劇団フルタ丸 2019年 本公演『朝のドラマ』出演者インタビュー<後編>

劇団フルタ丸 2019年 本公演『朝のドラマ』出演者インタビュー<前編> 】 の続きです

劇団フルタ丸 2019年 本公演『朝のドラマ』出演者インタビュー

---次は客演の皆さんにお伺いしたいのですが、今回の公演にあたり感じた「劇団フルタ丸」の印象についてお聞かせください

大勝: 昨年は1日のみゲストとして参加しましたが、本公演での客演は6年ぶりで久々に再会して思ったのは、凄く研ぎ澄まされたということです。例えば、フルタさんのダメ出しや演出の仕方、メンバーの皆さんのお芝居に対する姿勢や質が全く違いますね。「おー、おー、来た!」という感じで、嬉しさもあり焦りもあったり刺激もあったり、相当変わりましたね

フルタ: 大勝さんには、6年前の本公演以降も違う企画に出ていただいたり、付き合いはなんとなくあったのですが、前回の本公演から6年も経っていたとは考えてもいなかったですね

大勝: フルタ丸にとって、分厚い6年間だったんだなと思いました

西川: 僕も大勝さんと同じく昨年1日だけ日替わりゲストとして出演しましたが、元々宮内くんと一緒にお芝居をやったことがあって、1日ゲストの時もほぼほぼ宮内くんとしかお芝居をしていなくて皆さんと絡むのは今回が初めてなんです。昔からのフルタ丸は知らないけど、稽古に参加したり真帆ちゃんのお芝居を観に行ったりする中で感じたのは、なんか劇団って感じがしないんですフルタ丸って。

言い方としていいのか悪いのかわからないですけど、個人事業主が集まってきて、そう大人が集まってやってるみたいな雰囲気があります。自分がやっている劇団はみんな子供っぽくて、「うぃーやーーー!」「おりゃりゃーー」「あー、飽きたぁー!」「じゃ、つぎー!」みたいで、ノリが完全に子供で、「もう稽古飽きたー! 飲むぞー!!」みたいな感じなんです。それに比べてフルタ丸は粛々と稽古をしていて、稽古が終わったら「お疲れ様でした」みたいな感じですよね、うちの劇団は稽古と飲みの境目がないくらいの感じですから。ただ、僕は凄く心地よいです、ここにいる人たちとどのような化学反応が起こせるのか、稽古が毎日楽しみです。

お芝居自体も独特の空気を出している団体で、観やすいですね。コメディが多いけど、どこにでもあるモノではなくてフルタ丸のコメディという空気がとても好きで、その一員になれるのが凄く楽しみです。僕の中では、みんな大人ですね

西川智宏(ラビット番長)
西川智宏(ラビット番長)

宮内: 全然、大人じゃないよね

真帆: なんか、恥ずかしいね

西川: うちはみんな「うううーーーぁあっっ!」みたいな感じですから、アホでしょ?(笑)

安堂: 私も西川さんがおっしゃったとおりで、皆さん個が立っていてのチーム、あうんの呼吸、フルタ丸ならではの空気で皆さんお芝居を作っていると感じています。私自身、10年くらい欠かさずにフルタ丸のお芝居を観てきて、ファンとしてステージの皆さんを見てきたので、その中に自分が入っていることが不思議なのと、同時にありがたいなという気持ちで過ごしてます

---3人とも全く違う視点でフルタ丸を見ていますね、なんだか清水さんが静かになってきました

清水: みんないいことばかり言ってくれるなと、ホクホクとしていました(笑)

---そういうことですか、、、。それでは二ノ宮さんお願いします

二ノ宮: 私はここまで年齢が離れている方と共演する機会があまり無くて、今回が3回目の舞台ですが、今まではどちらかというと「うわーっ!」という感じのコメディでした。今回のような落ち着いた独特の雰囲気のお芝居をするのが初めてで、役的にもこれまでは明るい役ばかりだったから、劇団の雰囲気も本自体も凄く大人っぽい演劇っぽいと感じています。経験が浅いので、皆さんに助けられながらやっているので、まさに勉強の場ですね

二ノ宮ゆい
二ノ宮ゆい

---二ノ宮さんは、今回の座組の中でダントツに若いですよね

フルタ: ダントツで若いですね

清水: 僕と篠原がフルタ丸最年長で、22歳違うんですよ、、、に、22歳違うんですよ!

フルタ: え、緊張してる?

