は好みが分かれるポイントでもあるが、このスープと合わさるとその点も全く気にならない。
そして、麺と同じく存在感が大きいのが海老わんたんだ。「海老塩わんたんめん」には5個の海老わんたんが入っていますが、「特製塩らーめん」にも2個の海老わんたんが入ります。



実はこの海老わんたん、スゴくサイズが大きい。そして、麺と同じく皮からもしっかりとした食感を感じ食べ応えがある。海老のぷりぷりとした食感が、このラーメンをさらに鮮やかにしている。「海老塩わんたんらーめん」がいつも売り切れているのはわかる気がする。「特製塩らーめん」にも使うから、1日でどのくらい出すのか決まっているのでしょう。


なんだかごちゃごちゃ書いたけど、単純に美味しい。そして、確実にここでしか食べることができないラーメン。それが、『純手打ち 麺と未来』の「特製塩らーめん」、麺の可能性に思考を巡らせてしまう、そんなラーメンを頂くことができます。
次は開店直後に行こう、そして、次こそ「海老塩わんたんらーめん」を食べたい。
『純手打ち 麺と未来』
北沢3-25-1
11:30-14:30、18:00- ※手打ち麺・スープがなくなり次第終了
月曜定休
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