「ムーンアートナイト下北沢」で猛烈に注目されている下北線路街 空き地、台風14号の影響で9月20日の展示は中止となっていた。しかしそんな20日から空き地キッチンに、大阪の人気ラーメン店『麺や福はら』が来ている。空き地キッチンには様々な飲食ポップアップが出店しているが、このお店の情報を調べれば調べるほどとんでもないお店が下北沢に出店すると感じていた。雨に行く手を遮られつつ、下北線路街 空き地に向かった。





人気の全くない下北線路街 空き地、本当に営業しているのか不安になる状況だったが、空き地キッチンに『麺や福はら』はあった。空き地キッチンでのメニューは、
- 淡麗煮干しそば 950円(税込)
- 濃厚魚介ラーメン 950円(税込)
- 小豆島いりこの冷やかけ 800円(税込)
以上3種。ラーメン屋で悩んだときは一番上に書かれたメニューを選ぶ、鉄則の通り「淡麗煮干しそば」950円(税込)をオーダーする。

月もウサギもいない下北線路街 空き地、雨に濡れる土管を眺めながらラーメンができあがるのを待つ。ちゃんと呼び出し機を持ってきているあたり、実験的ポップアップではなく、ガチで東京進出を目指している大阪のラーメン店の気合いを感じる(なんの根拠もなく勝手に感じているだけだが)。呼び出し機が鳴動し、「淡麗煮干しそば」が完成した。



ポップアップだと使い捨てのプラ容器を使っていることが多いわけですが、こちらはちゃんとした丼を用意、やはりラーメンは丼で頂くのが一番ですね。そんな丼からただよう、豊かな煮干しの香り。もう、この時点で期待を上回るラーメンであることを確信。スープを一口、淡麗でありながらコクのある煮干し、その美しすぎる味わいに淡麗の真髄を感じさせてくれる。ただのあっさりじゃないんだよ、淡麗は。このスープをしっかりと感じられる幅狭めの平打ち麺も旨い。ネギではなくタマネギ、その甘みがスープをより際立たせている。



大ぶりのチャーシューは柔らかく食べ応え抜群、ちょっと不思議な食感だなと思ったらカットする前のチャーシューを炙っているのでしょうか。調べてみたらなんとオーブンで焼き上げた豚バラチャーシューだとか、どおりで今までにない食感なわけです。
チャーシュー、タマネギ、海苔と至ってシンプルな具材でしたが、逆にスープと麺の美味しさをしっかりと感じることができました。あまりに美味しすぎて、スープも飲み干すくらいです。

大阪から下北沢に期間限定出店している『麺や福はら』のラーメンは、9月20日から25日(日)まで下北線路街 空き地の空き地キッチンにて味わえます。22日(木)15時からは月のアートも展示(ムーンアートナイト下北沢)され、混み合うことが予想されます。確実に味わいたい皆さんは、ぜひランチタイムにどうぞ。
あまりに美味しかったので、あとの2つのメニューも味わう予定。ちなみに、『麺や福はら』には3つのお店があり、今回味わった「淡麗煮干しそば」と「小豆島いりこの冷やかけ」は3号店の『中華蕎麦福はら』のメニュー、「濃厚魚介ラーメン」は1号店の『麺や福はら』のメニューとのことです。次は「濃厚魚介ラーメン」を味わいまーす。
[2022/09/21 追記]
『麺や福はら』ポップアップ出店2日目、この日は「濃厚魚介ラーメン」を味わいました。







「端麗煮干しそば」のスープはそのいりこだしのクリアでありながら存在感ある味わいに驚きましたが、「濃厚魚介ラーメン」は鶏白湯のクリーミーな深みに加え魚介のしっかりとした味わいが合わさり、まさにいいとこ取りの印象あるスープを味わうことができます。
今回は贅沢にチャーシュー2枚と味玉を追加した「全部のせ」450円(税込)をオーダーしましたが、濃厚魚介スープにも負けない存在感を持つ味玉とチャーシューにより、このラーメンのさらなる高みを感じることができます。
2種類のラーメンを味わい、『麺や福はら』の実力を思う存分知ることができました。出店は25日まで、ぜひこの機会に下北沢で大阪トップクラスのラーメンを味わってください。
『麺や福はら』at 下北線路街 空き地キッチン
2022年9月20日(火)~25日(日)
11:00~20:30(LO.)
下北線路街 空き地キッチン(北沢2-33-12付近)
『麺や福はら』公式Web
『麺や福はら』ブログ