ミカン下北にあるクリエイティブスタジオ『砂箱』にて2025年3月18日(火)19日(水)の2日間にわたり、「meowave(ミャオウェーブ)」体験イベントが開催中です。
「meowave」とは、富士通株式会社の保有する様々なテクノロジーを“猫”をインターフェースとして解釈しプロトタイプを開発することで、技術の特徴を楽しく・わかりやすく発信するプロジェクトの第一弾プロトタイプとのこと。まあ、リリースを読んでもイマイチどういうモノなのか分からなかったので、実際に体験してきました。
「meowave」は次世代の新たな見守りの形を示す、体験型のプロトタイプです。
部屋をつつみこむ“架空の猫”があなたの動きや心の状態を感じとり、時に甘え、時に心配をしてくれます。
その存在は監視のためのデバイスではなく、まるで空気や水のように生活にとけこみ、自然な気づきと適度な距離感のコミュニケーションを生み出します。
「meowave」がインストールされたこの部屋で、“見えない猫”によるやわらかな見守りを体験してください。
分かったような分からないような、、、というわけで早速体験しましょう。
とりあえず椅子に座ってみる、ある程度の時間が経つと猫の鳴き声が聞こえてくる。座りっぱなしだと動いてねと猫がコミュニケーションを取ってくるとか。そして、スタッフの方から、躓いて倒れてみてくださいと言われる。
試しに倒れてみると、一定時間経過後にこれまた「にゃーにゃー」言ってくる。さっきとは違う鳴き声。ああ、そういうことか、人の動きを読み取り、それに応じた反応を猫がしてくれる訳ですね。
技術的な話をすると先ほどの黒い物体は富士通のミリ波センサーで、それ空間に置いておくことで座っている時間や倒れている時間、さらに止まっていると心拍数や呼吸数まで取ることができるとのこと。え、何もつけてないのにそんなことができるの、ミリ波って?
さらに解説すると、ミリ波センサーは点群データから人の姿勢や動きを高精度で推定し、動作が検知されない場合でも心拍や呼吸といったバイタルデータを測定できます。この技術はカメラを用いないためプライバシーが保たれ、生活空間に溶け込む形で設置が可能。病院や介護施設をはじめとした様々な領域での活用が期待されているとのこと。

カメラではなくミリ波センサーによって人の行動を読み取り色々反応するわけで、監視されている感が低いことが大きなポイント。その技術自体が凄いわけですが、このプロジェクトの秀逸なところは猫を使っているところ。人に対するインタフェースとして猫を使っていることで、なんというか適度な距離感が生まれるわけです。人っぽいCGが表示されると、なんか監視されてる感が出ちゃいますからね。にゃんこを活用したのは、本当に素晴らしい。
と思ったら、そもそもにゃんこに注目している研究者の皆さんであることも、解説されていました。

富士通株式会社デザインセンターの「インスピラボ」というチームと、クリエイティブ集団「Konel(コネル)」が2025年2月22日、そうにゃんこの日に立ち上げた共創プロジェクトが「中原にゃん研(なかはらにゃんけん)」なのです! いやー、ホントににゃんこに注目しているところがメッチャポイントが高いです。“にゃんこ”と“ミリ派センサー”が遭遇したことで、より興味深いプロダクトが誕生したわけですね。
はい、そんな「meowave」体験ですが、ミカン下北・砂箱にて18・19日の2日間限定ですが誰でもできます。気になる方は、今すぐ「meowave」体験予約フォームから申し込んでください! 今見たところ、時間帯によっては埋まっていますがまだ十分空きはあります。体験時間は5分~10分程度で無料、解説を詳しく聞くこともできまーす。また、予約なしで見学もできますので、お気軽にお立ち寄りくださーい。
どうでもいいですが、これしもブロみたいなローカルメディアじゃなくて、テレビとか専門メディアにメッチャ取材してもらいたいです。今からでも間に合う!
「meowave(ミャオウェーブ)」体験会
期間: 2025年3月18日(火)・3月19日(水)
営業時間: 12:00〜19:30(最終入場19:00)
料金: 入場、体験ともに無料
予約: https://airrsv.net/meowave/calendar
会場: 「砂箱」(北沢2-6-4 ミカン下北 E街区2F)[Googleマップ]