「(tefu)lounge」(テフ ラウンジ) 「(tefu)lounge」(テフ ラウンジ)

まちのラウンジ『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)下北沢駅南西口前に11月オープン

『(tefu) lounge(テフ ラウンジ)』現地レポートを公開しました ⇒ 1月20日開業「(tefu)lounge」(テフラウンジ)と”食”をテーマにした路面店レポート~「(tefu)lounge」2階・「シモキタ – エキマエ – シネマ K2」~

小田急線地下化によって東北沢駅から世田谷代田駅までの1.7kmの区間で整備が進められている『下北線路街』、下北沢駅南西口前で工事が進められている開発エリア08「コミュニティをつくるライフスタイル提案型施設」の名称及び概要が発表されました。

2021年11月オープン予定のこの施設は5階建てのA棟と一部2階建てのB棟からなり、まちのラウンジをテーマとしたA棟には『(tefu)lounge』(テフ ラウンジ)が開業、そして地域の暮らしを豊かにする“食”をテーマとしたB棟には、公募による事業者及び地域にゆかりのある事業者によるカフェや食物販のお店が開業予定です。そういえば、昨年10月にテナント公募をしていましたね。

シモキタエキウエから見たA棟(左)とB棟①(右)の外観パース
シモキタエキウエから見たA棟(左)とB棟①(右)の外観パース
下北沢駅南西口改札から見たB棟①(正面)と広場の外観パース
下北沢駅南西口改札から見たB棟①(正面)と広場の外観パース
地上レベルから見たB棟②(手前)とB棟➂(奥側)の外観パース
地上レベルから見たB棟②(手前)とB棟➂(奥側)の外観パース

A棟とB棟は一体的な建物デザインや地上レベルでの回遊に加えて、A棟と開発エリア09「シモキタエキウエ」をデッキで接続し、A棟とB棟①を2階レベルでつながります。また、B棟②・B棟➂の屋上部分を遊歩道として整備し、B棟①の2階と結ぶことで、駅周辺エリアの回遊性を高める配置としているとのことです。そう、シモキタエキウエの1番西側の部分から『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)までがつながることになります。

そんな『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)ですが、仕事、勉強、読書、お茶、語らいなど、思い思いの形で使えるラウンジスペースを中心にした複合施設。カフェでもないコワーキングスペースでもない「新たな居場所」を提案。利用者はソファやデスク、シェアテーブル、集中ブースなど多様な空間から用途や気分に合わせた席を選び、利用時間分の料金(利用は1時間〜。1日利用、マンスリー利用もあり)を払って自由に利用できます。下北沢近隣地域で暮らし、働き、遊ぶ人たちが、空間や時間を分かち合いながら、より豊かな時間を過ごせる「まちのラウンジ」を目指すとのことです。

施設は5階建てラウンジスペースの他には、1部屋または1ブース単位で契約して使えるシェアオフィス、70席(予定)1スクリーンのミニシアター、グローサリーショップ、スペシャリティーコーヒーが楽しめるロースタリー、レンタルスペースが計画されています。

『(tefu) lounge(テフ ラウンジ)』の施設概要は以下の通りです。

【施設概要】
名称: (tefu) lounge(テフ ラウンジ)
所在地: 東京都世田谷区北沢2丁目1085-2 (シモキタエキウエ直結)
開業: 2021年11月(予定)
構造: 鉄骨造
規模: 地上5階建
延床面積: 約 1,620 ㎡  ※専有面積 約 1,250 ㎡
施設構成:
1階:グローサリー、ロースタリー(予定)
2階:イベントスペース、ミニシアター(1スクリーン・70席[予定])、時間貸しラウンジ
3階:時間貸しラウンジ、シェアオフィス
4階・5階:シェアオフィス、レンタルスペース
建築主: 小田急電鉄株式会社
事業主体: UDS株式会社
企画、基本設計、デザイン監修、インテリアデザイン、運営: UDS株式会社
実施設計、施工: 株式会社フジタ

元々、このエリアについては商業施設として「コミュニティをつくるライフスタイル提案型施設」と掲げられていましたが、具体的にどのような施設ができるのか今回の発表でハッキリしました。シェアオフィスや時間貸しラウンジそしてイベントスペースやレンタルスペースと、下北沢の街に新たな人たちが集うコミュニティの拠点を予感させてくれます。

施設の開発と運営を担当するUDS株式会社はリリースで、以下のように『(tefu) lounge(テフ ラウンジ)』への想いを掲載しています。

コロナウィルスをきっかけに、これまで仕事や勉強などで出かけていた場所に必ずしも毎日行かなく、または行けなくなりました。そうして自宅やその近隣で過ごす時間が増える中、機能面でもそして気持ちの面でも、家の空間だけでは完結しないと感じている人も少なくないのではないでしょうか。そんな状況も踏まえ、それぞれの人が思い思いの形で利用できて、行くのが楽しみになるような毎日の居場所を目指すのが「(tefu) lounge」です。下北沢駅を行き来する人たちが、駅前の空間を、そしてその場での時間を分かち合いながら、それぞれの毎日をより豊かに彩る場となることを目指します。

『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)
『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)

特徴的なネーミングの『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)ですが、UDSが手がけている「(tefu)プロジェクト」の1つであり、家具のシェアリングサービス「(tefu) vintaging-supplies」と空間のシェアリングサービスの2本軸で展開、すでに代々木上原にてタイムシェア型レジデンス「(tefu) yoyogi uehara」を運営しています。

また、tefuの名前の由来について、以下のように説明しています。

tefuの名前は蝶の旧かなづかい<てふ>に由来しています。「蝶が羽ばたけば、はるか彼方で大きな風がふく」と言われるように、一人ひとりの小さな選択や行動(羽ばたき)は確実にまちに、そして社会に繋がり影響を与えていきます。UDSではtefuを通して、生活者同士が様々な価値を分かち合い、循環させ、深めながら、自分らしい住まい方、生活を実現していくための場やサービスを企画、設計、運営していきます。

コロナ禍により下北沢の街は大変な状況に置かれ、開発が進んでいる下北線路街も同じく様々な影響を受けていると思われます。先行きが見えない状況の中、どのような施設を作るべきか考えた結果がこの『(tefu) lounge』(テフ ラウンジ)なのでしょう。

1階にオープンするグローサリーやロースタリーなどの商業施設も気になりますが、2階にオープンするミニシアターにはかつて複数の映画館があり映画の街でもあった下北沢において、大きな意味があると感じています。下北沢を舞台にした映画『街の上で』の公開予定劇場が100館を超え、映画シーンにおいても下北沢が注目されています。ミニシアターのトリウッドと供に、下北沢の映画シーンを盛り上げてほしいです。

また、イベントスペースやレンタルスペース、さらに時間貸しラウンジにシェアオフィスと、下北沢の街に新たな人の流れが生まれることにも期待しています。そういう意味ではB棟の商業施設も気になります、公募&地元にゆかりのあるお店が開業予定とのことで、こちらも情報が入り次第しもブロでお知らせします。