清水: 今、22歳違うという事実にびっくりしちゃって

宮内: そうそう、実際に口に出してみるとね

---なんですかね、これは、、、。実際に客演の皆さんのお話を伺ってみると、自分がイメージしているフルタ丸とは違う一面を知ることができました。そして、客演の皆さんがそれぞれ全然異なるキャラで、フルタさんいきなり揃えてきたなーと感じています

劇団フルタ丸 メンバー
劇団フルタ丸 メンバー

---続いて、フルタ丸のメンバーの皆さんに伺います、ずばり駅前劇場で行う本公演について

宮内: そんなに意識したってことはある? 劇場双六について

フルタ: 意識していないフリをしていましたね、正直、いや関係ないですよって。でも、それはフリで本当はバリバリ意識しています。でも、そういうことを言うというのはちょっとかっこ悪いよなみたいな部分もあるんです、場所じゃないよ何をやるのかだよ、って。ただ、意識しますよね。

やっぱり、演劇を始めた時に「駅前劇場だ」と認識した時から、演劇に対する興味のレベルは変わっていなくて、今でもそこで演劇をやるとなると大学生の時に連れ戻されますね、「あそこでやるのか」って。でも、あんまり意識していないフリをしているという感覚ですね

宮内: 実際にさ、入ってみないと実感わかないというのもあるよね。たまたま下見に行ったじゃん、その時に初めて思ったね、ここでやるんだって。何回かベテランさんがやっているのを見に来ていて、タッパ(天井までの高さ)が低いけどこの広さをバリバリ盛り上げてるなー、って見ていたところで自分たちがやるんだって、思ったよね。やっぱ、「劇」小劇場はもう慣れているから、どう空間を支配したらいいのかみえるけど、そのあたりは実際に舞台にセットを立ててみないとわからない部分が多々あるんだろうな。そういう怖さはあるよね。みんな、駅前は出たことは?

宮内勇輝
宮内勇輝

篠原: 私、無いです

清水: 俺、2回ある

フルタ: 僕もインコさんの舞台で演出を担当しましたが、劇団の本公演で行くのは違うなと思って

清水: 全然違うよね、俺も客演として出ているだけだから

フルタ: 劇場の形として、「劇」小劇場や浅草九劇もそうですけど、高さのあるセットを作るのが好きなのですがそれには向いていない。ただ、横には広くて、僕の中で「駅前劇場」はコメディを観る劇場なんです。笑う側が一体になりやすいいい密度を持てる、それが特徴だと思っています。自分自身が駅前劇場で観劇したことを思い出してもコメディばかりで、真面目な芝居を見に行ってもあまり記憶に残ってなくて、どれだか笑ったのかばかり記憶に残ってます。だから、今回もコメディとしてフルタ丸として挑戦したいという想いが強いですね。工藤くんとか、「駅前劇場」とかどう? なんも感じてなさそうだけど

宮内: そんなことないよね!

フルタ: 観たことあるでしょ? OFF・OFFシアターと間違えていたりしないよね(笑)

工藤: 駅前劇場でたまたま観た芝居があまりセットがない感じのシンプルな作品だったけど、今回の作品はがっつりセットを作るので、どんな雰囲気になるのか想像できていないと感じていますね

工藤優太
工藤優太

宮内: 駅前は高さが低い分、セット映えは難しい。確かに駅前でセット映えという印象はあまりないよね

フルタ: 「こんなセットを組んできたか!」という印象がない劇場ですね

宮内: 駅前がコメディに向いているとして、客演の皆さんにも話していただいた、うちの独特な感じがあそこで出せるのか、ドキドキするところだよね

篠原: 私は先日「駅前劇場」に舞台を観に行ったのですが、お話がはじまるドキドキよりも「ここでやるんだ」というドキドキで高まってしまって。セットとか全然違いますが、「ああ、あそこにアレがいてアレがあって」みたいに考えてしまって、はじまってからはもちろんお話に集中していたのですが、終わった後は前の方に行ってステージを観てこうやってやるのかみたいな感じでドキドキしていました。

終わってから出演者の方とお話しさせていただいていたのですが、お話をしていた先ににフルタ丸のポスターが貼ってあって、思わず「はっ!」となってしまいました。実際にポスターを指さして、「ここでやるんです」とお話ししたら、「ここでやるんだね」と言われたり、「毎日ここを通るときにポスターを観てるよ」と言われたり、やはりこの劇場は違う意味合いを持つ劇場なんだなと個人的に感じました。

篠原友紀
篠原友紀

宮内: 駅前ってのはね、人目に触れる確率がより上がるわけなんだよね

フルタ: チケット予約の備考欄に「ずっとフルタ丸のことは知っていました、今回観にいきます」ということを書いていただいている方がいらっしゃって、駅前劇場でやることになったんだ、じゃあ行きますという感覚のお客さんもいるんだと

