2020年4月1日(水)、下北線路街の世田谷代田駅寄りに認可保育園「世田谷代田 仁慈保幼園(じんじほようえん)」(福祉法人 仁慈保幼園[東京都世田谷区 理事長:福代 梶代]が運営)が開園します。
小田急電鉄では、世田谷区の待機児童数が多いことから、地域課題を解決するために保育施設を計画しました。また、町会や自治会などが減少する一方でNPO 法人等の社会活動が増加傾向にあることから、コミュニティの在り方の変化に対応し、子どもを育て、コミュニティを育む、地域に開いた子育て拠点をつくりたいという想いで、コンセプトの「地域に開く」に共感いただける保育施設の運営事業者を選定したとのこと。
運営事業者である社会福祉法人仁慈保幼園は、2001 年から「子ども主体の教育」に取り組み、子どもの興味・関心を軸に探求実践を行っており、子ども達の日々の活動の中で、地域の人的資源や文化とつながることで、子ども達の探求をより深めていく取り組みを実践している法人です。
施設の基本構想は、社会福祉法人仁慈保幼園とともに計画し、子ども一人ひとりの主体性を大切にした教育・保育を実践する保育施設を軸に、コミュニティスペースやギャラリーを併設し、地域活動団体等と関わりながら、地域に出掛けていくだけではなく、地域を招き入れながら新たな教育・保育を生み出す施設を目指します。さらに、地域の新しいつながりを生み出すために、保育園との交流だけでなく、イベントや子育て支援活動にも取り組む予定とのことです。
下北線路街において「世田谷代田 仁慈保幼園」は、同じく4月1日に開業する 「BONUS TRACK(ボーナストラック)」 の隣に位置しています。「BONUS TRACK」も単なる商業施設ではなく、地域に根ざした“ローカル”や社会課題解決に資する事業を展開する“ソーシャル”を社会的意義として掲げており、他の保育園では得ることのできない相互効果が生まれると考えられます。そして、もう一つの“カルチャー”についても重要ですよね。まさに、未来のシモキタっコが育まれる保育園になりそうです。
本当に小田急電鉄さんは下北線路街で面白い試みをしていると改めて感じます。これまで走っていた電車が地下に移り、生まれた土地を一般的な商業地だけにするのではなく地域コミュニティにとって価値のある場所にする。まさに下北沢と周辺の町そしてそこに暮らす人たちと共に生きる、そんなことを感じさせてくれます。
『世田谷代田 仁慈保幼園(じんじほようえん)』
所在地: 東京都世田谷区代田二丁目32
構造・規模: 鉄骨造・2 階建
延床面積: 約1,400 ㎡
定員: 102 名(予定)
運営事業者: 社会福祉法人仁慈保幼園 ※小田急電鉄の土地を運営事業者へ賃貸
設計・監理者: 株式会社日比野設計
施工者: 松井建設株式会社