「ヒミツノミヤコ」に出会ったのは2016年4月13日南堀江knave、『バス待ちズ。presents【【キッカケ】】Vol.03』というイベントでした。このイベントに出演するバンドのライブを見たくて大阪まで足を運びましたが、スタートから素晴らしいアクトが続きます。音楽が大好きな女のコふたりが作る、純粋に自分たちが聞きたいアーティストを集めたイベント。彼女たちの想いをしっかりと感じる、わざわざ大阪まで来てよかったと思える、そんな時間を過ごしていました。
そして、運命の出会いとなる、「ヒミツノミヤコ」のアクトがはじまります。
通常のバンドのライブとは異なり、演奏ではなく寸劇からはじまるスタイル。寸劇はとてもコミカルでテンポよく、「ホントにこの人たちはミュージシャンなのだろうか?」そんなことを思ってしまうような掛け合いが続きます。ひとしきりお芝居仕立てで進み、やっと演奏がスタート。その刹那、先ほどまでのコミカルな彼女たちとは全くの別人、カッコイイガールズバンドの姿を見せます。1曲終わると再び寸劇、そしてまた曲をやり、それが繰り返されあっという間に彼女たちのアクトは終わりました。
自分たちの出番までの間も衣装を纏った上で、フロアで対バンのアクトを全力で楽しむ姿を見せてくれましたが、出番が終わった後は物販のみならずフロアで積極的にお客さんに話しかけます。明らかに自分が見たことのあるバンドとは違う、そして、見た目の印象とは裏腹にとにかくステージでの演奏がカッコよすぎるガールズバンド。この日のアクトは決定的に印象に残り、またすぐにでもライブを見たい、いや見るべきだと思ってしまいました。
2回目となる「ヒミツノミヤコ」を見るチャンスはすぐにやってきました。彼女たちと出会ったあの日から6日後、4月19日のZher the ZOO YOYOGIで再び彼女たちのライブを見ることになります。寸劇の展開や演奏曲自体はknaveとは違う、フロアでメンバーと話をして分かりましたが、毎回お話しは変わるとのこと。あと、ライブとは呼ばず「宴」。もはや、バンドの枠は完全に超越している。そして、相変わらず演奏は目が覚めるほどのカッコ良さ、、、なんなんだこのバンドは!?
この日から「ヒミツノミヤコ」は『たけしを探して三千里ツアー』がスタート、翌4月20日には名古屋KDハポン、5月10日には地元大阪心斎橋JANUSでツアー前半のライブが行われる。そして、5月22日名古屋 鶴舞DAYTRIP、24日には下北沢MOSAiC、31日には神戸VARITでツアー後半のライブが行われる。
ん、下北沢? え? 下北沢に来るの?? 2回のライブで完全に「ヒミツノミヤコ」の世界に魅了されてしまった、そんな彼女たちが下北沢に来る。これはどう考えても紹介しなければならない! でも、彼女たちは大阪のバンド、、、タイミング的には5月10日しかない。
というわけで、行ってきました心斎橋JANUS、「ヒミツノミヤコ」半日密着取材を敢行しました。まずは、そのインタビューの模様をお送りします。
---『ヒミツノミヤコ』は”秘密の都”という所から来られたとのことですが、そもそも何をするために日本に来られたのでしょうか
ぼけちゃん(ボーカルベース兼詩人さん、以下、ぼけ): 私たち”秘密の都”ではミリオンヒットしていて
小梅さん(タンバリン盛り上げ隊長、以下、小梅): 超絶人気
ぼけ: そんな時に、川に日本のCDが流れてきたの。誰のだっけ
小梅: 小田和正
ぼけ: そう、小田和正のCDが流れてきて
---あれ? そうだっけ? 確かWebサイトには違う人の名前が書かれてたような気が、、
ぼけ: 小田和正だよー
ボンボンデイジーさん(キーボード奇声兼ペット、以下、ボン): 3333! 3333! モリヤマー! 33333
※公式サイトには『森山直太郎のCD』と書かれていました、、、
ぼけ: え、ボンちゃんがしゃべる?
ボン: 33333, 33333333, 33333!!!
---通訳いないと無理だよ、、、
ぼけ: そのCDに感動して日本という場所があるということを知って、来ました。秘密の都には私たちしか音楽をやる人がいないの、だからミリオンヒットするしかなかったけど、日本にきたら音楽やっている人がたくさんいて、一旦音楽の学校に入ったの
---え? 学校? 音楽の学校入ったの?
ぼけ: うん1回だけね。エリカちゃん以外は入った。エリカちゃんは後から来たから
蛇の目エリカさん(ドラム兼病人、以下、エリカ): そう
ぼけ: で、いろいろな人に会って、日本でたくさんおともだちを作るには、宴をすることが一番だと思ってやってます
小梅: なう!
ボン: 33!
---おともだちですか、それはヒミツノミヤコのファンのことですか?
ぼけ: 日本でも凄い売れたいと思って来たけど、今はおともだちになりたいからやってるの
ボン: 3!
---まずはおともだちからってことですかね。それでは、日本で音楽をやっているおともだちはいらっしゃいますか?
ぼけ: クリトリック・リス!
小梅: 私たち日本に来て2回目の宴でいっしょにやってるの
ぼけ: でも、スギムさん遅刻してきたから、私たちの宴は観てない
小梅: 私たちのこと観てないのに、大阪ロックデイでなぜか推された
ぼけ: 私たちが前で楽しそうにどのバンドのことも観てたからー、って言われた
---確かに、私が初めてヒミツノミヤコのライ、、、う、宴を観たときも、最初からステージ衣装を着てフロアにいて、他のバンドのアクトをめっちゃ楽しんでて、しかもお客さんにどんどん絡んでて、楽しそうにしている姿は印象的できたね。ちなみに、クリトリック・リスさん以外の他のアーティストさんはどうでしょうか
ボン: ニャーイ、ニャーーーイ!
小梅: あ、そうね、名古屋のCHAIと仲いいね。ガールズバンドで初めて飲みに行ったね
---あー、CHAI、2回くらいライブを逃してる、先日名古屋で対バンされてますよね、個性的なガールズバンドとして似合いますよね観たかったです。