清水: 僕は20代から何回もお芝居を見に来ていますが、駅前でやっている役者さんは凄くかっこよく見えていたんです。本多劇場よりも駅前やスズナリでやっている役者さんの方が、楽屋からホカホカしながら出てくる。それを羨望の眼差しで見ていました。

語弊があるかもしれないですけど、駅前劇場は面白いところがやっているというイメージがあって、劇団としてもお芝居としても役者としても面白くないとできないなって。そういう憧れの場所ですよね。

駅前も本多劇場も客演としては出たことはありますが、それは自分のチカラでもなんでもなくて、この歳になって改めて自分の劇団で駅前劇場に立てるというのは、自信にもつながるしやってきてよかったなと感じますね

清水洋介
清水洋介

真帆: 私はそれこそ劇場双六的なことはわかってなくて、駅前劇場だからという気負いはそこまでないけど、話を聞いていてみんなそういう気持ちがあるんだなと。劇場が変わったからと言っても、私の周りでは「劇場変わったんだ」くらいなんですよね。どこでやっても、面白ければいいかな、という気持ちですね。あまり、劇場が変わったからというのは、あまり意識してないですね

---この話については、フルタさんの反応が二転三転していますよね。「気にしてない」と言ってたと思ったら、「重い」と言ったり。これまで、あまり考えが変わったりすることは無かったのですが、駅前劇場の話になると

フルタ: 取り繕ったり、してます、ね(笑)

---そういう意味で、メンバーの中にあまり意識していない方がいるのは重要だなと感じました

清水: 俺も元々は全く意識してなかったですよ、好きか嫌いかくらいで。あとは、どこだろうがというスタンスの方が役者には多いんじゃないかな

宮内: 駅前が好き、駅前行くと面白いのが多いとか、そういう感覚はあるよね。そこに行くというイメージはあるよね

---それでは最後に、今回の見所について教えてください

篠原: いっぱいありすぎて、見所がありすぎなんです、ホントに。見所がありすぎるので、どこを観てくださいというのが本当に難しいくらい、、、何回観ても面白いと言うこともあるけど、でも1回しか観られない人もいるから、、、なんだろうな、見所がありすぎるんですよね

全員:<爆笑>

清水: もう、これでいいです、これで

篠原: もう、見所が、ありすぎ、て、、、誰を観ても面白いです、どこを観ても面白いです!

清水: 4年ぶりに客演さんを迎えての最新作となります、常日頃言っていますが「最新作が最高傑作だ」、僕の座右の銘ですね。最新作、いつだって最高傑作!

真帆: 見所、見所ですか、見所かー、うーーん、なんか、なんだろ、なんて言ったらいいんだろ、、、なんか、チャレンジしてるなと思います。うーん、なんだろな、なーんか、見所、なんですかね。あ、もう、面白いと思います! なんて言ったらいいんだろう、、、具だくさんな気がしています!

真帆
真帆

篠原: そうそう

清水: そうそう! そうそう!

全員:<大爆笑>

清水: 具だくさんで、見所がありすぎて、最高傑作です!

全員: <騒然>

工藤: いつもコメディをやっていますけど、その中でも今回の作品はかなりコメディに重きを置いているので、笑いを楽しんでもらえたらなと思っています

宮内: 凄くシンプルに、篠原が演じるナツコが見所です。今回は絶対にそこです。彼女の愛らしさはたくさんの人が応援したくなるんじゃないかなと、そこからたくさん面白さや切なさや色々な感情を皆さんにお届けできるんじゃないかなと思っています、それが今回の見所です

二ノ宮: 私は今まで明るい役ばかりでしたが、これまでにない役どころを演じているので、「新しい私」を観てもらいたいです。お話としてすごく面白いと思っているので、友達に私目当てではなく本目当てで来てと宣伝しています。ぜひお話を楽しんでください

全員: <拍手>

宮内: 拍手してる場合か!

フルタ: 100倍いいですよ、うちのより

安堂: 私は2つありまして、オファーを受けた際に「安堂さんを持っているモノを活かしていただきたい」とフルタさんに言っていただいたので、それがどのように活きているのか観ていただきたいです。もう一つは、台詞で共感できることが多くて、観ていてハッとするなグッとくるなという部分が皆さんにもあると思うので、そこも観ていただきたいです

安堂サオリ
安堂サオリ

西川: 見所は、激しいアクションと、とんでもないセット変換、、、は全くありませんが、チラシに「私よ、私を連れてって。」というフレーズが書かれていて僕はそのフレーズが好きで、それを心に留めて観てもらえると凄く楽しめると思います。あと、日本のレイ・クーニー(英国を代表する笑劇作家)が誕生する瞬間を目撃できると思いますので

フルタ: 光栄です(笑)

西川: 改めて「私よ、私を連れてって。」というフレーズを覚えた上で観てください。それでは最後に、先生お願いします!

