フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』 フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』

退団メンバーが再集結!フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』11/10・下北沢アレイホールにて上演

2024年11月10日(日)下北沢アレイホールにて、特別公演・フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』が上演されます。

正直、最初にキービジュアルを見た時に目を疑いました。『ひとりごとターミナル』自体は2013年に観ていたので再演するのかと思いましたが、出演の最初に書かれた宮内勇輝、そして工藤優太、さらには清水洋介。あれ、これなんか間違って出しちゃったのかな、そう思ってしまいましたが、フルタジュンの言葉を読みそれが真実である事を私は知ります。

〈フルタジュンより、企画に関する経緯とご挨拶〉
 いったい何から書けばいいのかよく分かりません。上手くまとめられない気もしますが書いてみます。ご存じではない方もいるかと思いますが、クレジットされている宮内勇輝と工藤優太は2020 年に退団し、清水洋介は2022 年に退団しました。それから劇団フルタ丸はフルタジュン・真帆・篠原友紀による三人体制となり、最近はフルタ丸講談をやってます。

 で、話は今年2月。清水洋介に会う、ちょっとした用事があったんです。その前夜、自分でもどういう経緯と脈絡で思い付いたのかまったく分からないんですが、ふと頭に浮かんだことを明日会ったら話してみようとそれだけは決めて、翌日明大前でハンバーグ食べながら話してみた。「稽古一切ナシで、当日会場に来て、本番やれないかな?」

 稽古至上主義者の自分が何を言っているのかよく分からないんですが、そんなことをわりと熱量込めて話してました。数日後、真帆と篠原には事後報告。仕方ないんですよ。だって前夜に思い付いたから相談する時間がなかった。その後、僕は工藤優太に会いに行き、宮内勇輝にも会って同じことを話した。

 5 人の中にどんな感情が湧いたのか分からないし、僕自身もいったい何に期待しているか分からないまま、なんとなくやれそうな気配が漂い始め、そこから会場を押さえました。その時点では全員に「再演を朗読劇としてやる」と伝えてました。手に台本がある状態。だからセリフを憶えなくてもいい。バラバラの生活を送る我々にとって、現実的にもそう考えていました。けど、これも本当にどういう経緯なのかさっぱりわからないんですが、8 月頭に朗読劇じゃないなと思っちゃって「普通に演劇をやる」に決めていました。

 『ひとりごとターミナル』は劇団フルタ丸の番外公演として2010 年に新宿で上演した作品です。当時流行り始めたSNS カルチャー(Twitter)をテーマにした独り言群像コメディーでした。好評を得て、2012 年に埼玉、2013 年に明大前で再演。あれから11 年が経って、Twitter はX(エックス)になって、劇団フルタ丸は三人が退団して三人になって、永遠だと思っていたものが永遠ではなかったことが分かって。11 年前なので、真帆や工藤優太は大学生役だし、問題は多々あるんですが演技力でカバーするでしょう。

 台本を渡し、集まっての稽古を一切せずに当日を迎えます。6 人で5 年ぶりに会場で会って、会場で別れる。それだけは決めています。各自が11 年前を思い出しながらやるのか、その先を見ながらやるのかそれは分からないし、確認するつもりもないです。劇という世界、うろ憶えの彼方で再会を果たし、セリフを交わし合う。
上手くいかない可能性あります、多分に。ゾクゾクするわ。

フルタジュンが必ず使うフレーズである、

“ゾクゾクするわ”

私はこの意味を初めて知りました。ワクワクするを超えた先にある光景、今回はそれを私も感じています。

2012年の10周年記念公演『うつくしい革命』で劇団フルタ丸に出会い、12年が経ちました。7月に上演されたフルタ丸講談 vol.3『口車ダブルス』、講談という芸能をフルタ丸演劇として昇華させる、稽古はかなり大変だったと思います。だからこそ、あの世界が誕生したのだと感じています。

が、その次にやる1回限りの舞台が、

「稽古一切ナシで、当日会場に来て、本番やれないかな?」

ですよ、言葉にもなりません。でも、思いついちゃったんだよなフルタさん、その変化球を受け止めちゃったんだよな清水さん。これぞまさに、ゾクゾクするわ、ですよ。

リリースに書かれている一文を引用させていただきます。

事前に台本を渡し各自で稽古を行い、当日の会場で再会して11 年ぶりの上演に挑みます。作品に、団体としてのドキュメンタリー性を持ち込むカタチで再演を試みることにしました。上手く行くかもしれませんし、上手くいかないかもしれません。

団体としてのドキュメンタリー性を持ち込むカタチ、劇団フルタ丸にとっても初の試みなんだと思います。凄い光景を目の当たりにする、いや、その光景の中にお客さん一人一人も組み込まれることになります。

特別公演・フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』、チケットは9月8日(日)10時よりCoRichチケット!にて発売。完売必須、時間になったらすぐに予約しましょう。あー、ゾクゾクするわ! チケット予約するだけでも!!

[9月12日追記]
特別公演・フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』ですが、チケット発売5日で予定枚数に達したとのこと。当日券や再販についてアナウンスがある場合がありますので、フルタ丸の公式Xをチェックしてください。

フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』

フルタ丸Reload『ひとりごとターミナルX』

作・演出: フルタジュン
出演: 宮内勇輝・真帆・篠原友紀・工藤優太・清水洋介・フルタジュン
日時: 2024 年11 月10 日(日)17:00 開演
※全席自由
※受付開始は開演の45 分前
※開場は開演の30 分前
※上演時間は60 分程度を予定
会場: 下北沢アレイホール(北沢2-24-8 下北沢アレイビル3 階)
チケット: 前売・当日:3,500 円、学生割引:2,000 円(前売・当日共通/要証明) CoRich チケット!(9月8日10時発売開始)
お問い合わせ: コンタクトフォーム
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