[レビュー]ヨーロッパ企画第39回公演『ギョエー!旧校舎の77不思議』

幽霊などの怪奇現象について個人的には全く信じておらず、全ては人の脳内で生み出されるモノだと考えている。ほら、夢って不思議でしょ、でも起きてるときに夢と同じような現象が起きないとは断言できないから。

ちがう、いきなりぶった切ってはいけない。そんな私が、「オカルト青春コメディ」を標榜するヨーロッパ企画第39回公演『ギョエー!旧校舎の77不思議』を観劇した。なんだかわからないけど、惹かれるものがあったからだ。

メッセージ

オカルト青春コメディ、をやろうと思います。
僕はそもそも理系でして、
怪奇や怪現象へは懐疑的ですし、
そういうことが身に降りかかったことや、
ましてや霊的なものに憑りつかれたことなど一度とてありません。
なのでフィクションと割り切って今怪はやろうと思い魔す。
妖ロッパ奇画の第39怪公演DEATH。ギョエー!

飢田誠

公式サイトに掲載されているメッセージ、そのままである。誤変換ではなく、このように書かれている。このメッセージを読んで観に行くことを決めたのだ。どんな仕掛けで、驚かせてくれるのか。

結論から言おう、怪奇現象など一切信じていない私が、めちゃめちゃビビってしまったのだ。何が起きたのかは言えないが、本気でビビってしまってお芝居というかこの公演自体がちょっとヤバいんじゃないかと思ってしまった。敢えて何が起きたのかは書かないが、8月19日の回は特にヤバかったとだけ伝えておきたい。

そして、ビビったことと同じくらい笑わせてくれた。そう、「オカルト青春コメディ」なのだ。オカルトでありつつ青春コメディ、この青春コメディの要素がオカルトと高次元で融合し、とんでもないエンターテインメントを目の当たりにすることになる。実はヨーロッパ企画自体初めての観劇だったが、その周到な仕掛けとストーリーに一気にファンになってしまった。

出演陣の中で気になったのは客演の祷キララ、この物語の青春要素にリアリティを持たせるためにも彼女の演技そして存在はとても重要だったが、見事に演じきっていた。19歳で今年ここ本多劇場にて初舞台を踏んだばかりの女優だが、今後の活躍にも期待したい。

本多劇場で行われている東京公演、すでに前売りチケットは完売しているが、当日券(5500円)が各公演で販売されている。開演1時間前に劇場入り口にて、抽選での販売となっている。

©楳図かずお/小学館
©楳図かずお/小学館

ヨーロッパ企画第39回公演
『ギョエー!旧校舎の77不思議』

作・演出=上田誠 音楽=青木慶則

出演=石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 本多力
/ 祷キララ 金丸慎太郎 亀島一徳 日下七海 納谷真大

美術=長田佳代子 照明=葛西健一 音響=宮田充規 衣装=清川敦子
ヘアメイク=松村妙子 映像=大見康裕 演出助手=山田翠 舞台監督=大鹿展明

http://www.europe-kikaku.com/projects/e39/