大勝: はい、話そうと思えばいっぱいありますが、第一にあるのはフルタ丸が大好き、そして心からリスペクトしている。という点をベースに置いた上で、

私を見て欲しい

大勝かおり
大勝かおり

全員: <今日イチのどよめき>

大勝: なんだろう、隠しても隠しても隠しきれない、邪念しかない。その、邪念を観て、「大勝だな」と思ってもらいたい

大勝かおり
大勝かおり

西川: やっぱ、メジャーリーガーは違うね(笑)

---どんなコメントが来るのかと思っていましたが、とんでもないスピードのストレートが投げ込まれましたっ

大勝: 篠原さん! <篠原さんを見据え、腕をパンパンと叩く仕草>

全員: <大爆笑>

大勝かおり
チラシのキービジュアル、大勝かおりver

---もはや、大勝さんを見逃さないというよりは、見逃すことが不可能だと理解しました。それではフルタさん、〆のお言葉をお願いします

フルタ: 常に自分の作る物語を楽しんでいただくことを最優先にしたい、もちろん今回の作品に対してもその想いはありますが、今回は10人のキャストの誰がMVPを取るのかの戦いだと思っています。だから、10人それぞれの役者が見所である、そういう作品にしたいと思っています。

もちろん物語としての見所もありますが、それぞれがよかったとお客さんが感じられるような、そんな感想を抱いてもらえればよかったなと思います。そのくらい、10人の役者を観てくれと、おなかいっぱいになってくれと思っています

フルタジュン
フルタジュン

---ストレートに今回の作品に対する想いが伝わり、より本番が楽しみになりました、ありがとうございました!

劇団フルタ丸 2019年 本公演 「朝のドラマ」出演者
劇団フルタ丸 2019年 本公演 「朝のドラマ」出演者

初めての通し稽古の日、稽古前に行ったキャストインタビュー。 フルタ丸の6人には毎年お話を伺っていましたが、今回は客演の方がいらっしゃることもあり、予定していた時間を遙かに超えてしまいましたが、10名のキャストの魅力をしっかりと伺うことができました。

3年間にわたるチャレンジング興業、そしてメンバー6人のみの本公演を経て、再び客演を迎え「駅前劇場」での本公演。インタビューで清水さんがおっしゃった 「最新作が最高傑作だ」という言葉が今も響き渡っています。劇団フルタ丸は、いつも最高の作品を提供し続けてきました、最新作の「朝のドラマ」も最高を更新し続けてくれるはずです。ぜひ、あなたもその瞬間を目撃してください。

劇団フルタ丸 2019年 本公演 「朝のドラマ」出演者
劇団フルタ丸 2019年 本公演 「朝のドラマ」出演者
劇団フルタ丸 2019年 本公演 「朝のドラマ」出演者
劇団フルタ丸 2019年 本公演 「朝のドラマ」出演者
劇団フルタ丸 2019年 本公演「朝のドラマ」 フライヤー表面
劇団フルタ丸 2019年 本公演「朝のドラマ」

劇団フルタ丸 2019年 本公演
「朝のドラマ」

作・演出: フルタジュン
出演:宮内勇輝・真帆・篠原友紀・工藤優太・清水洋介・フルタジュン(以上、劇団フルタ丸)
大勝かおり・安堂サオリ・二ノ宮ゆい/西川智宏(ラビット番長)
公演日時: 
2019年7月3日(水)~7日(日)
7月3日(水)19:30
7月4日(木)14:00★/19:30
7月5日(金)19:30
7月6日(土)13:00/17:00
7月7日(日)13:00/17:00
※受付開始は開演の45分前・開場は開演の30分前
★アフターイベント(短編「夜のドラマ」限定上演)
会場: 駅前劇場(世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F)03-3414-0019(公演期間のみ)
交通: 下北沢駅(小田急線「東口」徒歩3分、京王井の頭線「京王中央口」徒歩3分)
チケット料金:
前売3,800円 当日4,300円
学割1,500円(前売当日共通・要証明)
※日時指定・税込/全席自由
※未就学児の入場不可
※発売開始:5月12日(日)10:00
チケット取り扱い:
●カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/asadra2019
●演劇パス
https://engeki.jp/pass/redirects/link/584
お問い合わせ:
●電話  080-4898-2002(フルタ丸)
●メール info@furutamaru.com
電話orメールでのチケット予約の際には、「日時・枚数・お名前・電話番号」をお伝えください、返信をもって予約完了となります
公式サイト:https://furutamaru.com/portfolio/朝のドラマ/

●劇団フルタ丸 2019本公演「朝のドラマ」出演者リストです